第36回和歌山県食の安全県民会議

開催日時・場所

平成28年7月15日(金曜日)午後2時から午後4時

和歌山県書道資料館

議事

  1. 「平成27年度食品衛生監視指導計画の実施結果」について
  2. 「平成27年度アクションプランの実施結果」について
  3. 「新アクションプラン」について
  4. 「県民アンケートの公表」について

県民会議の様子その1県民会議の様子その2

県民会議の様子その3県民会議の様子その4

委員意見(概要)

「平成27年度食品衛生監視指導計画の実施結果」について

  • 委員
    「昨年は、わかやま国体・わかやま大会があった特別な年で、検査体制もかなり重厚にされたと思いますが、特にその成果について県側からアピールいただける点はございますか。」

  • 「わかやま国体、わかやま大会に向けて県版ハサップに参画していただく事業者には、1年前までに取り組んでいただきました。開催までの半年の間にATPのふき取り検査(補足1)であるとか、弁当については製品の規格検査を行うなど、様々な検証をするということで統一をして参りました。また、関係団体の食品衛生協会との連携を図るなどの取組により、開催期間中、食中毒を含む健康被害の発生は1件もありませんでした。
    (補足1)ATPふき取り検査:その場で簡単・迅速に生物学的汚染結果が分かる検査方法。
  • 委員
    「そういうことが国体が終わった今年も継続されるのでしょうか。おそらく県民目線でいいますと、是非、継続してほしいという意見になろうかと思うんですが。」

  • 「ハサップにつきましては、国体をひとつの動機付けとして進めてきましたが、2年後を目処に義務化という情報も出てきましたので、今後はすべての事業者にすすめていきます。併せて、ハサップの消費者への周知を大きな目標、課題としてすすめていきます。」
  • 委員
    「不良食品の対応状況で、梅干しが7件と最も多くとありますが、どのような不良食品だったのでしょうか。」

  • 「梅干しでは異物混入が問題となります。和歌山県では、梅を自然落果させて完熟収穫したものを梅干しに加工するのですが、その落ちた状態の果実にケシキスイという虫が卵を産み付けることがあります。それが果実の中で幼虫になり食べるときに出てくるということが、まれにおこります。県といたしましては、対策として虫が入らないように、また、入ってしまった虫が果実に残らないように収穫後に水に浸けることを義務とするなど、梅の生産者、事業者の方々と、仕組みを構築して取り組んでいるところです。」

「 平成27年度アクションプランの実施結果」について

  • 委員
    「「ウイルスを病因物質とする食中毒にも対応できる注意報を発令します」とあり、未達成となっていますが、自宅食での食中毒発生時にしぼって注意報を発令するなど、条件を絞ってはいかがでしょうか。」

  • 「注意報の発令については、今後のノロウイルスによる食中毒の発生状況を見ながらその必要性を含めて検討していきたいと思っています。
    また、現在すべての事業者への県版ハサップの推進を進めているところで、この推進がノロウイルス、食中毒の防止につながりますので、その普及推進に力を入れていきます。」
  • 委員
    「『食中毒予防に関する情報を「防災わかやま」、「食中毒テレフォンサービス」などで配信します』とありますが、一般消費者には防災無線など、放送による伝達が良いと思うのですが、実施されている市町村はあるのでしょうか。」

  • 「食中毒注意報等を発令した際には、各市町村を含め色々な組織に情報を送らせていただきますが、防災無線などを利用するかは、各市町村の判断になりますので、放送で流される市町村もあれば、そうでないところもあります。」
  • 委員
    「紀の川市では放送されています。」
  • 委員
    「それは大変いいことだと思います。
    みなさんに知っていただくには、文書よりも放送が有効だと思います。そのほうがより注意もされると思います。」
  • 委員
    「伝達手段について、できるだけ多くの地域の方、ジェネレーションの方に伝わる方法を、また少し検討いただければと思います。」
  • 委員
    「実施結果について、厳しい見方をすれば、目標値の設定次第で達成なのか、未達成なのかというのが計画の段階で見えてくるものもあります。
    それが3年間ですから、その読みが適正であったのかというところになるんですが、非常にうがった見方をすればどうにでもなるデータというようにとれなくもない。
    新アクションプランの策定に際して、委員の皆さんで意見していければと思います。」

「新アクションプラン」について

  • 委員
    「廃棄食品の適切な処分を追加とありますが、どういうことでしょうか」

  • 「処分すべき食品を、廃棄物処理会社が横流しをして販売されるという大きな事件がございました。
    そこで、食品に係る施策を担当している県庁各課室で構成される「食の安全推進会議」に、廃棄物適正処理を規制している循環型社会推進課に参画していただき、その対策を図っていきたいと考えています。」
  • 委員
    「処分すべきものは、きっちり処分することは分かるんですが、もったいない精神で、余ったから、期限が切れたから、処分というのではなく、処分するようなものを出さないという考えのもとで、有効な売り方や制度を考えていただきたいと思います。
    また、処分することは環境にも良いことではないと思います。」
  • 委員
    「食品ロスの問題も当然かかわってきますので、横断的に組織を連携した取り組みで、解決に向かうような施策を考えていただけたらと思います。」
  • 委員
    「第5次プラン策定方針(案)で7つ項目をあげられていますが、非常に重要なことをあげられていると思います。
    特に県の方々は「和歌山県まち・ひと・しごと創生総合戦略」および「和歌山県長期総合計画」がありますので、アクションプランを策定されるときに、こちらとの整合性を十分考えられてつくられると思いますが、私ども県民会議では目標値・目標の設定値の取り方、この辺りを委員の皆さんで注意深くみながら、素案、中間案を見直す機会で追加意見をしていきたいと思います。」

「県民アンケートの公表」について

  • 委員
    「前回の会議で概略を報告いただいて、今回は最終的なデータということで説明いただきました。これはもう公表されたんでしょうか。」

  • 「これから公表になります。」
  • 委員
    「このアンケート結果を踏まえて、次の新アクションプランに反映していくことになるわけですよね。」

  • 「アンケート結果については、食の安全推進会議の構成23課室に提供して、新アクションプラン策定の参考にしていただきます。」

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