第30回和歌山県食の安全県民会議

開催日時・場所

日時:平成25年11月19日火曜日午後2時から午後4時

場所:和歌山県民文化会館 101会議室

県民会議2県民会議1県民会議3

議事

  1. 平成24年度食品衛生監視指導計画の実施結果について
  2. 平成24年度アクションプランの実施結果について
  3. 次期アクションプランの策定について
  4. 食の安全・安心に係る県民アンケート調査結果について
  5. 食品の表示問題について

委員意見(概要)

平成24年度食品衛生監視指導計画の実施結果について

消費者及び食品事業者への講習会・説明会の実施について

  • 委員
    講習会・説明会の実施状況について、湯浅保健所だけが突出している(多い)のは、何故ですか。

  • 湯浅保健所の講習回数が多いのは、手洗い教室を地域として重点的に進めているためです。

食中毒の発生について

  • 委員
    食中毒の発生件数について、非常に少ないのですが、件数としてカウントしているのは、1件あたりの発症者数が何名以上ある場合ですか。

  • 人数で区切ってはいません。集団食中毒ということから調査しまして、因果関係が判明したものついてカウントしています。また、行政に報告の無かったものはカウントしていません。
  • 委員
    届出があったものを対象に、2人以上の集団(1人だけの事例は含まない)ということですか。

  • そのとおりです。

食品表示推進者育成講習会について

  • 委員
    4回開催されていますが、何名受講されたのですか。

  • 和歌山市で2回、岩出市と田辺市で各1回の計4回の開催で、156名の方が受講されました。
  • 委員
    食品表示推進者育成講習会は、何年か継続されていますよね。延べで何名受講されていますか。

  • 平成20年度から実施しており、累計1,523名受講されています。

残留農薬検査について

  • 委員
    残留農薬検査について、輸入農産物も基準値を超える農薬は検出されなかったとのことですが、その輸入農産物の原産国はどこでしょうか。

  • オレンジはアメリカ産、バナナはフィリピン産です。

平成24年度アクションプランの実施結果について

違法な食品等の流通監視について

  • 委員
    食品の医薬品成分調査が実施できなかったのは、何故ですか。

  • 脱法ハーブ条例の制定に伴い、緊急的に脱法ハーブの分析調査を実施したためです。

食品表示の適正化について

  • 委員
    景品表示法違反により2件の指示・公表がなされていますが、県のHPには1件しか掲載されていませんでしたが、その理由は何ですか。

  • 掲載期間が経過すると削除しています。

食品営業者の監視指導について

  • 委員
    大量調理施設に対する監視指導についてですが、監視指導の実施件数及び大量調理施設の規模を教えて下さい。

  • 大量調理施設は、36施設あり、その全てに対して監視指導を実施しています。規模は、1食あたり350食、もしくは1日あたり700食が厚生労働省の基準となっています。

アクションプランの実施結果のまとめについて

  • 委員
    アクションプランの実施結果は、いつ頃まとめられているのですか。

  • 取りまとめは6月末を期日としています。公表は9月で、ホームページ等に掲載しています。

次期アクションプランの策定について

和歌山県食品安全安心推進計画の策定方針について


  • 次期推進計画については、第3次を継続するのではなく、(過去3次9年を)総括した上で、中身を新しいものにしたいと考えています。
  • 委員
    今後のスケジュールはどうなるのでしょうか。

  • 次期計画について、骨子的なものは、次回の県民会議で提示させて頂き、具体的な内容については、来年度に入ってからになると思います。
  • 委員
    信頼部分の取り組みである「食育」、「地産地消」、「環境にやさしい食品づくり」は削除するとありますが、どのようなお考えからなのでしょうか。

  • これらにつきましては、農林水産部が「食育推進計画」や「地産地消推進基本方針」等で謳っていますで、農林水産部で取り組んでもらおうと考えています。
  • 委員
    「機能性食品に係る取り組みの推進」について、具体的にどのようことを考えられていますか。

  • 具体的にはこれからになります。地域イノベーション事業で梅などを中心とした機能性食品の開発を国・県の支援により進められていることもあり、研究を推進するのか、機能性食品の開発されたものの普及に努めるのか、皆様の御意見を頂きながら具体的に詰めていきたいと考えています。
  • 委員
    「認証制度の推進」について、管理者の養成も考慮して頂きたいと思います。

食の安全・安心に係る県民アンケート調査結果について

  • 委員
    調査方法は、アンケート用紙を配布して後で回収しているのですか、それとも直接聞き取り調査をしたのですか。

  • 食の安全サポーターさんに配布、回収を依頼しています。

食品の表示問題について


  • 今般のメニュー表示事件に関連して、県内の食にかかわる団体に対して、法令の遵守を徹底して頂くよう通知を出しております。また、大手のホテル及び旅館に対しては、職員が直接啓発に巡っております。
    食品の表示問題について、委員の皆様の忌憚のない御意見を頂き、施策等に反映できるものは反映したいと思います。
  • 委員
    食品表示は、非常に難しく厄介だと思います。食品表示に関する法律が、食品衛生法、JAS法、健康増進法など多岐にわたること。また、一般的な食品の分類と表示の分類が異なることです。例えば、お刺身でマグロの赤身とトロをのせたものは、生鮮食品になるわけですが、マグロとタイをのせると、一般的には生鮮食品なのに、JAS法では加工食品となり、表示項目が変わったり、増えたりして、非常に難しいと思います。
  • 委員
    消費期限そのものが凄く短めに設定されているのに、それよりもまだ短く早い目に撤去され廃棄されていることは非常に無駄であるので、期限表示の見直しを早急に進めて頂きたいと思います。
  • 委員
    加工食品の原料原産地表示について、漬物など表示義務が有るものもありますが、無いものが多い。これは不公平であるので、表示をするのであれば全てに表示して頂きたい。 産地表示を無くして欲しいとの意見もありますが、産地偽装がある以上は、表示を無くすのではなく、全てのものに表示を義務づけるのが正しいと思います。
  • 委員
    安全・安心や表示は、現状では、結局のところそれが本当に正しいのか不安ながらも信用して買わざるを得ないので、誤魔化しやウソの無い世の中に正さなければ本当の食の安全・安心は無きに等しいと思います。正直者が馬鹿を見る時代から正直者が成功する世の中になるように、国・県は力を入れて欲しいです。
  • 委員
    もう、罰則なしには果たせなくなってきているのでしょう。調和を重んじる社会だったのが、罰則を与えないと改善できない社会になっているかなと思います。
  • 委員
    厳罰化は、悪意のあるものについては確かに必要だとは思いますが、ただ、ヒューマンエラーというのはどうしても無くせないというか、やはり間違いが起こります。
    国産の松茸を中国産として売ってしまったとの事例がありました。反対だと大変怒られることですが、単に間違ったのですが間違いは間違いです。ただ、悪意をもって偽装して儲けてやろうというのではありません。
    もちろん間違いが出てきた時には、正しく処置して、また正しく処罰を受ける。但し、悪意の有るのと無いのとをある程度選別して頂ければと思います。
  • 委員
    ブランドの産地がブランドを確立するために並々ならぬ努力をしている中で、今回のような形でブランドを偽られ、社会的信用が失墜するのは、まじめに取り組んでおられる方々の気持ちを踏みにじることとなり非常に残念です。
    ブランド化に取り組んでいる方々のためにも、故意については、やはり厳罰を処して頂きたいと思います。
  • 委員
    価格競争が生んだ一つの歪みだろうと考えています。消費者が安いものを求めるが故に、業者も安いものを出して集客して儲けなければやって行けないという、時代の悪循環から生じたものと考えています。
    消費者としては騙されるという部分は腹立たしいのですが、消費者が本当の味を知っているのかという大きな疑問もあるので、食育の重要性が出てきていると思います。騙す方と騙される方のどちらが悪いと言えば、騙す方が悪いと思うので、キャッチフレーズ的なものに対する取り締まりも必要であると思いますが、消費者ももっと学習することが必要になってきたのではと考えます。
  • 委員
    信用できないというか分からないからこそ、価格を拠りどころにして選んでいたこともあったと思います。それを求めて食べていたのが裏切られたことは詐欺だと感じています。
    安い肉を美味しく食べる技術は、やはり必要とは思いますが、きちっと「成型肉」と表示をして納得の上で買うのであって、安い肉を高級品として売るのは偽装表示と言うより詐欺だと思います。
  • 委員
    イセエビのシーズンですが、相場が例年の1.5倍くらいになってます。漁業者にとっては朗報ですが、これまでロブスターがイセエビの代用とされていたとの報道があり、その分漁業者が犠牲になっていたと思うので、そういう部分を改善して頂きたいと思います。
  • 委員
    偽装が出来なくなってきたので、国産を買いに走ったため相場が上がった側面があるかもしれません。適正な価格というのがあるはずで、それが崩壊しつつありましたが少しまともに戻ってきているのではと思います。
  • 委員
    今回のような産地偽装の問題が出てきて、本当に良いものが評価され価格差が出てくることが、これから全国的に増えてくると思います。
    産地の努力でブランドが確立されているにもかかわらず、それが価格に反映されていない品物もありましたが、今後は価格差が出てくるのではと期待しています。
  • 委員
    倫理観、正義感、良心がないと、とんでもない事になってしまします。特に消費期限やアレルギー表示の問題は、生死に関わりますので、酷いものは厳罰にしないといけないというのは皆さん共通していると思います。
    和歌山県でも県民を守る安全・安心を築いて頂きたいと思います。

  • 本日は、各議題に対しまして、本当に貴重な御意見を賜りまして有難うございます。特に表示に関する御意見は、身につまされる思いです。
    やはり表示に関しましては、食材の違いだけではなく、アレルギーについては命の問題になりますので、そういうものは事業者の姿勢を正していくことが使命と思っています。
    今後とも、食の安全・安心に対しまして、様々な御意見をお願い致します。

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