イベントレポート(平成28年度「みんなに男女共同参画」提案事業「セクシュアルマイノリティの子供たちについて考える講座」)

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講座名

「みんなに男女共同参画」提案事業「セクシュアルマイノリティの子供たちについて考える講座」

開催日時

平成29年1月29日(日曜日)午後1時30分から午後5時

場所

男女共同参画センター"りぃぶる"会議室A

講師

衛澤創さん、Qちゃん、倉嶋麻理奈さん
(いずれも特定非営利活動法人チーム紀伊水道会員)

企画運営

特定非営利活動法人チーム紀伊水道

内容

この講座は、子供と接する機会を持つ人たちがセクシュアルマイノリティ(性的少数者)の基礎的な知識を身に着け、それを子供たちに伝える際の注意点及びセクシュアルマイノリティである子供と接する際に気をつけることを学ぶために開催されました。
最初に、特定非営利活動法人チーム紀伊水道の理事長で、自身も女性として生まれ、性適合手術を経て男性として生活する衛澤さんが、「セクシュアルマイノリティを理解するための基礎の基礎」と題して話されました。

まず、セクシュアルマイノリティには、同性愛者、両性愛者、トランスジェンダーの方に加えて、他者に対して恋愛感情や性的欲求を抱かない無性愛者、他者に対しての恋愛感情は持ち得ても、性的欲求を恒常的に抱かない非性愛者などがいることを紹介されました。

そして、社会には20人に1人程度の割合でセクシュアルマイノリティがいて、学校で考えると1クラスに1~2人の割合になると話され、「セクシュアルマイノリティは身近なところにいます。性のあり方は多様で、いずれの性のあり方も決して異常ではありません。

そのことを多くの方に理解してもらいたい。」と結ばれました。
続いて、チーム紀伊水道副理事長のQちゃんが、「セクシュアルマイノリティについて指導する際の注意点」と題して話されました。

男性同性愛者としてのご自身の学校生活の経験から、思春期を境に自分の性指向について葛藤が激しくなり、誰にも相談できず自己否定感がつのるようになったと語られました。

しかし、大学進学後SNSでの交流などを通じて、セクシュアルマイノリティであっても「自分らしく生きることが大切」と気づき、少しずつ周囲へカミングアウトし、現在はチーム紀伊水道などのメンバーと共に、セクシュアルマイノリティの理解を広める活動をされているそうです。

さらに、自身の経験から、セクシュアルマイノリティ当事者から相談を受けた際は(1)当事者の話を聞く、(2)どういう対応を望んでいるのか尋ねる、(3)話を共有していい人、共有してほしくない人を確認する、などの手順を説明されました。
最後は、チーム紀伊水道副理事長の倉嶋麻理奈さんから、教育現場においてセクシュアルマイノリティの子供たちに接する際の注意点について話されました。

その際倉嶋さんは、セクシュアルマイノリティの子供は周囲に相談できず悩んでいることが多いため、相談しやすい雰囲気作りが重要で、例えば、セクシュアルマイノリティの啓発ポスターや書籍を教室内に掲示しておくだけでも、当事者の子供は教師に相談しやすくなることなど話されました。
受講後アンケートでは「性の多様性について理解が深まりました。」「このような講座がどんどん広がって、みんなが性の多様性を理解できる社会になるよう願っています。」といった感想が寄せられました。

衛澤創さんの写真
衛澤創さん
倉嶋麻理奈さんの写真
倉嶋麻理奈さん

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