モデル事例集「中野BC株式会社」

女性が輝く企業

中野BC株式会社(海南市)

掲載年月 平成28年4月

女性の能力や個性を最大限に生かした職場づくりに取り組まれている中野BC 株式会社。男女がともに生き生きと働く職場環境づくりに取り組む「和歌山県男女共同参画推進事業者」(補足)にも登録されています。
女性社員による「なでしこチーム」をつくり、女性の感性を生かして多くのヒット商品を生み出しています。
これまでの女性活躍に至る経緯や取組についてお話をうかがいました。

(補足)和歌山県男女共同推進事業者について、詳しくはこちらをご覧ください。

お話をうかがった方
津井 雅也さん(品質保証部 部長)
山中真梨奈さん(「なでしこチーム」リーダー、セールス&マーケティング部)
橋本なつみさん(セールス&マーケティング部)
大西紗与さん(リサーチセンター食品化学研究所)

ヒット商品を女性の力で

長年、男性社員が中心の職場でしたが、代表取締役社長である中野幸治氏が「商品を実際に買うのは女性。これからは女性目線の開発が必要」と平成18年に女性社員を含むセールスアンドマーケティング部を立ち上げました。以後、毎年女性社員を採用、新しい発想を生かそうと女性が好む梅酒に着目し、様々な新商品を開発した結果、売り上げが増加しました。平成26年5 月からは、研究開発から製造、販売までを一貫して担うプロジェクトチームを女性8人で結成し「なでしこチーム」と命名、平成25年10 月には発表した梅酒が全国梅酒まつりで入賞するなど成果を上げています。

津井さんは「女性同士は対等に意見交換できる良さがあります。部署横断的なチーム編成のため今まで社内で埋もれがちだった女性の意見や感性を汲みあげやすくなり、また一貫して携わることで開発から商品化までが格段に速くなりました。社内には男性チーム『SAKEメン』もあり、互いに切磋琢磨し性別にこだわらず能力を発揮できる会社をめざしています」と話されました。
山中さんは「女性だけの和気あいあいとした雰囲気から様々なアイデアが生まれます。普段の生活で感じたことでも新しい発想に結びつき、自分たちの感覚から生まれた商品がヒットするとやりがいを感じます」と言います。大西さんは「学生時代から理系の女性が就職するのは厳しいと言われていたので、研究職で入社でき嬉しかったです。女性が少ない分野だからこそ自分の感性を強みに変えていきたい」と述べられました。

大西さん、橋本さん、山中さんの写真
左から 大西さん、橋本さん、山中さん

女性の力は会社が引き出す

橋本さんは研究職でしたが、出産を機に育児休暇を経てセールスアンドマーケティング部に異動、時短勤務で働いています。「新しい部署での仕事に慣れるまで時間はかかりましたが、それまでの経験が生かせるのが強みです。仕事と育児のバランスのとり方を先輩の女性社員に相談しながら両立をはかっています」と話されました。
津井さんは「子どもが3歳までは時短勤務、小学校に上がるまでは時差出勤制も利用できます。また子どもをもつ社員に育児支援金を支給する制度もあります。良い人材に長く働いてもらえるよう、今後もニーズに応じて柔軟に対応していきたい。また、企業全体の状況を把握し多角的な視点をもった女性管理職も育成したいと考えています」と述べられました。
こうした社員の能力やニーズに沿った取組が働き続けたいという意欲を引き出し、また地元の企業の取組が雇用の安定や地域の活性化にもつながります。「なでしこチーム」たちの笑顔に、確かな女性活躍の“ 風” を感じました。

梅酒「てまり」の写真
なでしこチームが開発した梅酒「てまり」

中野BC 株式会社
住所:海南市藤白758-45
TEL:073-482-1234(代表)
詳しくは、ホームページ・フェイスブックともに「中野BC 株式会社」で検索してください。

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