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掲載内容


知事メッセージ 県民の皆様へ ニサカ知事の写真
新たな和歌山モデル
 2020年はコロナとの闘いで世界が揺れました。日本もその中で翻弄されましたが、和歌山県ももちろん無縁ではいられませんでした。
 しかし、コロナとの闘いの中で、多くの事がわかってきました。
 感染症法の措置も保健所の機能もない欧米では、自粛を緩めたら感染はまた勢いを増すに決まっているのに対し、この対策が機能している日本のほとんどの地域は、感染者は出るけれど、そうそう爆発的に拡大するものではないということです。また、ある程度感染防止上、気を付けていれば、人々が普通の生活をしても、どこでもそうそう感染するというものでもありませんし、入院後の医療加護の方法も知見がずいぶん積み重ねられ、重症化する人や亡くなる人も減りました。
 一方、自粛が昂(こう)じて、閉じこもりの生活をしすぎると、経済の打撃のみならず、心身の健康、社会生活、教育や文化活動など、様々な分野での悪影響も心配されます。
 コロナが世界中でかくも蔓延(まんえん)している現状からすれば、我々も長期戦を覚悟して経済・生活とコロナの感染防止の両立を図っていかざるを得ません。それならば、経済理論でも自明のように、感染防止は県が感染症法を駆使して、拡大防止に全力を挙げるから、経済や生活は、県民の皆さんには注意はしていただきながら、恐れすぎず、過度に萎縮せず、送っていただき、国や県はできるだけ制約を課さず、タイムリーに振興助成策も加えていくべきだと考えています。
 コロナとの闘いは、何弾にも分けて繰り広げられてきましたが、和歌山県はその都度好成績を挙げ、そのいくつかは「和歌山モデル」と言われたりしました。コロナとの闘いが長期戦に入った今、上記の考え方で、県当局、医療関係者、そして県民の皆さんが力を合わせて協力していくことを新たな「和歌山モデル」としたいと思います。
和歌山県知事 ニサカ ヨシノブ
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