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掲載内容




県政最前線 障害のある人とともに 12月3〜9日は障害者週間です はまゆう作業所 農作業風景の写真 問い合わせ: 県庁障害福祉課 電話073-441-2530

私たちは誰もが、地域社会において、人とのつながりの中で暮らしています。それは、障害のある人もない人もかわりありません。

県では、障害のある人が、必要な支援を受けながら、自らの決定により、あらゆる活動に参加できる社会をめざし、障害のある人の理解を進める啓発や働くための支援などさまざまな取組を行っています。

障害のある人が暮らしやすい社会の実現には、県民一人ひとりの理解がとても大切になります。障害と障害のある人について知り、理解することで、お互いを尊重し、支え合い、誰もがいきいきと暮らせる社会をつくっていきましょう。

広がる社会参加

障害のある人がその人らしく自立した生活を送るためには、誰もが個々の能力に応じてさまざまな場面で活躍することができる社会づくりが大切です。県では、障害のある人の社会参加のための取組を行っています。


企業などで働く ハローワークにおける就職件数(和歌山県)のグラフ

県では、企業での職場実習支援や障害者就業・生活支援センターによる支援などを通して、就労の準備段階から職場定着まで、それぞれの状況に応じたサポートを行っています。

また、企業においても、障害のある人を円滑に受け入れられる体制づくりが行われています。

このような就労支援や受入体制づくりにより、企業などで働く人は、年々増加傾向にあります。スーパーやホテル、病院など日常よく利用する場所で多くの人が働いています。


福祉サービス事業所で働く
チョコレート専門店 toco*towa(とことわ)の写真
チョコレート専門店 toco*towa(とことわ)

企業などのほか、障害のある人が働く場として、福祉サービス事業所があります。事業所では、その人の状況に応じてクリーニングや印刷、菓子や弁当などの食品の製造、清掃業務などさまざまな仕事を行っています。

特に近年では、休耕地などを利用して、福祉サービス事業所と農業関係者が協力して農作物を作るなど働く場を農業に広げる取組が注目されています。農業関係者にとっては、農地の荒廃防止や不足する人手の解消につながり、障害のある人にとっては収入の増加や農作業を通じて地域の人とのつながりが深まるなど、お互いに良い環境が生まれつつあります。

特定非営利活動法人はまゆう作業所 理事長 深瀬幸子さんの写真 インタビュー 特定非営利活動法人はまゆう作業所 理事長 深瀬 幸子 さん

耕作が難しくなった農地をお借りしていますが、近隣の方には、再び農地に作物が実ることを喜んでいただいており、作業の励みになっています。また、農作業中にお声かけやアドバイスをいただくなど、地域との交流が深まっています。

農作業は、外でのびのびと作業ができるだけでなく、いろいろな工程があるので自分にあった作業を見つけることができ、皆、作る喜びを感じています。

これからも、草刈りなど、困っている方々のお手伝いなどをして、地域に貢献していけたらと思っています。

各事業所の商品などを県ウェブサイトで紹介しています。ぜひご利用ください。
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社会とのさまざまな関わり方 車いすでバスケットボールをしている写真

社会との関わり方は、企業や福祉サービス事業所などで働くほかにも、さまざまなかたちがあります。

インターネットを通じた在宅就労やコミュニケーション、サークル活動やボランティア活動のほか、スポーツ・芸術活動など、地域のなかで活躍できる場が増えてきています。


このように、障害のある人の社会参加はますます広がっています。

障害のある人が、障害の程度や適性に応じて、自らの能力を発揮できるよう、障害についての理解を深め、障害のある人に対する配慮などに努めていくことが重要です。




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