第31回食の安全県民会議

開催日時、議事等

日時:平成26年2月25日火曜日午後2時から午後4時

場所:和歌山県民文化会館101会議室

議事

  1. 「食の安全・安心・信頼確保のための基本方針」の見直し案(骨子)について
  2. 平成26年度食品衛生監視指導計画(素案)について
  3. 平成25年度事業報告及び平成26年度事業計画(概要)について
  4. 国体に向けた食品衛生管理の向上について

31回県民会議その131回県民会議その2

31回県民会議その331回県民会議その4

委員意見(概要)

「食の安全・安心・信頼確保のための基本方針」の見直し案(骨子)について

見直し案(全体)について

  • 委員
    基本方針を見直した後の策定時期は、いつ頃になりますか。

  • 平成26年の6~7月を予定しています。

危機管理の強化について

  • 委員
    「危機管理の強化」は、現行の基本方針では、「安心への取組」に区分されていましたが、見直し案では、「安全への取組」に移行されています。「安心」から「安全」へ移行した理由は何ですか。

  • 「危機管理を強化することにより、食品の安全を担保する。」という意味で、「安全」に区分しましたが、「安全」と「安心」の両方に係る部分があることも確かです。
  • 委員
    「事業者に危機管理を強化してもらう。」という意味では、「安全」に該当するのでしょうが、今後、基本方針を策定する折には、基本方針を読んだ方が、惑わないように記載して頂くようお願いします。

地産地消の推進について

  • 委員
    「地産地消の推進」は農林水産部に移管するとのことですが、先日開催された食の安全タウンミーティングにおいて、講師の方が「地産地消はあまりお勧めしません。」と仰っていました。生産者支援の点において地産地消の推進は大事なことですが、食に関して、多数意見だから推進するのではなく、科学的な知見と照らし合わせて方針を決めて頂きたいと思います。

  • タウンミーティングでは、「地産地消に拘り過ぎると危険性が少し増える。」との発言はありましたが、「特定の地域の生産物だけに固執して摂取し続けることは、食におけるリスクを低減する点において非合理ある。」との説明でした。
    つまり、決して地産地消を勧めないとの事ではなく、「食によるリスクを低減するには、色々な産地のものをバランス良く摂取することが大切である。」とのお話しでした。
  • 委員
    食育の推進や地産地消の推進については、農林水産部と意見交換及び確認を行って頂きたいと思います。

実効性と透明性を重視した認証制度の充実について

  • 委員

第三者機関が認証する制度の充実に努めるとの記述がありますが、機関は民間ですか、あるいは県ですか。

民間です。現在、認定を行っている機関が県等ですから、それを民間で認証する方向で考えています。
認定業務を担える民間の機関が県内に多くはないでしょうが、皆無ではないと思いますので、認定制度に見合う機関を掘り起こし調整していきたいと考えています。

  • 委員

今の段階では、「第三者機関を含めた認証する制度の充実」という意味合いにして頂ければと思います。

委員
現在、和歌山県でも各種の認証マークが多数存在しており、沢山あり過ぎて良く分からないことがあります。現状でさえ多すぎて分かりにくいのに、新たな認証マークが増えると益々分からなくなる思いますが、どのようにお考えですか。


各認証制度の内容が異なるので、それらをまとめることは難しいとは思いますが、今のご意見は至極当然と思いますので、今後はなるべくまとめるように心掛けたいと思います。
また、新しい基本方針について各部と意見交換を行う時には、マークの統一についてご意見がありましたことを伝達します。

平成26年度食品衛生監視指導計画(素案)について

素案(全体)について

  • 委員
    素案の状態で県民の人にWeb等で公開するのですか。冊子での配布はあるのですか

  • これからパブリックコメントを行い、意見を頂いてまとめた後、ホームページ等で公開します。冊子での配布も行っています。
  • 委員
    例えば、HACCPの考え方を取り入れた衛生管理システムの認証機関を増加すること等の実現を期待するので、それを支援する施策、手段も講じて頂きたいと思います。
    従前は事故があった時の確認資料的な扱いが、企業としての評価に繋がってきているので、どんどん推奨して国体に向けて制度管理を薦めるような支援も必要だと思います。
    また、HACCP制度の施行について、人材育成をしていることも盛り込んで頂ければと思います。

浅漬等の加熱工程のない加工食品の衛生対策について

  • 委員
    浅漬は加熱工程がなく、製品も発酵しておらず、塩分濃度やpHでの静菌効果もないと記述がありますが、浅漬けであっても、加熱工程や発酵しているものもあり、pHでの静菌効果もあるので、断定的な記載は正確でないと思います。

  • ご指摘を充分に踏まえ訂正します。
  • 委員
    浅漬でのHACCPの導入は、できるところもありますが非常に難しいと思います。

  • HACCPによる衛生管理も方法の一つとしてありますという意味で記載しています。現行の漬物の衛生規範でも衛生の確保は可能ですが、HACCPによる衛生管理も目指す方向だと思いますので、浅漬製造事業者の方々にも普及推進を図っていくことを加味して記載しました。
  • 委員
    カット野菜自体が生食に近い食品であるという意味合いで、記載して頂いた方が良いかと思います。また低温に置くことが最も静菌効果が大きいので、素案の表記は少し誤解を招く表現であると思います。
    HACCPを目標にするのは結構だと思いますが、総菜分野ではなかなか難しいと思います。
    パブリックコメントを経てブラッシュアップしたものを、県民会議で提示して頂けるということでお願いします。

平成25年度事業報告及び平成26年度事業計画(概要)について

事業計画(全体)について

  • 委員
    事業計画について詳細な記述が少ないですが、詳細な事業計画について、県民会議で提示される機会はあるのでしょうか。

  • 次回の県民会議で提示させて頂きます。

HACCP導入促進事業について

  • 委員
    タウンミーティングやシンポジウムは、開催回数が記載されていますが、HACCP導入促進事業についても、目標値を挙げることを考えて頂ければと思います。
    国体に向けてしっかりとした目標を掲げることは、国や他の自治体に対しても大きなアピールになると思うので、是非考慮して次の事業計画を作成、ご紹介頂ければと思います。
  • 委員
    HACCPの認定は事業者が対象になるので、事業者自体の認定の有無はお店に行けば分かると思いますが、認定事業者の商品へは、どのように表示されているのでしょうか。

  • 県の認定制度に基づくHACCPは、段階別に6段階あります。そのうち上から3つのレベル6,5,4については、梅の花が箸で食している図柄のシールを商品に貼付できる制度になっています。シール貼付を申請されている施設はありますが、実際に商品に貼付してる事業者が何社あるのかは、正確には分かりかねます。
    レベル3,2,1の認定シールは、お店の入り口等に貼れるようにしています。
  • 委員
    県として、安全に関しての取組をしている所や商品をアピールしているにも関わらず、表示があまり認知されていないのではないかと思います。

  • 必ず商品にシールを貼付する規定ではなく、貼付したい方は貼るという規定なっていますので、貼付商品が増えればもっとアピールできると思いますが、義務付けはできません。
  • 委員
    それはそうですよね。商品シールは不要という業者さんもあるでしょうし、この種のマークが多すぎるのも、認知されにくい原因かもしれませんね。

消費者に選んで買って頂けることが、事業者にとって一番のメリットになるので、もっと目立つように工夫していきたいと思います。
また、マークについても、県民の皆さんに「こういうのがあります。安全・安心をPRしています。」とアピールすれば、消費者もシール貼付商品を求め、事業者もシールを貼ってくれると思うので、積極的にPRに努めます。

  • 委員
    そのシールは、無料で配布するのですか。

  • マークの使用料は無料ですが、シールの製作は事業者の負担になります。

国体に向けた食品衛生管理の向上について

  • 委員
    私も応募するのですが、国体では大勢のボランティアが参加されると思います。ボランティア活動の中で、飲食料品の配布など食品に関わることもあるかと思うので、ボランティアに対する衛生講習会等を開催して頂ければと思います。

  • お弁当の引換所等では、ボランティアの力を借りて運営されるようになるので、食品の屋外での取扱いマニュアル等も整理して、事前に指導させて頂くように考えています。
  • 委員
    調理過程での、調理器具から食品への有害成分の溶出等についても考慮して頂けたらと思います。

  • 調理器具からの汚染についても可能性としてはあります。食品衛生法では、食品だけでなく、容器等についても対象となっており規格・規準等が定められいます。必要に応じて今後考慮しなくてはいけないと考えています。

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