イベントレポート「絵本の読み聞かせ講座」
講座・イベント情報
イベントレポート
講座名
「絵本の読み聞かせ講座」
講師
坂口 佐知子さん(JPIC読書アドバイザー )
開催日時
令和7年9月18日(木)10:00~12:00
場所
“りぃぶる”図書・交流スペース
内容
“りぃぶる”図書・交流スペースにおいて「絵本の読み聞かせ講座」を開催しました。
講師は、まず始めに「絵本とはこどもが最初に出会う本で、絵本の持つ3つの力〈言葉〉〈絵〉〈物語〉は人として生きていくために必要な力です。」と話され、絵本の選び方の基準について説明がありました。その中で子供の成長過程に大事な点として、原話と現代版がある本はこどもの成長に大事な語りかけがある原話を選ぶことを推奨されました。その理由としてこどもはどんな大人になっていくか白紙の状態なので、絵本の中の深い意味が込められた見えないものの力が重要と述べられました。また、知識や科学の絵本は正確、シンプルに知識を伝え、心に働きかける力があるので、こどもが絵本を見て「そうなんだ」と思える時期に与えると良いと話されました。そして、科学の絵本「うかぶかな?しずむかな?」を参考に野菜や果物を水槽に入れて実際にどうなるのかを参加者も一緒に楽しみながら実験しました。
次に「読み聞かせ」については発達段階にあった絵本を選ぶとともに、「本っておもしろい」「もっと読みたい」「読んでほしい」と思う気持ちが大事だと述べられました。家庭での読み聞かせにはルールなどはなく、愛情を込めて読んであげると良い。しかし①義務的に読まない。②感想や理解度を聞かない。③字を覚えさせる教科書代わりにしない。そして、読む人がゆとりをもって、一緒に楽しむことが大事と話されました。次に集団の読み聞かせでのタイミングや過度な演出をしないなどの注意点を実演を交えて説明されました。
最後に、SNS利用拡大の社会で、自分の感情を言葉に載せていくのが不得意になっていることを背景に想像力がわき、言葉が豊かになる。そして、他人を思いやる心も育まれるので、こどもにたくさんの色々な本に出会わせてあげてくださいと結ばれました。
参加者の声には
・絵本の選書について詳しく教えていただいて勉強になりました。とても面白く、楽しみながら学べました。ありがとうございます。(30代)
・本についてのこと、読み聞かせのことについて、初めてのことを深くたくさん知ることができました。(30代)
・「あくまで本が主役」パフォーマンスにならない→気が楽になりました。「うかぶかな?」「しずむかな?」のよくようが違って私も読む時、意識しようと思った。(無回答)
会場の様子