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掲載内容





県政最前線 GX(グリーントランスフォーメーション)で持続可能な未来を描く!

問い合わせ:成長産業推進課 電話073-441-2354 ファックス073-432-0180
脱炭素政策課 電話073-441-2674 ファックス073-433-3590

 深刻化する地球温暖化への対応策として、「GX(グリーントランスフォーメーション)」が世界的に注目されています。GXは、化石燃料に依存した経済や社会の構造を脱炭素社会へ移行させるとともに、エネルギーの安定供給や経済成長を同時にめざす取組のことで、今後その実現に向けてさまざまな分野で大規模な投資が進むことが見込まれています。
 県では、この状況を成長のチャ ンスととらえ、GXの取組を進めることで、将来にわたって県民の皆さんが安心して暮らし続けられる持続可能な社会の構築をめざしています。
GX、脱炭素:温室効果ガスの排出量が実質ゼロの状態(カーボンニュートラル)を目標とした取組。エネルギーの安定供給:CO₂を殆ど排出せず永続的に利用できる再生可能エネルギーの導入拡大や、省エネルギーの徹底など。経済成長

なぜ今、GXが必要?

カーボンニュートラルのイメージ

カーボンニュートラルのイメージイラスト

 地球温暖化を抑制するため、日本を含め多くの国・地域が「2050年までのカーボンニュートラル実現」をめざしています。カーボンニュートラルとは、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量と森林等による吸収量を同じにすること。私たちの生活の主なエネルギー源となっている石油や石炭などの化石燃料は、消費される際に温室効果ガスの二酸化炭素(CO₂)を大量に排出するため、化石燃料中心の社会からクリーンなエネルギー中心の社会への転換が必要となっています。
 加えて、私たちの今ある暮らしを守り、より豊かなものにしていくためには、経済成長も不可欠です。
 GXは、脱炭素に向けた活動を通して新たな市場や産業を創出することで、これまで困難と言われていた「環境対策と経済成長の両立」を図る重要な取組なのです。

世界中でGXや脱炭素化をめざす取組が始動し、社会・産業構造の転換期
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和歌山県でも新しいビジネスや雇用を生むチャンス!
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このチャンスに適切に対応していくことで、県が発展

驚くきいちゃん  このまま手を打たないでいると、県経済が伸び悩むだけでなく、地球温暖化が進んで異常気象や災害が発生しやすくなったり、食料不足等が発生したりすると予想されています。私たちの暮らしにも大きな影響が及ぶのです。

GXで実現したい未来の姿

県内企業の脱炭素化や今後高い成長が期待される産業の誘致が進み、「脱炭素社会の根幹を支える産業」が集積

就職先や働き方の選択肢が増え、人々が暮らしやすい・働きやすい環境が整う

将来世代が住みたい・働きたいと思えるような、誇りと希望をもてるまち、選ばれるまちとなる

「脱炭素社会の根幹を
支える産業」
とは

将来の和歌山を担う中心的な産業で、和歌山の地域特性と親和性のある次の産業を想定

カーボンリサイクル燃料/蓄電池/次世代自動車/洋上風力発電/木質バイオマスの利活用/宇宙産業

宇宙産業

県内にロケット発射場があり、関連機器の製造や衛星データを使ったビジネスの創出が見込める

蓄電池

大手蓄電池メーカーが県内での製造に向け大規模投資を実施/製造に必要な産業が県内産業と調和
カーボンリサイクル燃料

(CO₂から生成される燃料)
県内でSAF※製造の検討が進展中
※持続可能な航空燃料
木質バイオマス

(木材由来の再生可能資源)
森林資源が豊富にあり、木材の調達や森林クレジット※の創出が可能
※適切な森林管理で生じるCO₂の吸収量を、売買可能な「クレジット」として国が認証する制度
未来の姿 イメージイラスト。既存の企業や人々の生活が脱炭素化
洋上風力発電

県周辺海域は近畿随一の洋上風力発電に適した風況

次世代自動車

(電気自動車・燃料電池車など)
紀北地域を中心に、自動車の部品等を生産する関連工場が集積

次のページから、この姿の実現に向けた施策を紹介します
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