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掲載内容



地震 津波対策
津波から「逃げ切る!」
 県では、津波による犠牲者ゼロをめざして、「津波から『逃げ切る!』支援対策プログラム」を策定し、さまざまな角度から必要な対策を進めています。
 住民への「揺れたら逃げる」という啓発を行うとともに、津波到達までに安全な場所に逃げ切れない「津波避難困難地域」を抽出し、まず、発生頻度が高い東海・東南海・南海3連動地震への対策を最優先に、避難経路の設定、避難施設や堤防・護岸の整備などを行い、令和6年度までに津波避難困難地域の解消をめざします。
 また、3連動地震の津波対策では解消できない南海トラフ巨大地震での津波避難困難地域については、高台移転などの地域改造も含め、地元の方と対策を協議しています。
南海トラフ巨大地震の震源域の図

(令和3年1月現在 地震調査研究推進本部発表)

想定地震規模 南海トラフ巨大地震(理論最大規模)
マグニチュード 9.1
東海・東南海・南海3連動地震(過去最大規模)マグニチュード 8.7
最大津波高 8〜19メートル 5〜10メートル
最短津波
到達時間
津波高1メートル:3 第一波最大津波:5
津波避難
困難地域
12市町61地区
(うち10地区で既に解消)
422地区
(うち16地区で既に解消)
和歌山県津波予測システム
 防災科学技術研究所(NIED)が運用する紀伊半島沖合の海底に設置している地震・津波観測監視システム(DO NET)の観測情報をリアルタイムに入手できる体制を整え、津波の規模や到達予測をいち早く把握し、緊急速報メールで避難を呼びかけます。
津波災害対応実戦訓練
 災害発生時を想定し、同時並行的に関係機関が連携して行う実戦型訓練を毎年実施
津波災害対応実戦訓練の様子の画像
復興計画の事前策定
 被災後の速やかな復興を実現できるよう、市町村による事前計画の策定を県が支援
建物倒壊の犠牲者をゼロに
 住宅等の倒壊から命を守るには住宅の耐震化や家具固定などの室内対策が重要です。補強設計と改修工事をセットにした定額補助などの制度を活用し、住宅の耐震化などを行ってください。
住宅の耐震化
問い合わせ:県庁建築住宅課 電話073-441-3214
耐震診断
【木造住宅】 住宅耐震診断士による診断が無料
【非木造住宅】 耐震診断費の2/3を補助
補助限度額8万9千円
右矢印
設計と改修工事を一体的に支援
耐震補強設計耐震改修

県・市町村 定額補助66万6千円

 耐震改修費の40パーセントを補助
補助限度額50万円

最大116万6千円の補助

※定額補助 補助対象経費(設計費、工事費)の額に関わらず、
一定金額を補助対象経費の範囲で交付

津波避難困難地域における耐震性を有しない住宅を除去し、地域外へ住み替えを行う場合、除去費用や建築費用を補助対象に追加
(除去・建替の場合:最大168万5千円の補助)

耐震ベッド・シェルター
耐震ベッド・シェルターのイラスト
対象
耐震診断の結果、耐震性を有しないと判断された木造住宅
補助率と補助額
設置費用の3分の2
補助限度額26万6千円
家具固定・ブロック塀安全対策
問い合わせ:県庁防災企画課 電話073-441-2271
 L型金具等で家具を固定し、家具転倒などの被害を軽減しましょう。また、倒壊により人的被害や避難路の寸断の原因となる老朽化したブロック塀は、補強などの対策を行いましょう。

災害に備えて

災害に備えるきいちゃんのイラスト

 まず、いざという時に備え、避難場所の確認や非常持出品の準備が大切です。さらに、災害について学ぶことで迅速な避難につながりますので、日頃から備えておきましょう。

避難場所の確認
 まずは、災害の危険から逃れるために、ハザードマップや「和歌山県防災ナビアプリ」で、避難場所安全レベルを確認しましょう。
※津波浸水想定や避難場所安全レベルは、市町村にお問い合わせいただくか、県ウェブサイトをご覧ください。
和歌山県津波浸水想定のページへリンク
和歌山県避難場所のページへリンク
レベル1★
浸水の危険性がある地域で、時間的に「レベル2・3」へ避難する余裕がない場合の避難場所として指定
レベル2★★
浸水想定近接地域で、「レベル3」へ避難する余裕がない場合の避難場所として指定
レベル3★★★
浸水の危険性がない地域で、より標高が高くより離れた安全な場所を指定
避難場所安全レベルの図
非常持出品・備蓄品のイラスト
非常持出品・備蓄品
 避難するときにまず最初に持ち出すべきものを避難バッグにひとまとめにし、すぐに持ち出せるよう置き場所を決めておきましょう。
 また、救援活動が受けられるまでの間に必要な1週間分程度の水や食料などを、家屋が被災しても取り出せる場所に保管しておきましょう。
「出張!減災教室」
問い合わせ:県庁危機管理・消防課 電話073-441-2260

 「出張!減災教室」では家庭や地域での防災意識を高めるため、地震体験車による地震体験や、避難所運営を体験できるゲーム、家具固定や住宅耐震化に関する実演・講座を実施しています。
 学校の防災・減災教育、自治会や企業の研修などにご利用ください。

メニュー

地震・津波についての基礎講座
地震体験車「ごりょう君」による地震体験
避難所運営ゲームを用いた防災学習
L型金具等を用いた家具固定講座
構造模型を用いた住宅の耐震化講座
きいちゃんの災害避難ゲーム

避難訓練を実施しています 湯浅幼稚園 園長 松下瑞良さんの画像
湯浅幼稚園
園長 松下瑞良さん

 東日本大震災の津波の映像に衝撃を受けたことがきっかけで、湯浅幼稚園では、地震から身を守り、津波から逃げることなどを想定した避難訓練を始めました。(1)想定にとらわれない(2)最善を尽くせ(3)率先避難者になれという津波避難3原則の精神を大切に、園児たちがいざというときに落ち着いて行動できるよう、毎年、3回実施しています。

高台に登る様子の画像 机の下に潜る様子の画像
きいちゃんの災害避難ゲーム
 災害時の迅速な避難行動や避難所の運営について、楽しみながら実践的に学べる「きいちゃんの災害避難ゲーム」を作成しました。ぜひ地域や学校などでチャレンジしてください。
きいちゃんの災害避難ゲームのページへリンク
きいちゃんの災害避難ゲームの画像

※県内の市町村や振興局でも貸出を行っています。



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