イベントレポート『“りぃぶる”語り合い広場 「多様な性を知ろう」~身近な人からのカミングアウト~』

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イベントレポート

講座名

『“りぃぶる”語り合い広場 「多様な性を知ろう」~身近な人からのカミングアウト~』

開催日時

令和4年1月16日(日)13:30~15:30

場所

橋本市教育文化会館 3階第1研修室

講師

いわたに てるこさん(カラフルチャイルド代表)

内容

 性に違和感を感じる人について知識と理解を深めると同時に、身近な人からカミングアウト※1があった時の対応についてをテーマに橋本市、かつらぎ町、高野口町、高野町との共催で“りぃぶる”語り合い広場を開催しました。

 講師から、人口の約8.9%の割合といわれる性に違和感を感じる人たち(LGBTs※2)に関する基礎知識についての説明があり、性自認※3や性の指向※4は多様であることを教わりました。

 講師は自身の子供からカミングアウトされた体験をとおして、自分の子供への喪失感やショックと混乱、否認、自責など「親の心理的葛藤」について解説されました。子供のカミングアウトを受け入れることができた背景には、子供の性の違和感を幼少期から感じ、心づもりがあったこと、セクシュアリティ※5に関する教育を受ける機会があったこと、そのことを話せる場があり否定的なことを言われた経験がほとんどなかったことをあげられました。そして当事者について、基本的安全感や安心感がもちにくい、差別的な言動による傷つき、自己尊重感が低く強い自責感や罪悪感を感じるなどの心理的問題を抱えていることや、取りまく厳しい環境について指摘され、当事者から相談された時は、「よく話してくれたね」などの言葉かけが有効であること、支援者として偏見や差別をもたないこと、許可なく他の人に言わないこと、 寄り添う気持ちを忘れないことが大切だとしめくくられました。

 参加者からは、「実にわかりやすく、考えさせられる内容でした。親の立場・支援者の立場からのお話しが心に響きました。」、「先生の体験も聞かせていただき、性の多様性を知るきっかけになりました。ちゃん/君で呼ぶ、男の子/女の子と見た目で判断してしまいがちなので、その人がどうしてほしいか意識していきたいです。」、「実際にカミングアウトされた側の心情、状況をくわしくきけて興味深かった。する側、される側どういった心理なのか知ることができて良かった。」、「LGBT本人や家族が困ることの多さにおどろきました。」などの声をいただきました。

※1....知られたくないことを公表すること。性自認や性の指向などを公言すること。

※2L=レズビアン(女性が女性を好きになる、女性同性愛者)、G=ゲイ(男性が男性を好きになる、男性同性愛者)、B=バイセクシュアル(好きになる性別を選ばない両性愛者)、T=トランスジェンダー(戸籍上の性別と自認する性別が違う)sは複数のs。

※3…性の自己認識。自分の思う性別。こころの性。

※4…好きになる性。どの性別を恋愛対象とするのか。

※5…性の自己自認 、性表現・性役割。生物学的性、性的指向


 講座の様子2   講座の様子1 

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