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掲載内容
本県の美しい里山の風景や特色ある伝統や祭りは、これまで、各地域の住民によって支えられてきました。しかし、近年では、少子高齢化や人口減少により、地域の担い手が不足し、過疎地域では買い物など日常生活の維持が困難になるなどの課題も深刻化しています。
一方で、コロナ禍を契機に、都市部での密集した生活が見直され、自分らしい暮らしを求め、移住をはじめとした新しいライフスタイルへの関心が高まっています。
県では、地域の魅力や活力を高めるため、暮らしやすい地域づくりに取り組む住民主体の活動を応援するとともに、人口減少に対応するため、本県に移り住む人を増やす取組を推進しています。
新しいライフスタイルへの関心が高まる中、多くの移住先の中から和歌山県を選んでもらうためには、「自分の理想の暮らしを実現できる場所だ」と移住希望者に魅力を感じてもらえるようPRし、支援策を講じていくことが必要です。
そこで、県では、次の図に示す4つの方面をターゲットに据え、移住施策を展開しています。
ビジネス環境の良さや安全で快適な生活環境といった強みを活(い)かした本県ならではの働き方・暮らし方を提案するとともに、移住相談体制や「くらし・しごと・住まい」をサポートする受入体制を充実させています。
勝利を求めるだけでなく、地域との繋(つな)がりを大切にしたサッカーチームを作りたいと考えていました。そこで、移住施策に力を入れていて、農業が盛んな一方で人手不足などの課題を抱える和歌山県をチーム作りの場に選びました。
サッカーチームとしてさらなる高みをめざすとともに、ゆくゆくはメンバーたちが地域で自ら農業を営むなど、より一層地域に貢献できるような仕組みを作っていきたいと考えています。
南紀オレンジサンライズFC
「サッカークラブ×移住×農業」をテーマに、紀南地方を中心に活動するクラブチーム。県外からの移住者である選手やスタッフは、サッカーと仕事をしながら地域貢献活動も行い、地域の活性化に取り組んでいる。
県では、官民協働で移住者をサポートする体制の充実を図っています。他府県に先駆け、すべての市町村にあらゆる相談に応じる「ワンストップパーソン」を置き、地域には住民・先輩移住者がメンバーの「受入協議会」を設け、移住者の不安や悩みに応じています。
また6月に、県内3カ所で行っていた移住相談、現地案内、空き家相談を「わかやま移住定住支援センター」(和歌山市)に集約し、移住希望者の利便性を高めた相談拠点へとリニューアルしました。
場所:和歌山市本町一丁目22 Wajima 本町ビル1階
開所日時:10:00〜17:30 水曜~月曜
(火曜、祝日、年末年始は休業)
電話073-422-6110 Eメール wakayamagurashi@wsk.or.jp
しごと・暮らし体験
移住希望者が移住後の生活をイメージしたり、不安や疑問を解消するため、地域での仕事体験に加え、ゲストハウスなどに宿泊し、地域住民との交流や暮らしを体験してもらう「お試し移住」の機会を提供しています。
現在、県内160を超える事業者の方々の協力を得て、多様な体験先を提供しており、本県への移住に繋げています。
STEP1 | ウェブサイトから希望の体験先を選択して申込 (選べる「起業・就農コース」と「就労コース」) |
STEP2 | 日程や体験内容を調整 |
STEP3 | 体験スタート! |
希望の住まい情報を提供
移住相談で多いのが、住まいに関することです。県では、移住希望者の住まい探しを支援する「わかやま住まいポータルサイト」を開設しています。
空き家を活用
本県の空き家率は全国2位(平成30年総務省調査)と高く、その対応が課題となっています。移住希望者や空き家所有者を対象とした補助や情報提供を行い、移住者の受入に空き家の活用を促進しています。
賃貸や売却が可能な住居の空き家をお持ちの方は、「空き家バンク」への登録(移住者向けの物件登録)にご協力をお願いします。
問い合わせ:わかやま移住定住支援センター
電話073-422-6110
移住希望者のしごと体験受入れにご協力をいただける事業者の方を募集しています。
問い合わせ:県庁移住定住推進課
電話073-441-2930