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掲載内容



災害の教訓を活かした防災対策 県では、この10年間、災害に強い県土づくり、新たな防災体制の充実、きめ細かな防災情報の発信などに取り組んできました。
災害に強い県土づくり
 平成24年度末までに、紀伊半島大水害で被災した公共土木施設の約95パーセントを本格復旧させ、その後も、県土の強靱(じん)化に向けた取組を継続的に進めてきました。
 今後も、国による防災・減災、国土強靱化のための5カ年加速化対策による15兆円の予算措置を活用するなど、さらに災害に強い県土をつくります。
土砂災害防止施設の画像
土砂災害防止施設の整備
道路ネットワークの画像
道路ネットワークの整備
防災体制の充実
 災害時に速やかに対応できる体制を関係機関とともに構築し、定期的に訓練や研修を重ねるなど、常に有事に備えています。
災害時緊急機動支援隊
 大規模災害時に県内の被災市町村へ派遣する県職員720名を前もって任命し、定期的に訓練を実施
災害時緊急機動支援隊が訓練を受けている様子の画像
避難所運営
 県内の全市町村が避難所運営マニュアルを作成、円滑な避難所運営を行えるリーダーも養成
(令和2年度末で県・市町村職員、計約6,600名)
避難所運営マニュアルを作成している様子の画像
災害廃棄物処理支援
 廃棄物処理に精通した県職員を県産業資源循環協会とチーム編成し、被災市町村の廃棄物を早期撤去、早期復旧へつなげる仕組みを構築
住家被害認定士養成
 被災者支援の基礎となる罹(り)災証明書を遅滞なく交付するため、住家被害を速やかに認定できる者を養成
 (令和2年度末で県・市町村職員、建築士など計約1,600名)
避難情報発令の判断基準を設定
 県では、避難情報の判断・伝達マニュアルのモデル基準を策定するとともに、「和歌山県気象予測システム」による最長51時間先までの降水予測を提供し、市町村が適切に避難情報を発令できるよう支援しています。
 市町村はあらかじめ定められた判断基準に沿って避難情報を発令しますので、県民の皆さんは、市町村が発令した避難情報に基づき適切に避難をしてください。
 また、避難所では、新型コロナウイルス感染症対策を徹底した避難所運営を行っていますので、ご安心ください。
ダムの事前放流
 大規模な洪水の発生が予測される場合に、下流の洪水被害を軽減するため、あらかじめ可能な限り水位を低下させ、水を貯める容量をさらに確保する運用を実施(県内すべてのダムが対象)
ダムの事前放流のイメージ画像
停電・通信障害の早期復旧
 災害による停電などを速やかに復旧させるため、県が倒木などの支障物除去を支援する協定を関西電力送配電株式会社や西日本電信電話株式会社と締結
災害医療体制の強化
 災害拠点病院などの耐震化を完了し、県看護協会などの医療関係団体と災害時医療救護協定を締結するなど医療対策も強化
土砂災害啓発センターの設立
 令和3年7月に静岡県熱海市で大規模な土石流災害が発生するなど、近年、土砂災害の発生が増加してきています。
 紀伊半島大水害の際も大規模な土砂災害が発生し、甚大な被害を受けました。そこで、平成28年4月、特に甚大な被害のあった那智勝浦町に、土砂災害に関する研究や啓発の拠点となる施設として、「和歌山県土砂災害啓発センター」を設置しました。
 国の「大規模土砂災害対策技術センター」をはじめとする関係機関と連携し、土砂災害発生メカニズムなどの研究を行うとともに、パネルや映像を使った土砂災害に関する啓発活動を行っています。
土砂災害啓発センターの画像
防災情報の発信
 県民の皆さんを災害から守るため、正確な情報を収集し、さまざまな手段で発信しています。
和歌山県防災ナビアプリ
 避難に役立つさまざまな機能を搭載したスマートフォン向けアプリ「和歌山県防災ナビ」を配信していますので、ぜひご活用ください。
和歌山県防災ナビアプリの画像
防災ナビの主な機能
● 近くの避難場所や安全レベルを検索できます
● 防災情報をお知らせします
● 家族などの居場所を確認できます
● 日頃からの避難トレーニングが行えます
● 河川水位・土砂災害危険度情報を確認できます
防災ナビの主な機能例の画像

無料でご利用いただけます

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アプリのダウンロード・ご利用にかかる通信料は、利用者のご負担となります。
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ジャパン・レジリエンス・アワード2021のロゴ

※「『和歌山県防災ナビ』~スマートフォンアプリを活用した避難促進~」が強靱化に資する取組を表彰する「ジャパン・レジリエンス・アワード2021」でグランプリを受賞

メール・SNSで情報発信
 緊急速報メールで津波警報などの緊急情報を携帯電話へ配信しています。
 そのほか、防災情報を配信する登録制メールサービス「防災わかやまメール配信サービス」や、「防災わかやまTwitter」もご活用ください。
防災わかやまのページへリンク
河川・土砂災害の情報
 河川の水位や土砂災害に関する情報などを県ウェブサイト、テレビ和歌山やNHK総合のデータ放送で提供しています。また、河川監視カメラや水位計を増設するほか、地図上での土砂災害の危険度分布表示を約5キロメートル四方から約1キロメートル四方に改善するなど機能を拡充しています。なお、令和3年4月には県内の土砂災害警戒区域等の指定も完了しました。
 早めの避難判断には、このような防災情報を有効に活用してください。
河川の水位状況
河川の水位状況 イメージ図
ダムの貯水位状況
ダムの貯水位状況 イメージ図

雨量・土砂災害警戒情報
河川の水位情報やカメラ映像
ダムの放流量などの情報
和歌山県河川雨量防災情報のページへリンク

携帯端末はこちらから→
和歌山県河川雨量防災情報 携帯端末用QRコード
わかやま土砂災害マップの画像

土砂災害警戒区域等は、わかやま土砂災害マップでご確認ください。
わかやま土砂災害マップのページへリンク



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