県民の友 3月号トップページへ

掲載内容



医療を支える人材の確保 4つの医療系大学が続々と開設
東京医療保健大学和歌山看護学部
学科
4年制の看護学科
(看護師・保健師等養成)
定員
収容定員 360人(入学定員90人)
開設時期
平成30年4月

社会の変化を敏感に察知し、地域の人々の健康生活を支える自立した看護専門職を育成します。県内最先端の医療水準を誇る日本赤十字社和歌山医療センターなどとの連携により、高い専門性と看護実践力を磨きます。

和歌山県立医科大学薬学部
学科
6年制の薬学科(薬剤師養成)
定員
収容定員 600人(入学定員100人)
開設時期
令和3年4月(予定)

薬学部開設のため、新たに伏虎キャンパスを整備しました。特色として、医学部・保健看護学部との合同講義や附属病院での実践的な実習を行います。充実した教育研究環境により、県内の医療機関などで活躍できる薬剤師や世界で活躍できる薬学研究者を養成します。

和歌山県立医科大学 薬学部長予定者 教授 太田 茂さんの写真
インタビュー

和歌山県立医科大学
薬学部長予定者
教授 太田 茂さん

和歌山県立医科大学では、4月に6年制の薬学部を開設予定です。薬学部では、地域医療に貢献でき、実践力を持った薬剤師を養成していきます。

県の人口10万人あたりの薬剤師数は全国の平均より少し多い状況ですが、県内では地域的な偏在が見られ、高齢化も顕著です。こうした状況を解消し、地域における医療や介護を支えていくためには、薬剤師や医師、看護師など多職種の医療従事者が協調して働くことが必要だと考えています。

和歌山リハビリテーション専門職大学
学科
4年制のリハビリテーション学科
(理学療法士・作業療法士養成)
定員
収容定員320人(入学定員80人)
※理学療法学専攻40人・作業療法学専攻40人
開設時期
令和3年4月(予定)

全国5番目に開設する医療系専門職大学です。常に明日の社会を視野に入れつつ、すべての人が活(い)き活きと輝く最適なリハビリ医療の実現をめざします。そのため、「新しい学びのカタチ」を実践し、「高度な実践力」と「豊かな想像力」を養います。関連する他分野も学び、応用力を身に付ける教育指導を行います。

宝塚医療大学和歌山保健医療学部
学科
4年制のリハビリテーション学科
(理学療法士・作業療法士養成)
定員
収容定員400人(入学定員100人)
※理学療法学専攻60人・作業療法学専攻40人
開設時期
令和2年4月

近年、リハビリテーションの重要性が認識され、理学療法士、作業療法士の活躍できる場が拡がるとともに人材の育成が求められてきました。宝塚医療大学では、高度なリハビリテーション技術を身に付け、地域の人々の健康を支援する医療人を養成します。

医師の確保

医師についても、地域における医師不足などが課題となっており、県では、その課題解決に向けた取組を実施しています。

県内の医療施設で働く医師数は、平成30年12月末時点で2,825人と、年々増加していますが、和歌山医療圏以外は全国と比べても少ない状況です。また、地域の公立病院で勤務する医師の不足も問題となっています。

県では、平成20年度以降、県立医科大学医学部の入学定員を60人から100人に順次増員するとともに、卒後9年間を県内の中核病院や、医師が不足している地域の診療所で勤務することを条件とする入学枠(地域枠)を設けるなど、将来の地域医療を担う医師の確保に取り組んでいます。

平成28年度から、地域枠の卒業生が医師養成課程を修了し、地域の公立病院などで勤務を開始しており、今後、順次増加していくこれらの医師を、県内各地の医療機関に継続して送り出していくことで、医師の偏在をなくし、地域の医師不足解消をめざします。

県内の医療施設従事医師数の推移グラフ 10万人対医療施設従事医師数のグラフ

厚生労働省「医師・歯科医師・薬剤師統計」

看護職員の養成確保

県内で働く看護職員の数は、平成30年12月末時点で14,705人となっています。少子高齢化の進行、在宅医療のニーズの増大、さらに医療の高度化・多様化などにより、看護職員の需要も一層増加すると見込まれています。

県では、「養成力確保」「就業促進」「離職防止」「資質向上」を4本柱として看護職員の確保に取り組んでいます。
※看護職員…保健師・助産師・看護師・准看護師

看護師のスキルアップ

看護師が医師や歯科医師の判断を待たずに、事前に指示された手順書に基づいて行う診療の補助を特定行為といいます。安全で質の高い医療をより効率的に提供するため、県では、特定行為を行うことができる看護師の養成に向けて、平成29年4月から和歌山県立医科大学が実施する研修の受講に対する支援を行っています。

看護職員の復職支援

県では、県ナースセンターを設置し、医療などの現場で働いていない看護職員の復職支援を行っています。

県ナースセンターは、就業・復職を希望する看護職員への求人情報の提供や支援、長期離職から復帰する看護職員の研修や実習を行っています。また、新型コロナウイルス感染症のため、さまざまな場で必要とされている看護職員の求人にも対応しています。

和歌山県ナースセンター
(和歌山県看護協会)

所在地:海南市南赤坂17
電話073-483-0234

看護実習の様子


▲このページのトップに戻る