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掲載内容
災害時は、地域や近隣の人たちが協力して助け合うことが重要です。
過去の災害でも、この取組によって多くの命が救われました。
助け合いで危機を乗り越える
自主防災組織
県では、自主防災組織や企業などを対象に、防災の中心的な担い手となる地域防災リーダーの育成に努めています。
「紀の国防災人づくり塾」
問い合わせ:県庁防災企画課 電話︎073-441-2271
修了者には、防災に関して一定の知識・技能を有する「防災士」となるための試験受験資格が付与されます。
松江地区防災会
会長 川口 敏夫 さん
災害時、自分たちで命と町を守るには、地域の繋がりが必要です。繋がりは、子供の見守りや季節の行事といった日頃からの地域活動を通して培われるものだと思います。
当地区では、この繋がりを活(い)かして、避難、救出、消火など幅広い内容を織り込んだ大規模な訓練を年1回行っています。住民主体で企画・運営し、改善を重ねながら、より充実した訓練になるよう努めています。
協力して避難
高齢者や障害者など、災害時の避難行動に支援を要する方を「避難行動要支援者」といいます。避難行動要支援者の方がスムーズに避難するためには、地域での協力体制が必要です。
地域で取り組めることは?
身の回りの防災環境の点検
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援助体制の決定
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災害時の避難誘導、安否確認
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避難所では…
自宅で過ごすことが困難になった場合は、避難所で避難生活を送ることになります。慣れない環境での集団生活による心身のストレスも想定されるため、自身や家族の健康・衛生管理に気を配ることが大切です。新型コロナウイルスなどの感染症を予防するため、非常持出品にはマスクや消毒液も加えておきましょう。
また、円滑な避難所運営のためには、行政だけでなく、避難者が主体となった運営体制づくりが重要です。いわゆる「災害関連死(※)」を防ぐためにも、避難所のより良い環境づくりが求められます。
県では、避難所運営の担い手育成のため「避難所運営リーダー養成講座」の手引きを公開しています。各地域で活用いただき、一人でも多くのリーダー養成にお役立てください。
※災害関連死…避難生活などにおける体調や疾病の悪化による死亡。