イベントレポート(平成29年度男女共同参画特別公開セミナー)

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講座名

男女共同参画特別公開セミナー
「 浜矩子が語る!誰もが幸せになれる経済論~日本を変える女性の力~ 」

開催日時

平成29年7月29日(土曜日) 13時半~15時

場所

和歌山ビッグ愛 1階大ホール

講師

浜 矩子さん (エコノミスト)

内容

男女共同参画に対する理解を深め、男女共同参画推進の気運を高めることを目的に、和歌山市、一般社団法人和歌山社会経済研究所との共催で開催しました。経済の専門家として多方面で活躍されている浜矩子さんに、女性の活躍がグローバル時代にとっていかに重要であるかを中心に講演していただきました。
「グローバル社会とは女性の時代。女性はグローバル時代のために存在するといっても過言ではない」と述べ、3つのポイントを紹介されました。
1つ目は「女性は貿易財である」。経済分析で用いる「貿易財(貿易に適するもの)」と「非貿易財(適さないもの)」をたとえに、貿易財の「フットワークの軽さ、環境適応力の高さ、頑丈さ」という特徴が日本の女性にあてはまると説明。逆に、「非貿易財」の特徴は男性にあてはまるのではないかと指摘されました。
2つ目は「女性はシラノである」。フランスのシラノ・ド・ベルジュラック(※1)が、「愛嬌」と「度胸」双方が備わっていたとのいわれを例に、女性も双方のブレンディングが絶妙に上手であり、グローバル社会のなかでいきいきと展開していける力をもっていると話されました。
3つ目は「グローバル時代は2つのない時代である」。ひとつの「ない」は、「誰も一人では生きていけない時代」。東日本大震災後、福島の小さな部品工場が操業停止になり、世界の自動車生産が行き詰った事例を紹介し、グローバル時代は弱肉強食の時代ではなく互いに支え合う時代だと述べられました。もう一つの「ない」は、「パックス誰でもない時代」。ローマ帝国の繁栄がもたらす平和を意味する「パックス・ロマーナ」(※2)のように、これまでは超大国が世界の安定をもたらす時代もあった。しかし、現在は突出して強い存在が見当たらない時代。誰も一人では生きていけないのであれば、互いを大事にする必要がある。グローバル時代はお互い様の時代であり、これからの時代に女性の力は非常に有効だとまとめられました。
経済の専門的な視点からユーモアをまじえながら分かりやすくお話され、講演終了後には女性活躍や働き方改革について、参加者の質問にも鋭い切り口で回答し熱気に包まれた講演会となりました。

※1シラノ・ド・ベルクラック:17世紀のフランスの剣豪にして文筆家、発明家。19世紀にエドモン・ロスタンが創作した戯曲 「シラノ・ド・ベルジュラック」により名を知られた。大きな鼻の容貌に悩みながら、従妹を想い続け生涯を終えていく、正義感の強い人物として描かれている。
※2パックス・ロマーナ:ローマ帝国の支配下における平和をさす。そこから、「強大な国の覇権による平和」を「パックス」と呼ぶようになり、「パックス・ブリタニカ(イギリス)」や「パックス・アメリカーナ(アメリカ)」などが知られている。

セミナーの様子   セミナーの様子

講師の浜矩子さん          講演会の様子

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