イベントレポート【男女共同参画週間公開セミナー】「人口減少時代の地方創生~女性活躍の視点から~」

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イベントレポート

講座名

男女共同参画週間公開セミナー「人口減少時代の地方創生~女性活躍の視点から~」 

講師

片山 善博さん(大正大学地域創生学部公共政策学科特任教授。地域構想研究所長。元鳥取県知事 )

開催日時

令和7年6月14日(土)13:30~15:00

場所

和歌山ビッグ愛1階大ホール   

内容

 例年6月23日~29日に全国的に展開される内閣府の男女共同参画週間に因み、和歌山市と共催で片山善博さんの講演会を開催しました。人口減少に歯止めがかからない和歌山における地方創生を実現するために必要なこと等示唆に富んだお話を聴くことができました。

 講師は、日本の人口減少の状況を、1年間で香川県民(約91万人)と同じくらいの人口が減って深刻であるとし、人口減少による労働力不足、経済縮小などの課題を示された後、国が、現在展開している「地方創生2.0」について言及されました。

 「地方創生2.0」の基本的な考え方として大切なのは、人々の生活水準を維持し生き生きと自分らしく生きられる社会であることとし、そのためには、人口や働き手が減っても一人ひとりがより多くの成果を生み出し生産性を向上させることとしました。しかも長時間労働ではなく、デジタル化やDXを駆使した時短や人手不足を補う工夫が大事だと説明されました。さらに、もっと地域に目を向け、女性や若者に好まれる施策を打ち出すことが必要だと話され、地域づくりは、地域のことを熟知している地元の皆がもっと自分の地域に目を向け考えることが大切だと強調されました。

 一人ひとりがのびのびと働ける社会にするためには、ジェンダーギャップの解消が必要だとし、鳥取県庁時代の女性登用の具体例を挙げて説明されました。講師が人事部長として勤務した際、女性の管理職の少なさに疑問をもち調べると、男女の能力差は個人の能力差ではなく経験の差によって作られたものであると判明しました。女性はどの課でも庶務ばかりで経験が積めなかったが、男性は様々な仕事を経験し人脈も構築できていることがわかったと振り返られました。その後、性別に関係なく様々な経験が積めるように人事方針を変え、個人差に配慮しながら意欲と能力を伸ばすことで、数年後には女性の管理職が誕生したと話されました。次いで、女性の管理職のメリットについて、子育て経験などから福祉予算の無駄を省き本当に必要な部分に予算をつけて、スリム化と行政の質の向上を図ることができ、職員の皆が生き生きとしてきたなどのエピソードを披露されました。

 講師の話は経験に裏打ちされたものでどれも分かりやすく、説得力をもって参加者の心に残りました。   

         R7会場  R7講師

               会場の様子             片山 善博さん

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