第17回わかやま環境賞
第17回(平成30年度)わかやま環境賞では、県内において環境保全活動に優れた功績のあった1個人・5団体を表彰しました。
平成30年6月5日(火曜日)に和歌山県庁の正庁(せいちょう)で表彰式を開催し、仁坂知事から受賞者の皆様に賞状と記念品である盾を授与しました。
受賞者一覧
賞位 | 個人名・団体名 | 市町村 | 活動名称 | 功績概要 |
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わかやま環境大賞 |
有田市立糸我小学校 (ありだしりついとがしょうがっこう) |
有田市 | 校区から始める環境保全 | 平成13年(2001年)以来、地域住民と連携・協力し、アイガモ農法による無農薬の米作りや資源ごみの回収、水質や水生生物の調査など、学習と実践を両立させた活動に多面的かつ継続的に取り組むことにより、地域における環境保全や地域住民の環境保全意識の向上に寄与した。特に、アイガモ農法では、卵を孵化(ふか)させるところから取り組んでおり、アイガモのライフサイクルに関する学習につながっている点が特筆される。 |
わかやま環境賞 |
橋本市立三石小学校 (はしもとしりつみついししょうがっこう) |
橋本市 |
三石小学校のESDを地域へ(人に優しい、地球に優しい) |
校内のビオトープを中心として地域住民との連携を深め、多面的な環境保全活動に取り組むことにより、児童だけでなく保護者や地域住民の環境保全意識の向上にも寄与した。また、リサイクルによる収益金の寄附を通した国際協力の取組では、西アフリカのギニアビサウにある特定の小学校を支援しており、相手の存在・環境を意識させるものとして特筆される。 |
松本 祐典 (まつもと ゆうすけ) |
有田川町 |
サスティナブルな暮らし!有田川無農薬みかん農家の挑戦 |
自らの生活と生業であるみかんの栽培を環境保全の観点から見直すとともに、エコ設備である太陽光ボイラーや天ぷらカーを先行して導入するなど、持続可能なライフスタイルの実践と普及に努めているモデル的な取組である。また、まちづくりの一環としてエコに取り組む有田川町(第16回のわかやま環境大賞)を象徴する存在として、地域住民への波及効果が期待できる。 | |
柱本田園自然環境保全会 (はしらもとでんえんしぜんかんきょうほぜんかい) |
橋本市 | 都市と農村の連携による田園・里山の保全 | 地域の自然環境に関する学習教材の作成や体験活動の実施に取り組むことにより、地域住民の環境保全意識の醸成に寄与した。また、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用した広報活動を展開し、市民参加型のイベントに多数の都市住民を取り込むなど、環境保全のための活動が地域の活性化にも寄与した。 | |
特別賞 (感謝状) |
和歌山市西浜婦人会 (わかやましにしはまふじんかい) |
和歌山市 | 年間を通した西浜地区の生活環境保全 | 昭和56年(1981年)以来、和歌山市西浜地区にある高津公園の清掃活動を継続するとともに、ごみの分別・減量にも精力的に取り組むなど、地域の生活環境の保全に寄与した。また、地域の年中行事を主体的に運営し、地域の担い手としての役割も果たした。 |
和歌山高専GOAL14 (わかやまこうせんゴールフォーティーン) |
御坊市 | 円月島(えんげつとう)の風化防止と海洋環境保全に関する技術開発 | 自然環境に適応できる持続可能な環境保全技術として、環境負荷が極めて小さいバイオセメンテーション技術を開発し、白浜町にある観光地である「円月島(正式名称 高嶋)」の保全に取り組むなど、今後、本県の海洋環境の保全に寄与することが期待できる。 |
なお、今回、惜しくも受賞には至らなかった方々の活動についても、受賞に匹敵するようなものばかりでしたので、今後とも環境保全の取組を継続していただくとともに、本県の環境保全に協力していただくようお願いします。
和歌山県環境表彰選考委員会
平成30年4月20日(金曜日)に和歌山県環境表彰選考委員会が開催され、受賞候補者の選考が行われました。
役職 | 氏名 | 出身団体・役職 |
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委員長 |
大浦 由美 (おおうら ゆみ) |
和歌山大学観光学部教授 |
副委員長 |
池田 尚弘 (いけだ なおひろ) |
和歌山県高等学校理科研究会会長(和歌山県立日高高等学校校長) |
委員 |
中島 敦司 (なかしま あつし) |
和歌山県地球温暖化防止活動推進センター(NPO法人わかやま環境ネットワーク代表理事) 和歌山大学システム工学部教授 |
平井 弘子 (ひらい ひろこ) |
和歌山県生活学校連絡協議会会長 |