イベントレポート 魅力ある女性リーダー養成講座

講座・イベント情報

イベントレポート

講座名

魅力ある女性リーダー養成講座

 Part1:リーダーシップ講座&ロールモデルによるパネルディスカッションと交流会

 Part2:スキルアップ講座「アサーティブコミュニケーションを学ぼう」

 Part3:スキルアップ講座「コーチングを学ぶ」

開催日時

 Part1:令和5年8月29日(火)10:00~17:00

 Part2:令和5年9月21日(木)10:00~17:00

 Part3:令和5年10月6日(金)13:00~17:00

場所

男女共同参画センター“りぃぶる”会議室A

講師・パネリスト

 Part1:講師:本庄 麻美子さん(和歌山大学経済学部准教授/キャリアコンサルタント)

    パネリスト:新野 佳世子さん(社会福祉法人寿敬会 養護老人ホーム大日山荘 部長)

         川瀬 有美さん(株式会社タカショー ホームユース開発品質部 マネージャー)

         尾﨑 美樹さん(株式会社アワーズ(アドベンチャーワールド) 飼育部 動物病院課)

 Part2:講師:谷水 美香さん(ヒューマン・トータルバランスサポートりんと代表/アサーティブコミュニケーショントレーナー/精神保健福祉士)

 Part3:講師:國弘 隆子さん(有限会社Office Creation 代表取締役)

内容

 管理職やリーダーをめざす女性が社外で研鑽を積み、人的ネットワークを構築することを目的に本講座を開催しました。

<Part.1>

 最初に講師は、日本は、世界で類をみないスピードで少子高齢化が進み、高齢者が多く若者が少ない社会になっている中、女性リーダーの育成が求められていると話されました。そして、このような状況で経済を発展させやすい働き方として、①男女ともに働く。②短時間で働き、労働時間が短くなった分を家族での会話の時間に充て、消費活動をしていく。③違う条件の人たちで働く。という3点を挙げられました。  

 さらに、人生100年時代を迎える今、1つの仕事だけをするのではなく、転身や複数のキャリアを積み、本業以外に副業やボランティア、地域活動などに関わりながら働く形が必要であると話されました。

  また講師は、「サーバント・リーダー」についても説明され、他者に対する思いやりや奉仕の気持ちが先にくることが重要であり、男性より女性の方がこれからのリーダーシップに必要な「傾聴」、「共感」、「癒し」、「気づき」「説得」の資質を持っており、このリーダーが、今の時代には必要であると話されました。

 パネルディスカッションでは、管理職として働く3人の女性が自身の人生を振り返り、仕事だけでなく家事・育児や介護などとの両立により得た経験を語ってくださいました。

  参加者からの「リーダーになって気づいたことは何か」との質問に対し、「目に見えない内容の仕事が多いこと」、「自分が上司と部下の間で板挟みになること」などの苦労がある中で、「部下の仕事の成功がうれしく思うこと」「運営や人事等の仕事の視野が広がったこと」などの良かった点を挙げられました。

 その他、参加者との意見交換も活発に行われ、後輩との接し方や仕事のやりがいなどの質問に対し、良いアドバイスをいただきました。

 参加者からは「自らのリーダーの概念を変えることができました。周りから、この人がリーダーと言ってもらえるようなリーダーを目指していきたいです。」「今までの引っぱっていくリーダー像ではなく、フォロワーと一緒に成長していくリーダーになりたいと感じました。」「リーダーシップだけでなく、働く上でのモチベーションなどを学ぶことができ、有意義な時間を過ごすことができました。」などの感想をいただきました。

<Part.2>

 最初に講師は、アサーティブとは、適切な自己主張のことであると同時に、相手の真意を確認しながら必要なときに自分の要望や提案を伝え問題解決をしていくコミュニケーションの形であるとし、日本では男女平等の社会に向かっているが、未だ家事・育児・介護の多くを女性が担っている中で、仕事と家庭の両立を余儀なくされる女性こそが自らが属するコミュニティでアサーティブを実施していく必要があると話されました。

 コミュニケーションのくせの型には、①自分の言い分を押し通す「攻撃型」、②自分の意思を伝えない「受身型」、③直接相手に伝えず、遠回しな表現をしたり、人を介して察してもらおうとする「操作型」の3つがあるが、自分の考えや要求を相手に直に伝え、相手の言い分にも耳を傾け、相手と一緒に考える「アサーティブ型」を取り入れると自らの新しいコミュニケーションのスキルアップにつながると説明されました。

 アサーティブネス実践のための心構えとしては、①「誠実」(常に自分の気持ちに正直になること)、②「対等」(立場や役割に上下関係があっても、それは違いであって、人としての優劣ではないこと)、③「自分側の責任」(相手とのコミュニケーションの責任の半分は自分にもあること)、④「率直」(伝えるときは、直に相手の顔を見て、簡潔に整理して伝えること)が大切であると説明されました。

 また、参加者は自分の経験を基に、講師からアドバイスをもらいながらロールプレイングを行いました。問題は何かという【事実】を明確にし、事実に対しての自分の【感情】を言語化し、【要求/ 提案】として相手に1つだけ具体的に今後どうしてほしいかと伝える。という順番で、参加者それぞれの課題に当てはめながら実践しました。

 参加者からは「コミュニケーションの本質を学ぶことができ、とても感謝の気持ちでいっぱいです。」「事実のみを伝えることが大切、相手を納得させる必要はないという事が目からウロコでした。」などの感想をいただきました。

<Part.3>

 最初に講師は、リーダーシップやマネジメントを行っていく上で、コーチングは基本的なスキルである。すべてのベースとなり、コーチングができることで、会議の運営もうまくでき、チームをまとめることもできる。この研修の目標はコーチングを習得することにあるが、目的は多様な人々の力を結集し、成果を出し続けるリーダーとなることであると話されました。

 コーチングとは、相手の可能性を引き出し、その人の自主的な成長をサポートするコミュニケーションスキルであり、種類には、「パーソナルコーチング」「ビジネスコーチング」「セルフコーチング」の3つがあり、相手の可能性を信じ、答えはその人自身にあるとしてコーチングを行っていくことが前提となる考え方で、①「equal(平等)」のスタンス。年上の部下には人としての尊厳を尊重する、②「Let’s」のスタンス。マラソンの伴走者のように、ゴールテープは自分(部下)で切らせて自信を持たせる、③「味方」のスタンス。順調な時は放って置いても良いが、元気がなく、少しいつもと違うと感じた時は味方でいてあげる、という3つのスタンスが大事であると説明されました。

 コーチングについての講義後、参加者はコーチングで重要な3つのスキルである「積極的傾聴」「承認」「質問」について、ペアワークを中心に実践しながら学びました。

 その後、講師を交えて意見交換を行うなど交流を図りました。

 参加者からは、「面談や後輩のヒアリングに活かせたらと思います。目的目標の意識を持って傾聴ができるように経験をつんでいけるようにしていきたいと思います。」「とても親しみやすい話し方で身近な話が多く、自分の中にすっと入って来ました。心に響きました。」などの感想をいただきました。

 また、後日、希望者を対象にオンラインによる講師との体験コーチング(キャリアカウンセリング)を行いました。受講者からは「今回の研修で、講師の先生の研修力がとても素晴らしかったです。様々なセミナーを受けてきましたが、ワークとの整合性なども含め、ここまで理解が進んだ研修もほとんどありませんでした。充実した研修を実施していただき、ありがとうございました。」などの感想をいただきました。

    1会場の様子1 1会場の様子2

               Part.1 (8月29日) 講座の様子

    2会場の様子3 2会場の様子4

               Part.2(9月21日) 講座の様子

    3会場の様子5 3会場の様子6

               Part.3(10月6日) 講座の様子

   

講座・イベント一覧へ戻る

メニュー

りぃぶるについて

利用案内

講座・イベント情報

りぃぶる相談室

図書・情報資料室 

りぃぶる出版物

モデル事例集

男女共同参画情報

団体・グループ情報

交通案内

リンク集

サイトマップ

このページの先頭へ