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掲載内容



知事メッセージ 県民の皆様へ

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響け きのくに音楽祭

 10月3日の宵祭りから、10月6日の千秋楽まで、和歌山市を中心に第1回きのくに音楽祭が開かれました。
 主催はきのくに音楽祭2019実行委員会で、総監督澤和樹、実行委員長髙橋巧二、チーフプロデューサー西陽子の各氏をはじめ、大勢の音楽大好きの方々が結集しました。東京藝術大学学長で稀代(きだい)のバイオリニスト澤和樹さんをはじめ、本県出身の音楽家や東京藝大ゆかりの音楽家、和歌山の篤志家の方々が集まり、行政機関に頼らない、素晴らしい音楽祭が出来上がりました。一口に音楽家といっても、ピアノ、バイオリン、パーカッションといった洋楽器、箏(こと)、尺八、三味線といった和楽器の奏者にダンスや声楽の名人まで、いずれも各界で名声赫々(めいせいかくかく)たる方々が、よくこんなにと思うほど集まってくれました。もちろん和歌山児童合唱団も総出演です。同じく県出身の山路敦司さん作曲のテーマソング「雨上がりの朝に」もできました。
 会場は和歌山駅前から、伊太祁曽神社、和歌山城、和歌の浦、緑風舎など和歌山市各地にメイン会場の県立図書館メディア・アート・ホールを加え、この4日間は文字通り、和歌山市内中に音楽が響き渡りました。私は仕事で行けない時以外は皆行かせてもらいましたが。和洋の音楽の協奏が感動的で鳥肌が立つような思いもありました。
 世界中で活躍している音楽家の方々、協賛してくださった企業の方々の御協力と御献身には頭が下がります。どうか末永くこのお祭りが続きますようにと願います。
 「歌」の字を冠する和歌山県ですが、ようやく音楽文化の鐘が鳴り響き始めました。和歌山は、能や踊り、民謡やカラオケに親しむ人がたくさんいますし、徳川頼貞さんが心血を注いだ、日本近代音楽史上に輝く南葵(なんき)音楽文庫が、県立図書館で来年2月フルオープンを致します。再来年2021年はいよいよ国民文化祭がこの和歌山で開催です。全国障害者芸術・文化祭、全国高等学校総合文化祭も同年です。和歌山の文化が面白くなってきました。

和歌山県知事 ニサカ ヨシノブ




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