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掲載内容



上手な医療のかかり方

人口減少や高齢化が進む中、限られた医療資源を守り、誰もが安心して医療を受けるためには、患者の病状や希望に応じた治療を受けることが大切です。

かかりつけ医を持ちましょう

体調が優れない場合や健康に不安がある場合は、まずは「かかりつけ医」に相談することが大切です。

かかりつけ医とは、日頃から病気や健康に関することを何でも相談できる身近な医師のことです。診療を行う以外にも、必要に応じてがんや脳卒中などの検査や治療が受けられるよう、適切な専門の医療施設を紹介してくれる役割があります。

一方、専門の医療施設は、検査や治療を行い、入院した患者の症状が安定すれば在宅復帰に向けたリハビリテーションを行います。退院後も住み慣れた地域で継続して医療を受けられるようかかりつけ医に繋(つな)ぐ役割も担っています。

病状に応じた適切な医療を受けるためにも身近な地域で「かかりつけ医」を持つようにしましょう。

新型コロナウイルス感染症の発生している状況でも病気の重症化を防ぐために、持病の治療や予防接種などの必要な受診を行い、発熱等の症状がある場合には速やかにかかりつけ医に相談するようにしてください。

上手な医療のかかり方のページへリンク かかりつけ医との関わり イメージ写真

適切な医療を受けるには

患者とかかりつけ医と専門的な治療を行う医療施設の相関図

医療施設の種類と主な役割

(令和2年11月末現在)

施設の種類 病床数 主な役割 県内の施設数
病院 20床以上 入院治療や高度、専門
医療の提供
83施設
診療所 有床
診療所
1~19床 身近な地域での入院や
終末期医療を提供
57施設
無床
診療所
身近な地域での診療 医科 996施設
歯科 540施設

人生会議を始めましょう

県の人口は減少傾向にある一方で、2040年には高齢化率が40パーセント近くになると推計されています。多死社会を迎える中、人生の最期をどこで迎えるかという課題に取り組む必要があります。

県が実施した調査では多くの方が「自宅で療養したい」との希望を持つ一方、約70パーセントの方が病院で亡くなっている状況にあります。

本人の希望に応じた人生の最期を過ごすためには、一人ひとりが医療やケアの希望を自ら考え、かかりつけ医や家族等と医療やケアを受けたい場所、急変時の対応などを話し合い、共有する「人生会議」を重ねることが重要とされています。

県では人生会議の普及に向けて、啓発冊子の配布や「出張!県政おはなし講座」での説明を行っています。ご希望の方は、お問い合わせください。

人生会議のページへリンク
人生の最期をどのように過ごしたいかの希望
なるべく早く医療機関に入院したい 11パーセント 自宅で療養して、最後は医療機関に入院したい 39パーセント 自宅で最後まで療養したい 28パーセント 専門的医療機関(がんセンターなど)で積極的に治療を受けたい 4パーセント 特別養護老人ホームなどの介護保険施設に入所したい 7パーセント その他 5パーセント 無回答 6パーセント

(出典:平成29年保健医療に関する県民意識調査)

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