第33回和歌山県食の安全県民会議

開催日時・場所

日時:平成27年3月9日月曜日午後2時5分から午後4時10分

場所:和歌山県民文化会館4階中会議室

議事

  1. 「平成27年度和歌山県食品衛生監視指導計画」(素案)について
  2. 平成26年度事業報告及び平成27年度事業計画(概要)について
  3. 「食の安全・安心確保のための基本方針」について
  4. その他(委員の改選について)

会議の様子1会議の様子2

会議の様子3会議の様子4

委員意見(概要)

「平成27年度和歌山県食品衛生監視指導計画」(素案)について

ノロウイルス食中毒対策

  •  委員
    ノロウイルス食中毒対策について、「健康状態の把握、おう吐や下痢をしている従事者の調理業務の自粛」と記載されていますが、「禁止」ではなく「自粛」なのですか。

  • 基本的には事業者の判断になりますが、不顕性感染者も含めてノロウイルスを持っている者が調理業務に携わる危険性は重大ではありますが、あえて「自粛」と記載しています。
  • 委員
    実状は「禁止」となっていると解釈してもよろしいのでしょうか。

  • よろしいと思います

浅漬等の衛生対策について

  •  委員
    「HACCPによる衛生管理」と記載されていますが、流通や販売の衛生管理も全て含まれるのでしょうか。

  • 原則、HACCPは、食品の原材料の受け入れから最終製品まで、各工程毎の衛生管理を行うシステムです。考え方としては、生産から消費者に届くまでとなります。
  • 委員
    「HACCPによる衛生管理」は、生産から販売まで全て含まれていると考えればよろしいのでしょうか。

  • 施設におけるHACCP手法に基づく衛生管理は、施設に限られますが、HACCPの考え方によるフードチェーン全体の衛生管理が普及推進されているところです。
  • 委員
    では、浅漬等の衛生対策については、生産から販売までフードチェーン全体と思えばよろしいのですね。

  • 包装されてから消費者に届くまでの保存も含めてのことになるので、そのようにお考えいただいたらよろしいかと思います。
  • 委員
    後述の用語解説では、HACCPについて、「食品の製造加工工程において発生する危害」と記載されていますが、ここだけを見ると製造加工工程だけに限られるように受けとめられますが、説明をお願いします。

  • 後に説明します基本方針では、生産から食卓に至るまでの全ての過程にHACCPの考え方に基づく衛生管理を導入したいという基本理念があります。その理念が食品衛生監視計画にも入っており、わかりにくくなっているのだと思います。
    食品衛生監視計画は、原材料の納入から製造加工、流通、店頭で消費者が買い求めるまでの計画なのです。流通段階におけるHACCPについて、記載が無いことがわかりにくくしているのだと思いますので、少し加筆したいと思います。
  • 委員
    浅漬けの製造業界では、県等でHACCPを推進して以降、HACCPについて説明して頂くとか、講習はしていますが、近々にHACCPを取得するのは難しいと思います。
  • 委員
    食中毒の発生原因比率からすると、肉、卵、乳製品あるいは海産物が圧倒的に多いわけです。かつて白菜の浅漬けの事故があって、それを受けてのことだと思いますが、後述の「3生産から製造及び流通・販売の各段階にHACCPの考え方を取り入れた衛生管理を推進」に集約してはいかがでしょうか。

  • 浅漬けの事故を受け、国が漬物の衛生規範を改定しました。改定規範に、加熱工程の無い中でHACCPによる衛生管理の考え方が取り入れられており、それを踏まえてこのような記述をしております。
  • 委員
    県の仰ることはよくわかります。事故を受けて農水省も厚労省も、とにかく浅漬けの製造については、HACCPを進めて行くというのが要望のような感じです。
    ただ、現状はHACCPをしなければならないような状況ではないですし、HACCPをしなければ浅漬けを製造したらダメというのも、非現実的かと思います。今のところ、国もそこまで言わないと思っています。
    しかし、この様な記述では、勘違いされるのではと思い説明させていただきました。
  • 委員
    県の理由はわかりますが、一般のそこまで知識のない方が読まれた時に、そういうことを認識されるでしょうか。
    他にも、「HACCP方式による衛生管理指針」とか「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」や、「HACCPの考え方を取り入れた監視指導」等が記載されていますが、今一度、県版HACCPの意義、普及の取り組み等を再考されて、文章に反映していただけたらと思います。

もう一度検討しまして、改善させていただきます。

消費者への情報提供について

  • 委員
    「情報提供を行います。」、「情報提供に努めます。」と記載されていますが、どのように情報提供されるのでしょうか。

  • パンフレット等を作成し、シンポジウムやタウンミーティング等で配布したり、食の安全サポーターさんに随時提供させていただいています。他にホームページ等にも掲載しております。
    また、県政おはなし講座等を開催し、「食中毒の予防」、「食品衛生」や「食品表示」等のテーマについて、平成26年度は1月末までに179回実施しております。
  • 委員
    努められていることはわかりますが、周知の範囲が狭いのではないのでしょうか。県からの一方通行に終わらないように、もっと周知徹底をした方が良いと思います。
  • 委員
    情報発信は非常に重要ですので、検討してください。

  • 検討します。

(表4)平成27年度食品検査計画について

  • 委員
    細かいことですが、食中毒菌等微生物汚染実態調査の乳製品等について、検査項目に「リステリア・モノサイトゲネス」と記載されていますが、一般の方向けには「リステリア菌」と記載した方がわかり易いので改めてください。

  • 改めます。

平成26年度事業報告及び平成27年度事業計画(概要)について

食の安全タウンミーティング

  •  委員
    せっかく良い先生を招いて、良い情報を発信されているのに、人数の少なさがもったいないと思います。先程の情報提供の件ではありませんが、伝え方が不十分ではなかったのかと思います。チラシは保健所とかには、たくさん置かれているのですが、一般の方が保健所の窓口に行って取ってくることはあまりないと思うので、広く一般に知られるような広報の仕方がもっとあるべきではと思います。

  • 広報については、なるべくテレビやラジオで放送してもらうようにお願いしています。「県民の友」に掲載したり、今までに参加いただいた方や、当課にデータのある方へはチラシを配布していますが、それでも参加者がなかなか増えません。
  • 委員
    参加者が和歌山市で38人、田辺市で13人と少ないですが定員は何人だったのですか。

  • 和歌山市での開催は、グループワーキング形式で定員40名でした。田辺市での開催は定員80名でしたが、この様な結果になってしまいました。なるべく広報機関を使ってはいるのですが、良い案をお教えいただければありがたいです。
  • 委員
    「意見交換」がありますよね。私も団体のメンバーで行くのですが、「意見交換があるならやめとくわ。」という声を聞きます。テーマには興味あっても、難しい話になるのなら行かない人が多いです。「意見交換」が参加人数が増えない原因になっているのではないのでしょうか。

  • 「意見交換」は、必ず意見を求めるわけではないのですが、グループ討議ではお話しいただいており、「意見交換」という名称が悪いのでしょうね。絶対発言してもらわないといけないと、捉えられるようですので、「意見交換」の名称変更について検討します。
  • 委員
    先程、グループ討議と仰いましたが、意見交換で遠慮される方がいる一方で、自分の意見を言いたい方も間違いなくいらっしゃいますよね。グループ討議は、今までの講演を聴く以外にも、展開してアピールされたらいかがでしょうか。タイトルとか、講演者にもよるかとは思いますが、広報の仕方も含めてご検討ください。
  • 委員
    土日開催するとか、託児所を設けるとかも集客手段の一つになるのではないのでしょうか。

  • 土日開催は、一昨年に実施しましたが、その時も参加者の方は多くはなかったです。平日の方が都合の良い方、土日の方が都合が良い方、様々いらして一概にどちらが良いのかわかりませんが、色々と試してはおります。今後は、日中だと参加できない方に対しては、夕方や夜の開催など検討したいと思います。
    託児所は、用意させて頂いておりまして、事前に申し込みくださればご利用できます。
  • 委員
    タウンミーティングのテーマの「正しく知ろう健康食品」の「健康食品」と、後述されている「5 いわゆる健康食品の安全対策事業」の「いわゆる健康食品」とについてですが、「いわゆる」がついている方が正しいのでしょうか。
  • 委員
    「いわゆる健康食品」は、厚労省が使用している法令上の言い回しですよね。一般的には「健康食品」の方がわかり易いので、タウンミーティングのテーマは、「健康食品」とされたと思いますが、よろしいですよね。

  • はい。

「食の安全・安心確保のための基本方針」について

  •  委員
    基本方針は、現在印刷中なのですか。

  • はい、印刷準備を進めております。
  • 委員
    アクションプラン、これは初めて出てきましたが、今はどのような位置付けになるのでしょうか。ここで議論するのでしょうか。あるいは、これも既に印刷準備を進めているのでしょうか。

  • 印刷準備に入っています。
  • 委員
    入っているのですか。本会議に素案が提示されなかったのは何故でしょうか。

  • これは、時間的なものが原因です。アクションプランは、「基本方針に則った行動計画とし、基本方針に従って関係課室の事業の取組をまとめたもの」という位置付けにしております。
  • 委員
    基本方針が新しくなったので、アクションプランもそれに準じた形で対応して新しく作成したということですね。これまでも3年毎に作られてきましたので、27年4月に基本方針が変わるので、26年度の年度末から次のアクションプランを作ったということですね。そして、どちらも印刷の段階に入っていますということですので、基本的には報告事項ということになりましょうか。

  • はい。

  • アクションプランも本会議に諮って、ご意見を伺った方が良かったと思います。
    アクションプランの中で、度々「数値目標100%」とありますが、何回定められたものに対してなのかとか、ちょっとパッと見てわかりません。
    正直言いまして、少し今までに比べて雑な作りのように私は見受けられます。今までは一年毎に計画を立てて数値を挙げていましたが、これは三年間分の最終数値を数値目標として挙げていますよね。
  • 委員
    数値目標が100%というお話が出たんですが、疑問に思ったのが、27ページ中程のタウンミーティングのところなんですが、25年度現状が86.9%で、28年度の目標が85%ですが、上を目指していくのが目標だと思うのですが、こういう下がった目標設定なんでしょうか。

  • タウンミーティング後のアンケート結果で、「有意義であった」という割合が85%あれば目標としては、これぐらいがいいんだろうなという設定にしてございます。目標を90%とかにすれば数値的にはいいんでしょうけど、そういうものじゃなくて「常に85%」ぐらいを目標にというような形にしてございます。最終100%まではいかないと思います。
  • 委員
    アクションプランについて時間をいただくことはできないんでしょうか。これまでの状況を考えますと、一度ここで意見をいただいた方が良いかと思います。確かに基本方針ができて、早急に作成しなければならないという事情があったとは思いますが、難しいでしょうか。
    前回は「第三次アクションプラン」というタイトルがありますが、今回はタイトルが「アクションプラン」だけで「四次」としないのであれば、せめて「○○年度から○○年度」と記載していただかないと、これまでのアクションプランと識別ができないように思います。
  • 委員
    委員のご意見はもっともだと思います。アクションプランの2ページの一番上の部分で「食の安全県民会議では、本アクションプランの策定に関する協議」とありますが、協議していないのに写真を載せて協議したようになってますよね。ちょっとおかしいんじゃないですか。手続きを通すなら通すで、やっぱり通すべきでしょう。

  • 確かに各委員さんの仰られることはもっともでございます。先程から申していますとおり、アクションプランはこれが最終決定版という形でご報告させていただきましたが、県民会議の皆様にお諮りすべきことでありました。誠に申し訳ないんですけども、この90の取組につきましてはこの形で決定にさせていただきたいと思います。しかしながら、内容の表現あるいは書きぶり等について、もしご意見等ありましたら、それを受けまして、修正すべきところは、ご意見を反映させていただきたいと思います。誠に申し訳ありませんが、先程、委員から提案いただきましたとおり当課の方にご意見を送っていただければ、修正なりを加えさせていただきたいと思います。

その他(委員の改選について)


  • 今年の3月31日が委員の任期満了となっておりますが、事務局といたしましては、できましたら委員の皆様方に再任をお願いしたいと考えてございますので、お願い致します。
  • 委員
    個別にあたっていただいて、各自のご判断でお答えいただければ結構かと思います。

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