イベントレポート ヒューマンライブラリー りぃぶる ’25
講座・イベント情報
イベントレポート
講座名
ヒューマンライブラリー りぃぶる ’25
開催日時
令和7年11月30日(日)13:00~15:30
場所
和歌山県ジェンダー平等推進センター
“りぃぶる”図書・交流スペース/“りぃぶる”会議室A
内容
ヒューマンライブラリーとは、2000年にデンマークで始まり、障がいやホームレス、性的少数者など誤解や偏見を受けやすく、生きづらさを抱える人々を「生きている本」として貸し出し、“語り手”と“聞き手”の対話をとおして多様性を認め合うことを目的とした事業です。特に“りぃぶる”では、前述の人々に加えて、ジェンダー平等の視点から自分らしい生き方で示唆に富んだ人生を歩んできた人々を「生きている本」として貸し出すことで、多様な生き方を知り、またジェンダーに気づく機会をもち、参加者自身の自己肯定感を高めることを目的に開催しました。2019年から行っており、今回で6回目の開催となりました。
“りぃぶる”のヒューマンライブラリーでは、一度の参加で3冊の「本」を貸し出し、順番に「本」の話を聞いていただきました。当日の受付では、「本」のプライバシーを守るために、従前通り許可なくメモをしない・録画・撮影をしない・故意に傷つける行為をしないなどの利用規則(同意書)についてスタッフが読者に説明し、同意書に署名して提出してもらいました。「本」との対話時間は1冊につき30分ですが、終了後の交流会で「本」に質問する時間をとったので、じっくり「本」の話を聞くことができました。
今回「本」の語り手は、
1冊目「草の根防災士いとはん」さん タイトルは『防災・減災は地域から!』
2冊目「串本の漫画家」さん タイトルは『ある光』
3冊目「北山川筏師(いかだし)もこ」さん タイトルは『女性の筏師で600年の歴史が変わった!』
以上の3冊でした。
交流会では、「読者」から「本」への質問をしたり、「本」がさらに詳しい内容を話したり、また「本」同士がお互いの似た思いを共有し合うなど、お茶とお菓子で和やかな時間を過ごすことができました。
読者からは「自身の体験を生で聞くことで非常に説得力もあり、のめり込んで聞くことができた」「視野が広がりました。何回も参加することで、自分自身の興味や関心の幅を広げられると感じた」「限られた時間の中で、個々の経験や思いが伝わる時間を過ごせた」などの感想をいただきました。
ヒューマンライブラリーの事業を通して、“りぃぶる”が、様々な人が集い出会える場になるように今後も取り組んでいきたいと思います。
会場の様子 交流会の様子
※語り手ご本人の許可をいただいて写真を掲載




