イベントレポート(平成28年度男女共同参画公開セミナーin有田川町「楽しく生きるためのパートナーシップ~共に依存しない生き方をめざして~」)

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講座名

男女共同参画公開セミナーin有田川町
「楽しく生きるためのパートナーシップ~共に依存しない生き方をめざして~」

開催日時

平成28年10月2日(日曜日) 午後1時30分から午後3時

場所

きびドーム文化ホール

講師

石蔵 文信さん(医師、大阪樟蔭女子大学健康栄養学部教授)

内容

男女共同参画推進の啓発を行うことを目的に、有田川町との共催で公開セミナーを開催しました。

早くから男性更年期に着目し、夫の言動がストレスとなり妻が体調不良となる「夫源病」を提唱された講師から、よりよいパートナーシップを続けるための秘訣について講演していただきました。

中高年夫婦の定年後について夫婦それぞれの立場からユーモアをまじえて話されました。

定年後、毎日家に居る男性は目標を失いがちで、うつやアルコール依存になるケースも多い。

診療している男性更年期外来でも、夫のうつ病から妻も心身に不調を訴えることがあり、「男性は自分の生き方を変えるのが下手な人が多い。うつ病は人生の曲がり角、方向転換できると治りやすい」と説明されました。

また妻が病気や認知症になり介護する夫がうつ状態になることが多いと紹介、地域とのコミュニケーションがなく妻に依存しすぎていることも要因であると話されました。

また熟年離婚の理由においても、男性優位の価値観が抜けない夫の言動に不満を募らせる妻の心理状態が垣間見え、最近は「死後離婚」との言葉も出現、夫の死後に「姻族関係終了届」を役所に提出すれば亡夫の親族との関係を断つことができる制度も話題となっていると述べられました。

そのほか、毎日夫の昼食を作らねばならない妻の憂鬱を表した「昼食うつ」などの問題にふれ、男性が料理する大切さを説き、主宰する男性料理教室の様子や土鍋・フライパンひとつでできるレシピ本などを紹介されました。

男性は細かいレシピや手順が苦手なので簡単においしくできる内容を考え、缶詰を活用し考案したレシピは防災時にも有効で好評を得ていると話されました。

また自身の菜園を紹介し自給自足の良さや普段から孫の面倒を引き受ける「育じい」ぶりも紹介されました。

終わりに、よりよい関係を続けるために今日からできることとして「妻を名前で呼ぶ」「妻にありがとう、ごめんなさいを言う」「毎日口げんかをする(言いたいことを言う)」「誕生日、結婚記念日には花を贈り、たまには外で待ち合わせをするのがおすすめ!」などの方法を紹介されました。

参加者からは、「ユーモアをまじえ、とても興味深い内容だった」「夫婦生活をしていく上で参考になった」「自分たちの老後の生き方を考える、参考になった。夫婦間の様々な問題点等分かりやすく話してくれ、あっという間に時間が過ぎた」などの感想が寄せられました。

会場では終始笑いがあふれ、女性も男性もそれぞれの価値観を理解し、具体的に実践していくことでよりよいパートナーシップが続けられると気づく機会となりました。

石蔵文信さんの写真
講師の石蔵文信さん
会場の様子の写真
会場の様子

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