イベントレポート(令和元年度男女共同参画週間特別公開セミナー)

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イベントレポート

講座名

男女共同参画週間特別公開セミナー
「男の家事が社会を救う!~笑って考えるジェンダー論~」

開催日時

令和元年6月27日(木)19:00~20:40

場所

和歌山ビッグ愛 1階大ホール

講師

瀬地山 角さん(東京大学大学院教授)

内容

 毎年6月23日~29日までの男女共同参画週間に因んで開催する「男女共同参画週間特別公開セミナー」を今年は男性の家事・育児参画にスポットを当てて開催しました。

 東大で学生が選ぶ人気NO.1の講師が自身の子育て経験を交えて、出産と違い男性も「子育てでできないことはない」とし、説得力のあるデータや数値を示しながら男性の家事参画が社会を救うことを説かれ、ユーモアあふれるお話に引きこまれました。

 まず共働き世帯の男性の家事・育児時間が週平均1日あたり46分(女性は4時間54分)と少ない現状を紹介され、これは個々の家庭の問題ではなく社会全体の問題であると指摘され、家事・子育ては未だ女性の肩にかかっていて不平等があると説明されました。

 さらに家事・育児問題を林業に例え、木を伐るだけの業者は安く木を売れるが、植林しながら木を伐る業者の木はそのコストの分高くなるので、大抵の人は安い木を買おうとするが、何十年か後、植林せず伐採ばかりした山は洪水や山崩れが起こる。その修復のコストや大切なものを失うリスクを考え、植林する業者から値段の高い木を買うことは持続可能な未来へつながると話され、同様に子育てを女性だけが担い男性は仕事のみというやり方は、企業は儲かるが社会は破たんすると説明されました。

 家計の収入の面でも、男性が家事・育児にかかわり女性がフルタイムで働いた方が、家庭の総収入が増え、同時に夫は残業を減らすことができ過労死などの労災予防にもなると述べられました。さらに、女性が第一子誕生後も働き続け一生涯で得る1~2億円はジャンボ宝くじを当てるのに匹敵すると、重ねて男性の家事参画の効用を説かれ、『男性の家事が女性の就労を支え社会を救い、女性の就労が男性の命を救う』ことを、家族でよく話し合ってほしいと話されました。

 最後に心に響くアニメ「象の背中-旅立つ日-」を鑑賞し、大切なものは何かその為に何をしなければならないか等それぞれが考える機会となり、笑いと涙の100分となりました。

 参加者からは、「男の家事がどのように社会につながるかということが分かった」「男性が家事をした方が良い理由として新しい根拠を知ることが出来た。」などのお声をいただきました。

家事・育児参画のススメ~お父さんが明日からすぐできること~

  1. 『水曜日の保育園お迎えと夕飯作り』 それが無理なら…
  2. 『朝ごはん作り』(毎日同じメニューでもOK!)
  3. 「男性の産休」を“忌引き休暇”と同程度に取る

☆☆☆『子育てで男にでけへんことはない!』☆☆☆


 

講演の様子1  講演の様子2

       瀬地山 角さん                 講演の様子
 

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