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掲載内容



スマート農業の推進

スマート農業は、これまで熟練者の経験と勘に強く依存してきた生産方法を変え、和歌山県の農業を大きく飛躍させるものであり、いかに農業者に普及させるかが重要になります。

今後拡大する世界からの需要を取り込み、農業活性化のチャンスを逃さないために、スマート農業導入への支援を拡充しています。

ステップ1 知る

スマート農業についてのイベントを紀北と紀南で開催し、学びの機会を提供します。

スマート農業フェアの開催

○実践者や研究者による講演

○さまざまなメーカーによる機器の展示、プレゼンテーション

○農業者とメーカー等をマッチングするイベントを実施

次回の開催 スマート農業フェア
日時令和2年11月4日(水)10時~15時30分
場所情報交流センターBig・U(田辺市)
内容スマート農業の取組に関する講演、製品の展示、相談など
県庁研究推進室 電話073-441-2995
スマート農業フェアの写真

ステップ2 試す

果樹や施設園芸などの生産現場で、最新機器の実演を行います。対象となる機器や作物も拡大します。

生産現場における最新機器の実演
リモコン式草刈り機・自走式運搬車等
草刈り機の写真

人が入りにくい場所や傾斜地での除草作業も安全に実施でき、また、収穫した農作物の運搬を遠隔操作で行えるなど、負担の大きい作業の省力化に有効です。

環境制御装置等
装置の写真

施設園芸で、温度・湿度・CO2濃度・光環境などを調節することにより、作物にとって最適な環境で栽培でき、収穫量の増加や高品質化を図ることができます。


ステップ3 導入する

機器を導入する際の補助だけでなく、導入後も適切に機器を活用できるように操作講習を実施するなど、支援を拡充します。

スマート農業実践塾の開催

機器を扱う農家の技術向上のため、操作講習や専門家による実践講義・現地研修などを行う実践塾を開催します。

果樹   施設園芸
操作講習 県内各地域で開催
対象の機器は、農業用ドローン、リモコン式草刈り機等の予定。
  施設環境制御の専門家等による実践講義 全5回の体系的講義
環境制御に取り組んでいる、または取り組もうとする方を対象に、専門家による実践講義や現地研修を開催。
登録制で30名程度。
機器導入への補助

最新機器や先端技術を導入しやすくするため、費用の一部を補助しています。

果樹   施設園芸
日本一の果樹産地づくり事業
対象機器 農業用アシストスーツ、農業用ドローン等
補助率 1/3以内
上限額 1,200万円(1事業主体)
  次世代野菜花き産地パワーアップ事業
対象機器 環境制御装置、環境モニタリング装置等
補助率 1/3以内
上限額 2,500万円(1事業主体)
対象機器は順次追加予定
インタビュー
農家 伊奈 稔勝さんの写真
農家
伊奈 稔勝さん

生産性を向上させる方法を検討していたところ、複合環境制御装置のことを知り、県などの支援もあって2年前に導入しました。

栽培環境が数値で確認できるので、装置を導入している農家さんの数値を参考にするなどして、環境の改善に取り組んでいます。

経験が浅くても収穫量や品質の向上につなげることができるので、今後も、集積したデータを分析して、栽培技術の向上に活(い)かしていきたいと思います。



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