モデル事例集「種村秀子」
モデル事例集
「川柳・人形劇を使った啓発活動」
岩出市男女共同参画推進員会
種村 秀子さん ( 岩出市 )
(活動団体)『ほっとけーき』を紹介します!!
わたしたちは、岩出市が平成16年度から男女共同参画を推進するために募集したボランティアで、現在16名で活動しています。
岩出市の男女共同参画プラン「ハーモニープラン」に基づいた意識啓発を中心とした月例の委員会を軸に、街頭啓発や推進員ニュースの発行、市主催のイベントでのアンケート調査や幼児向けの啓発、先進地との交流、県や市の企画提案事業などを行ってきました。
平成23年度からは地域の方に、より身近に親しんでいただけるようネーミングを『ほっとけーき』としました。
どうして『ほっとけーき』
あたたかくてフカフカのホットケーキは、ハチミツも良し、マーガリンもグッド、チョコレートソースなんかはすごくゴージャス!といった具合に、トッピング、味付け次第で個性色々。
人間もおなじで、一人ひとりは違っても、みんなそれぞれステキなんだよね!というメッセージを込めました。
(活動事例)平成23年度推進活動より
ナンバー1:ほっとけーき企画運営講座『なるほど川柳』で男女共同参画を考えよう
- 趣 旨:男女共同参画についての講演とワークショップにより、住み良い“わがまちづくり”のために、日々の生活や地域の中で自分たちができることは何かを考え気づくきっかけづくりとする。
(この講座は、年4回市が主催する男女共同参画推進講座のうち1回を「ほっとけーき」が企画運営したもの) - 日時:平成24年2月19日(日曜日)午後1時30分から午後3時30分
- 場所:岩出市総合保健福祉センター(岩出市金池92)
- 講師:和歌山大学教育学部副学部長 舩越 勝氏
- 参加者:29名(男性13名・女性16名/スタッフ含む)
- 内 容:(後援)生活の中のジェンダーについての見直し
ドラマ「リアル・クローズ」、「ブザー・ビート」から見るジェンダー
(グループワーク)ドラマの主人公の生き方を通してグループ討論・発表
(ワークショップ)川柳に見る男女共同参画・あれ・これ
「共同参画」「家事分担」をテーマに川柳づくり
- 男女共同参画推進講座に川柳をとり入れた理由
男女共同参画基本法が公布されて10余年が経ちました。
私達の住む岩出市でも、推進計画「ハーモニープラン」の第3次策定が行われ、共同参画社会の実現への取り組みが進められておりますが、まだまだ市民感覚とはズレがある様に思います。
推進計画が「絵に描いた餅」にならない為には、行政に呼応した市民活動が必要との止むに止まれない思いから企画提案したものです。
ともすれば堅苦しい、むづかしい、等のイメージから「なーるほど、わかるわかる」といった風に身近に親しみ易い気付きのツールとして川柳を選び、講演及びワークショップを行いました。
- 活動上の留意点
イ 集客(働きかけ) 広く市民への周知を図る
これまで関心をあまり示さなかった層の人々
川柳クラブや女性会議など他の団体への働きかけ
ロ 気付きの場の提供=気軽に 身近に わかり易く をモットーにした内容。講師選び。
- 講評
( メンバーから)
- 川柳という堅苦しくないツールを使用したので、理解してもらい易かった。
- 実際に川柳を作ってもらった事で、より理解が深まった。
- この様な形で年配者に啓発できた事がよかった。
( 参加者から)
- 初めてこの様な催しに参加して、男女共同参画の大切さが少し判った。
- 楽しくて来てよかった。これからは自分に出来る家事にもとり組んでいこうと思った。
- こんな講座があれば又行きたい。
(補足)実施までに時間がかかり、問題もありましたが、修了後の参加者のあふれんばかりの笑顔が救いでした。
「参加者の作品(一部)」
- 家事分担 ゴミ出しだけで 済まされる
- 厨房に 初めて立って 古希になり
- 家事分担 助け合いこそ 幸ち光る
- 夕食は あなたがしてね 共かせぎ
- 家事分担 鼻歌混じり 楽しいな
- 家事分担 することなすこと へまばかり
ナンバー2:岩出市民ふれあいまつり 人形劇「ももタロー・ノー・リターン」
- 趣旨:たくさんの人が集まる岩出市民ふれあいまつりで、人形劇というツールで小さいお子さんからご年配の方まで、誰もがわかりやすいように男女共同参画を周知する。
- 日時:平成24年3月4日(日曜日)午前11時から午後4時
- 場所:岩出市総合保健福祉センター(岩出市金池92)
- 参加人数:610名
- 内容…人形劇「モモタロー・ノー・リターン」(2回上演)
啓発文入り岩出市イメージキャラクターそうへぃちゃんぬりえ
男女共同参画川柳展示・岩出市男女共同参画推進員ニュース展示及び配布
バルーンアート
毎年開催される「岩出市民ふれあいまつり」に男女共同参画コーナーを設け、幼児や小学生を対象にした男女共同参画啓発を実施してきました。
ほっとけーきメンバー手作りの「男女共同参画かるた」や「ハーモニーすごろく」、紙芝居などのオリジナル啓発グッズに続いて、今年は誰もが知っている昔話「桃太郎」を男女共同参画の視点でアレンジした「モモタロー・ノー・リターン(奥山和弘原作)」の人形劇を上演しました。
『わたしも柴刈りに行きたい!』と言い出したおばあちゃん。
おばあちゃんの意識がガラッと変わることから、まわりの意識も変わり始めるちょっぴり考えさせられるお話です。
参加してくれたお子さんも大人の方も『どうなるのかな~?』と食い入るように観てくれました。
モモタロー・ノー・リターン上演中
メンバーと職員と一緒にバルーンアート
(活動を振り返って)
活動する上での問題点
もちろんお仕事をお持ちの方もいるので、なかなか全員が集まりにくいこと。特に人形劇は全員そろっての練習時間がとれず、ほぼぶっつけ本番でした。でも本番に強いほっとけーきメンバーです!
良かったこと
練習や活動を通じて、『ほっとけーき』という会が育っていく連帯感や達成感かな?一番うれしかったのは市の担当者のこの一言。
『ボランティアの方と行政とが一緒になって人形劇をするなんて、ほかでは考えられない!良い経験をさせていただきました!』
(「ホットケーキ」より皆様へ)
私たちはベテラン委員から新感覚のニューメンバーまで、ワイワイ、ガヤガヤ楽しく活動しています。岩出市に住んでいるあなたも一緒にやってみませんか?誰もが活き活きと仲良く支え合って生きる地域作りを目指して!
情報
岩出市男女共同参画推進員会「ほっとけーき」
- 代表:三栖 慎太郎
報告者:種村 秀子