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和歌山県 |
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二川歌舞伎(有田川町)
200年以上前から城山神社の祭礼行事として毎年、奉納上演されてきた狂言地芝居。神社本殿の対面に、県下では数少ない廻り舞台(県指定有形民俗文化財)が修復され、江戸時代から伝わる数多くの衣装・道具類も保管されています。 現存する唯一の演目「寿式三番叟」は村芝居の前座に舞うもので、五穀豊穣を祈る「種蒔三番叟」とも言われ、「姫の舞」「鶴の舞」「鈴の舞」の三部で構成されています。
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杉野原の御田舞(有田川町)
国指定重要無形民俗文化財となっている中世から続く農耕予祝行事です。雨錫寺阿弥陀堂で、春田起こしから収穫までの 二十数通りの田植えの全工程 を演じ豊穣を祈願します。特に、屈強な男達が褌姿で肩を組み、「唄い囃子」に合わせてさいと(大火鉢)の周りをまわる勇壮な裸苗押しは、御田の最初に行われるこの地方独特のものです。 また、杉野原以外にこの地方で舞が見られるのは、久野原(県指定無形民俗文化財)と、隣接するかつらぎ町(国指定重要無形民俗文化財)の2ヶ所だけです。
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しっぱら踊り(広川町) 広八幡神社の秋季例大祭に奉納され、古来「しっぱら踊り」と呼ばれ、しばしば雨乞いとして踊られたと伝わります。踊り手は舞殿に2列に並び太鼓の合図でささらをすりながら左右、前後に踊ります。田の植付けから草取り、刈取りに至る過程が、象徴的で古雅な踊りで表現されれています。この後拝殿から鬼が出てきて舞殿を一周し、鰐を迎えて踊り子のまわりで舞を舞います。五穀豊穣を祈る田楽に害獣の調伏を加味しており、田楽の比較の上で貴重な価値を持ちます。県指定無形文化財、国の選択芸能。
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那智田楽(那智勝浦町) 毎年7月14日、熊野那智大社の例大祭に奉納され、足利時代の応永十年に京都から、田楽法師・宗正、法輪を招いて 習得したものであると伝えられています。楽器は、笛、腰太鼓、編木の三種で、笛一人、腰太鼓四人、編木四人、番外の舞人(シテテン)2人、の計11人編成により舞います。 田楽舞を創成期の形そのままに伝えている、全国的にも数少ない例として国の重要無形民俗文化財に指定されています。
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