モデル事例集「中嶋繁樹」

「人と地域をつなぐManパワー」

わかものちからプロジェクト

代表:中嶋 繁樹さん(和歌山市)

震災で気づいた地域のつながり

わかものちからプロジェクトは、男性が地域で積極的につながり、様々な活動をしていこうと結成した団体です。

東日本大震災の翌日に有志で立ち上げ、メンバーは、和歌山県内の20から40代の男性約150人です。
中嶋さんは、日頃から地域でも積極的に挨拶し自治会やPTA活動に参加、バーベキューや父親同士で飲みに行く機会をつくるなど、地域で男性がつながる活動を広めていました。

それが大きな基盤となり、立ち上げには多くの仲間が集まりました。

そして、震災で傷ついた子どもたちの心の支えになればと、被災地に絵本を贈る活動を行い、2回にわたり約1250冊の絵本を宮城県や福島県、岩手県の避難所や保育所に届けました。

また、昨年9月の台風12号災害では、新宮市・那智勝浦町・美山村などでメンバー約50名が泥だしなどのボランティアに参加、これらの活動を通じて、地域のつながりがいかに大切かということに改めて気づいたといいます。

現在はメンバーが住むそれぞれの地域で、避難場所の確認や自分の命を守る意識を持ってもらおうと、防災意識調査を行い啓発を行っています。

男性が普段から積極的に地域に入って活動することで、地域の活性化を図り孤立を防ぐことができると考えています。

地域の子どもは自分の子ども

メンバーは子育て世代が多いが、仕事が忙しく家庭との両立が難しい世代でもあるため、活動を長続きさせるには、「できる人ができることを。遊び心を持って」というモットーで臨んでいると話されました。

趣味や遊びの機会を通じて活動のヒントが得られることも多く、また、メンバー同士で子育てや人生について話すことで、今自分がすべきことに気づくことがあるといいます。

そのような経験を通じ、若い世代にアドバイスをし相談に乗ることも。特に子育ては、母親だけが担うのではなく、父親がともに担うことが大切だと感じていると話され、中嶋さん自身、二人のお子さんとの時間を大切にされています。また、自分が子どもの頃は近所で集まってご飯を食べるなど、近所づきあいが自然に行われていたことから、「地域の子どもも自分の子ども」という意識で近所の子どもたちを集めて遊び、見守りを行っていると話されました。
今年3月には、県子ども未来課主催の子育てフェスタで「育メンパパによる絵本の読み聞かせ」を行い、和歌山市発行の「イクメンNOTE」作成にも父親の生の声を取り入れることや、父子手帳の提案などを行いました。
地域を軸に、人の輪を広げながら様々な活動を展開していきたいと話す中嶋さん。今後は、最近増えているウツなどのメンタル面の問題もふまえ、男性同士が語り合える場をつくることや、家族や地域のみんなで楽しめるイベントなども計画中だそうです。

「メンバーそれぞれの力が地域で広がることで、和歌山の大きな力につながっていく」と、次世代への思いを力強く語られました。

(センターニュース第55号より、一部修正して掲載)

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