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掲載内容



移住後の暮らしイメージ写真 新たな力を呼び込む 移住を推進

 県では、全市町村に配置されている移住に関するあらゆる相談を一手に引き受ける担当職員「ワンストップパーソン」や、地域住民・先輩移住者などで構成される「受入協議会」と連携して、移住者の受入を進めています。
 「くらし・しごと・住まい」の3つの側面から移住をサポートすることで、県・市町村の支援を受けた移住者は増加しています。

移住を希望する人 わかやま定住サポートセンターが受入協議会ワンストップパーソンへ情報発信・提供 受入協議会ワンストップパーソンが移住に向けて 現地案内生活や仕事を応援 移住 移住者・世帯数の推移グラフ 移住者インタビュー
鈴木 貴裕さん(千葉県から古座川町に移住)の写真

鈴木 貴裕 さん(千葉県から古座川町に移住)

 自然環境豊かなところで子供を育てたいと思い、妻の出生地である和歌山県への移住を考え始め、4年前に移住しました。東京で開催された移住セミナーに参加し、現地案内を受けて「理想の子育て環境」があると思いました。今では子供たちものびのび育ち、近所の方も温かく見守ってくれています。
 ジビエの加工施設で働く格闘家として活動しており、アスリート向けにジビエを販売促進していきたいと思います。

くらしをサポート
「しごと」のある「くらし」体験

 不慣れな地方生活への不安を解消するため、移住後の生活を体験する「お試し移住」の機会を提供しています。
 移住希望者は、地域での「しごと」を体験しながら、ゲストハウスや農家民宿などに滞在し、地域での「くらし」を一定期間体験できます。県内全域が対象で、移住希望者のニーズに合わせたコース設定を行っています。

体験例起業・就農コース(体験期間:最大2泊3日まで)
1日目 (12:00~17:00) 事業者Aで農業体験
(草刈り、収穫)&
昼食懇談会
2日目 (10:00~17:00) 事業者Bでカフェ給仕体験
3日目 (10:00~12:00) 事業者Bで仕込み体験
わかやまナビゲーターズ

 先輩移住者や地域に根ざした活動の実践者がナビゲーターとなり、自身の経験や活動を基にアドバイスします。移住相談者や移住して間もない方の疑問・不安を解消するだけでなく、同じ趣味を持つ人たちとつながることができるなど、より快適な「わかやま暮らし」をサポートします。

支援の流れの図 「しごと」をサポート
わかやまキャリアチェンジ応援プロジェクト

 令和2年度から、移住希望者への就職サポートにも取り組んでいます。知らない土地での就職活動に不安を抱える移住希望者に対して、和歌山県の企業情報や就職活動に詳しいキャリアアドバイザーが個別相談により、希望者に合った仕事を見つけ出して、就業までのサポートを行っています。
 東京都と大阪府の相談窓口では多くの相談を受けており、相談件数は前年度同月比で4割増加しています。

令和2年度相談件数
(令和3年2月末現在)
東京窓口:913件
大阪窓口:248件
「住まい」のサポート

 移住には住まいの確保が欠かせません。県では、市町村や地域の宅地建物取引事業者の方々と連携して、移住者受入のために「空き家」の活用を進めています。
 賃貸や売却が可能な空き家をお持ちの方は、ぜひ県の「わかやま空き家バンク」に登録し、空き家を有効活用してください。地域の実情をよく理解した上で移住することが地域にとっても、移住者にとっても大切なので、空き家のみの紹介はしていません。

わかやま空き家バンクのページへリンク
空き家の活用に際して、条件はありますが、次の補助制度を利用できます。
空き家改修補助金

対象:県外からの移住者が居住するための空き家の改修工事

条件:市町村および受入協議会の支援を受けた移住であることなど

補助額:最大80万円(改修工事費の2/3)

※家具等の撤去費用(最大8万円)も助成しています。補助対象地域が過疎地域等に限定しているので、詳しくは県庁移住定住推進課までお問い合わせください。

移住者がわかやまの魅力を発信

 移住者自らが情報発信を行う「移住者情報発信力強化プロジェクト」を促進しています。
 県内にU・Iターンした移住者の方々を主な対象として、情報発信の技術を身につけながら、住民ならではの「わかやま暮らし」の魅力を発信し、県外の和歌山ファンを増やして、将来的な移住定住につなげるプロジェクトです。
 県内の魅力溢(あふ)れる地域で、地域の魅力を発掘・発信するセミナーを開催しています。

移住ニーズの多様化

 コロナ禍を契機に地方移住への機運が高まっています。しかし、「生活に不便がない地方都市暮らしがしたい」など、移住希望者のニーズが多様化しています。
 県では、多様化するニーズにも対応するため、過疎地域だけでなく地方都市への移住についても情報発信を行うなど、積極的に取り組んでいます。

移住者インタビュー
高橋 将太さんの写真

高橋 将太 さん(大阪府から和歌山市に移住)

 仕事に追われる暮らしから家族との時間を大切にする暮らしがしたくて2年前、移住しました。移住前に県の「お試し移住」制度を利用し県内の市町村に滞在しましたが、妻と私の実家がある大阪府内へのアクセスが良い和歌山市に決めました。
 移住と同時に起業、企業や地域の課題解決の支援を行っています。仕事と暮らしを通じて県内が元気となり、もっと和歌山県を知ってもらって移住者が増えたらいいなと思います。

移住希望地域ランキング2020 セミナー参加者数 全国1位!!トロフィーの画像
 認定NPO法人ふるさと回帰支援センターでは、同センターが運営する「ふるさと暮らし情報センター(東京都)」の来場者を対象に、地方移住に関するアンケート調査を実施しています。
 このたび公表された「移住希望地域ランキング2020」で、和歌山県は「セミナー参加者数」で全国1位となりました。コロナ禍でも、積極的にオンラインセミナーなどを実施してきた結果だと考えています。
1位 和歌山県 2位 広島県 3位 佐賀県  県では、引き続き、多くの方に和歌山県への移住に興味を持っていただけるよう、地域情報の発信などに取り組んでいきます。


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