イベントレポート 「“りぃぶる”語り合い広場 50(フィフティ)/50(フィフティ)な関係を考えよう~コロナ下でも横並びで歩きたい~」

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イベントレポート

講座名

“りぃぶる”語り合い広場  「50(フィフティ)/50(フィフティ)な関係を考えよう~コロナ下でも横並びで歩きたい~ 」

開催日時

令和4年9月3日(土)13:30~15:30

場所

和歌山県男女共同参画センター“りぃぶる”会議室A

講師

市場恵子さん(社会心理学講師 カウンセラー)

内容

 コロナ下での生活が長引き家族が自宅で過ごす時間が増え、不安やストレスも募るなか、パートナーとの関係にも変化が現れています。令和3年度男女共同参画白書によると、全国の配偶者暴力相談支援センターと「DV相談プラス」に寄せられたDV(ドメスティック・バイオレンス:配偶者暴力)の令和2年度相談件数は、前年度比で約1.6倍に増加しています。そのような状況を背景に、パートナーとの対等な関係を改めて考える講座を企画しました。

講師はまず、ジェンダー(社会的性別)の視点を共通認識として話され、DVの基本的な説明のあと、50(フィフティ)/50(フィフティ)な関係、横並びで生きるとはどういうことかについてお話しくださいました。

 「男性は○○であるべき。」「女性は○○してはいけない。」などジェンダーの抑圧があることに気づき、‟電気工事をする人”と聞いて男性をイメージするなどのアンコンシャス・バイアス(無意識な偏見)にとらわれないことが大切だと説かれました。

 対等な関係を大きく阻むDVは、力で相手を支配する行為であり、繰り返され常習化するということを話されたあと、ノルウエェー制作のDVD「パパ、ママをぶたないで」から、何がきっかけで怒り出すかわからない加害者を恐れて息をひそめて暮らす被害者の心情や加害者の考え、DVが起きるサイクルなどについて学習し、DVは個人の問題ではなく社会全体の問題であるとの理解を得ることができました。

 さらに、DV家庭の子供の半数以上が加害者から身体的暴力を受けていること、8割の子供は家庭で起きているDVの音や声などから、それを知っていること、また、その子供たちは人との対等で安定した関係を築き難いことなど、多くの悲しい現状についても解説していただきました。

講師は、長らくパートナーと横並びで生きていくことを実践されており、50/50な関係をつくるには、お互いを尊重し合い、まず話し合うことだと強調されました。

 アンケートからは、「大変わかりやすくご説明いただきました。音楽、歌、詩、映像を駆使して楽しかったです。先生のライブにのせた思いが伝わってきました。」や「改めて、自分の家族との接し方、自分との向き合い方の大切さを再認識させて頂きました。」などのお声をいただき充実の時間となりました。

       会場の様子1   会場の様子2

                       講座の様子

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