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掲載内容
生活習慣の改善は、がんや生活習慣病の予防につながります。
県では、生活習慣を要因とする病気を予防するために、重点スローガンを掲げ、(1)野菜の摂取量を増やすこと(2)塩分を減らすこと(3)「バランスの良い食事」と「適度な運動」を無理なく続けることで適正体重を維持し、メタボリックシンドロームを予防することを推進しています。
がんになるリスクを減らすためにも、自らの生活習慣を振り返り、健康づくりに取り組みましょう。
また、県民の皆さんに、生涯にわたっていきいきと過ごしていただくため、健康に関する正しい情報と新しい情報等を「健康コラム」で発信しています。
出典:厚生労働省 2024年国民健康・栄養調査 
生活習慣とがん
和歌山県立医科大学保健看護学部 岡本 光代 准教授
がんは生活習慣が深く関わる病気です。特に、和歌山県民の1日の野菜摂取量は全国最下位という調査結果もありますので、まずは食生活の改善から始めましょう。野菜を食べることは、がんを含むさまざまな病気のリスク低減に役立ちます。ひと手間かかるかもしれませんが、昼食にサラダを持参するなど、普段から意識して野菜を食べましょう。また、運動のために遠くの駐車場を利用する、階段を使う、腕を振って速く歩くなどの工夫で、無理なく日常の運動量を増やせます。こうした「小さな行動」の積み重ねが、将来の健康につながります。
生活習慣の改善と併せて、がん検診による早期発見も重要です。家族や自分の誕生月を身体の「メンテナンス月」と意識する、検診日を見える場所に貼っておくなどして、検診を後回しにしないで、自分や大切な人のために定期的に受診しましょう。

がんの中にはウイルスや細菌による感染が要因となるがんもあります。子宮頸がんではヒトパピローマウイルス(HPV)が主な要因であることが知られています。
日本では毎年、約1万人の女性が罹る病気で、毎年、約3千人が亡くなっています。原因となるHPVは、日常生活の中でありふれたウイルスで、性交渉経験のある女性の多くが「一生に一度は感染する」と言われています。また20歳代から罹る人が増えはじめることも特徴で、30歳代までにがん治療のために子宮を失ってしまう人も年間で約千人います。
予防・早期発見のためにはHPVワクチンの接種および定期的な検診が重要です。

出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計)
子宮頸がんの予防のためには、初めての性交渉前にHPVワクチンを接種することが極めて有効とされています。小学校6年~高校1年相当の女性は、かかりつけ医などで公費により無料でHPVワクチンの定期接種を受けることができます。2回または3回の接種が必要であり、接種完了までに半年ほど時間がかかるので、接種を希望する方は計画的な接種をご検討ください。

定期接種対象:
小学校6年〜高校1年相当の女性
HPVワクチンの副反応
また、HPVワクチン接種後に生じた症状で医師が報告を必要とした事例は、接種1万人あたり約3人となっています。(※3)
国では予防接種後の症状の診療に係る協力医療機関を選定し、診療・相談体制の充実を図っています。
HPVワクチンの詳細についてはこちら
HPVワクチンで子宮頸がんを予防できます!!
和歌山県立医科大学産科婦人科学教室 井箟(いのう) 一彦 教授
子宮頸がんはHPVワクチンを適切に接種すれば、ほぼ確実に予防できるがんです。検診による早期発見も重要ですが、治療で命が助かっても妊娠ができなくなる可能性もあるため、ワクチン接種でHPVからの感染を予防し、がんを防ぐことがまずは必要です。
しかし、国内のワクチン接種率は外国に比べ低い状況にあり、子宮頸がんの患者数、死亡者数は増加傾向にあります。
ワクチン接種後の症状について不安を感じる方もいるかもしれませんが、近年の研究では重篤な症状の発症は極めてまれであることが判明しています。また、県内では、重篤な症状により長期で日常生活が困難となった事例の報告は現在のところありません。さらに、ワクチン接種後の症状については、症状に応じて専門性の高い診療や相談を提供する体制が和歌山県立医科大学が中心となり、県内でも整っています。
定期接種の対象者やその保護者の方、一人一人がHPVワクチンについて正しく理解し、接種について検討していただければと思います。
肝臓がんの主な原因は、B型・C型肝炎ウイルスへの感染と言われています。このうち、B型肝炎ウイルスはワクチンでの予防が可能です。ウイルスに感染しても、症状がなく健康に生活している人もいますが、早期発見・早期治療に努めることが大切です。特に次に該当する方は、肝炎ウイルスに感染している可能性が一般の方より高いと言われています。
- ・1992年(平成4年)以前に輸血を受けたことがある方
- ・長期に血液透析を受けている方
- ・大きな手術を受けたことがある方
- ・入れ墨をしている方、ボディピアスを施している方
など
一度も検査を受けたことがない方は保健所や協力医療機関において肝炎ウイルス検査を無料で受けられますので、該当する方は受診を検討しましょう。
詳しくはこちら県では、がん検診に関する相談やがん患者や家族を対象とした相談体制の充実にも取り組んでいます。県内の病院に無料の相談窓口として「がん相談支援センター」を設けています。がんの検査・治療方法のことや医療費・助成制度のことなど広く対応していますので、お気軽にご相談ください。
| がん相談支援センター | 所在地 | 電話番号 | 時間(平日のみ) |
|---|---|---|---|
| 和歌山県立医科大学附属病院 | 和歌山市紀三井寺811-1 | 073-441-0778 | 9:00~17:00 |
| 日本赤十字社和歌山医療センター | 和歌山市小松原通4-20 | 073-423-6207 | 9:00~17:00 |
| 和歌山労災病院 | 和歌山市木ノ本93-1 | 073-451-3181 | 9:00~16:30 |
| 公立那賀病院 | 紀の川市打田1282 | 0736-78-2340 | 8:45~17:00 |
| 橋本市民病院 | 橋本市小峰台2-8-1 | 0736-34-6116 | 9:00~17:00 |
| ひだか病院 | 御坊市薗116-2 | 0738-24-1786 | 8:30~16:00 |
| 紀南病院 | 田辺市新庄町46-70 | 0739-22-5118 | 8:30~17:15 |
| 国立病院機構南和歌山医療センター | 田辺市たきない町27-1 | 0120-92-8160 | 8:30~17:15 |
| 新宮市立医療センター | 新宮市蜂伏18-7 | 0735-31-3345 | 8:30~17:00 |