紀の国森づくり基金活用事業の取組内容と実績

紀の国森づくり基金を活用した取組内容と実績(平成19~令和3年度)

 和歌山県では、平成18年11月に開催した紀の国森づくり基金活用検討会から提出された「紀の国森づくり基金活用方法に関する検討結果」に示された3つの方向性、「森とあそぶ・まなぶ」、「森をつくる・まもる」、「森をいかす」に即した取り組みを中心に、令和3年度まで事業を実施してきました。令和4年度からは、「次代へつなぐ森林づくり」、「森林を守り育てる意識の醸成」を中心に実施しています。

 実施方法は、上記に示されている〔方向性の取り組み〕や〔条例の趣旨に合致するその他の取り組み〕を【NPO及び地域団体等が自ら企画し実施する「公募事業」】と【「県が取り組む施策」】に大別し取り組んでいます。

全体事業費(平成19年度~令和3年度):3,694,098千円  

 第1期(平成19年度~平成23年度):792,905千円

 第2期(平成24年度~平成28年度):1,464,691千円

 第3期(平成29年度~令和3年度):1,436,502千円

・各年度ごとの使途についてはこちら
・公募事業で活動を行った団体の一覧はこちら

・現在取り組んでいる事業の一覧はこちら

1 森とあそぶ・まなぶ 【事業費:768,933千円】
 
第1期:214,319千円・第2期:279,341千円・第3期:275,272千円

 県民一人ひとりが、森林を県民共有の財産として理解し、その大切さを次世代に引き継ぐという強い意識を持ってもらうため、森林の重要性の普及・啓発、森林を舞台にした遊び・まなぶ場の提供、森林環境研修、森林・林業体験などの取り組みを行いました。
 

○ 公募事業

   森林・林業体験学習等の普及啓発を中心とした取り組み

  事業実施件数:304件〔複数の方向性を持っている事業があるため、公募事業総実施件数と合致しない〕

  参加者数:61,896人〔複数の方向性を持っている事業があるため、公募事業総参加者数と合致しない〕
 

○ 緑育推進事業:「県が取り組む施策」

 小中学生等を対象にした森林・林業体験学習の実施。

 実施校数:1,368校・参加生徒数:59,585人 (参考)年度ごとの実施校数・参加生徒数

          
○ 普及啓発事業:「県が取り組む施策」  

 新聞やラジオでの広報・パンフレット配布、森林及び樹木を守り育てる県民の理解を深める「わかやま森林と樹木の日」記念行事を開催し、和歌山県緑化功労者表彰。   〔わかやま森林と樹木の日記念式典〕   

2 森をつくる・まもる 【事業費:2,795,322千円】
 第1期:479,919千円・第2期:1,170,040千円・第3期:1,145,364千円

 次代に健全な森林を引き継ぐため、水源林等奥地森林において守るべき森林の間伐、植栽放棄地への広葉樹植栽、里山の整備、市町村が実施する地域特性に応じた森づくり、貴重な自然生態系を持つ森林の公的管理に取り組んできました。

○ 公募事業

    地域森林における森林整備や植栽活動、里山整備を中心とした取り組み

     事業実施件数:205件〔複数の方向性を持っている事業があるため、公募事業総実施件数と合致しない〕

  参加者数:32,805人〔複数の方向性を持っている事業があるため、公募事業総参加者数と合致しない〕

      
○ 紀の国森林環境保全林整備事業:「県が取り組む施策」

 未整備森林における切り捨て間伐、自然災害等により発生した倒木の整理、 里山等に侵入する竹林の整備、ナラ枯れの被害対策等。

 間伐面積:11,107.30ha    流木整理:510.53m3  

  竹林の整備:37.18ha    病害虫対策:2,358.38m3 

 ○ 森林機能回復緊急間伐事業:「県が取り組む施策」

 放置すると危険度が高まる集落周辺の未整備森林について、森林整備等の実施。

     整備箇所:54箇所  整備面積:122.26ha
 

○ 市町村民の森事業:「県が取り組む施策」

 地域の特性に応じた森づくりの実践のため、市町村が実施する地域住民参加型の森づくりや森林公園等の整備

    実施市町村数:30市町村 (参考)これまでに整備した箇所一覧
 

○ 公的管理推進事業:「県が取り組む施策」

 貴重な森林生態系を持つ森林及び景観保全上重要な森林を保全するため、県民共有の財産として永続的な保全が必要な森林を公有林化 (参考)これまでに購入した箇所一覧
 

 ○ ごまさんブナ林再生プロジェクト、ごまさんふれあい再生の森事業、 護摩壇山植生再生事業:「県が取り組む施策」

     護摩壇山周辺の人工林を針広混交林に誘導するための間伐の実施、ニホンジカの食害を防止するための獣害ネットの設置、地元の小学生を対象にした森林学習会の開催
 

○ 森林景観づくり、森林被害調査:「県が取り組む施策」

 本県の気候風土の中で育ってきた「ふるさとの森」を健全な状態で未来に引き継ぐための郷土樹の苗木の育成、森林被害調査等の取り組み。

○ 地すべり対策事業地の森林復元支援 :「県が取り組む施策」  

 世界遺産である熊野本宮大社や大斎原から見える大日山の地すべり対策事業地を森林に復元するため、客土等による土壌改良を実施、住民主体の森づくりの支援。

3 森をいかす 【事業費:111,566千円】
 
第1期:82,631千円・第2期:14,269千円・第3期: 14,666千円

         公共の場における木材の利活用を中心とした取り組み
 

○ 公募事業

    「森とあそぶ・まなぶ」、「森をつくる・まもる」で行う森林林業体験学習や間伐作業等と併用した取り組みで木材を活用したベンチ等を作成し、公共施設等へ設置・寄贈。

 事業実施件数:99件〔複数の方向性を持っている事業があるため、公募事業総実施件数と合致しない〕

  参加者数:18,917人〔複数の方向性を持っている事業があるため、公募事業総参加者数と合致しない〕

4 提起 【事業費:18,277千円】
 第1期:16,036千円・第2期:1,041千円・第3期:1,200千円 

 上記3つの方向性以外の取組として、提案され採択されたもの
 

○ 公募事業

     事業実施件数:5件〔複数の方向性を持っている事業があるため、公募事業総実施件数と合致しない〕

 参加者数:1,154人〔複数の方向性を持っている事業があるため、公募事業総参加者数と合致しない〕


○ 森林と共生するための花粉症対策:「県が取り組む施策」

 花粉症の発症と乳幼児とその家族の生活環境及び食生活慣習等との関連調査

関連ファイル

このページの先頭へ