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平成25年 6月定例会号 主な記事

6月定例会の概要 6月11日〜6月28日までの18日間 知事提出議案ほか、意見書を可決

一般質問議員 15人
6月19日(水) 6月20日(木) 6月21日(金) 6月24日(月)
冨安 民浩
立谷 誠一
多田 純一
新島  雄
片桐 章浩
鈴木 太雄
高田 由一
谷  洋一
長坂 隆司
岩田 弘彦
濱口 太史
奥村 規子
松坂 英樹
谷口 和樹
中村 裕一

会期中の主な動き
議長及び副議長の選出 …………………………………………6/12
委員及び正副委員長の選出 ……………………………………6/12
  ●常任委員会、特別委員会及び議会運営委員会
関西広域連合議会議員の選挙 …………………………………6/12
特別委員会の開催
  ●人権・少子高齢化・環境問題等対策特別委員会 …………6/21
  ●行政改革・基本計画等に関する特別委員会 ………………6/24
  ●東南海・南海地震等対策特別委員会 ………………………6/24
条例案検討会の開催
  ●中小企業振興に係る条例案検討会 …………………………6/11、6/27

議案等の議決結果
項 目 件数 概 要 結果
予算案件(知事提出) 7件 平成25年度和歌山県一般会計補正予算 等 可決
条例案件(議員提出) 1件 議会の議員の議員報酬の臨時特例に関する条例
条例案件(知事提出) 6件 和歌山県税条例の一部を改正する条例 等
人事案件(〃) 3件 和歌山県監査委員の選任につき同意を求めるについて 等 同意
その他案件(〃) 6件 関西広域連合規約の一部の変更について 等 可決
知事専決処分報告(〃) 4件 和歌山県税条例の一部を改正する条例 等 承認
意 見 書 7件 防災・減災等に資する国土強靱化基本法の早期成立を求める意見書 可決
「人権侵害の救済に関する法律」の早期制定を求める意見書
災害時に備えたラジオ送信ネットワークの強靱化対策の早期実施を求める意見書
「青少年健全育成基本法の制定」を求める意見書
南海トラフ地震対策特別措置法の早期制定を求める意見書
風しん予防対策に関する意見書
地方財政の充実・強化を求める意見書

主な質問とこれに対する知事や関係当局の答弁は、次のとおりです。(要約)


教育
いじめ事件の全容解明
問 市立中学校で発生したいじめ事件について、記憶が薄れる前に早く第三者委員会を設置して全容解明し、今後の教育現場に生かすべきではないのか。
答 事件の全容解明のために公平・中立の視点で事実調査を行うことが重要であり、県教育委員会としても早く第三者委員会を設置するよう当該市に再三要請してきたところ、6月17日、委員決定の発表が行われました。第三者委員会による事実確認、検証がまとめられた際には、その調査結果を踏まえ、今後の指導に生かして、一人でもこうした子供たちが出ないよう全力を尽くしていきます。

新任教員の研修
問 新任教員には、日ごろの生活やクラブ活動での指導、進路相談、また人としての倫理観や責任感の醸成等、教師としての研修が必要と思われるが、どうか。
答 新任教員には、授業力の向上、児童生徒理解やコミュニケーションスキルの向上を図っています。また、初任段階の教員を複数年かけて支援することが重要であると考え、23日間の校外研修を3年間にわたり継続実施するとともに、300時間以上の校内研修も行っています。今後も、社会の変化や学校課題の多様化に対応できる教員の育成を図っていきます。


農林
間伐材利用の取組
問 現在、間伐材の有効活用について土木工事での様々な活用方法が提案されていると聞くが、県としての間伐材利用への取組は。
答 間伐材については、県木材利用方針や木の国プロジェクト推進会議での紀州材の利用促進の検討等、需要拡大に取り組んでいます。木材はコンクリートや鋼材等と比較して強度特性、耐久性、コストなどの課題がありますが、今後、木製ガードレールや建築物等への利用拡大を図るため、木材等の活用マニュアルの整備や国に対する基準改定の要望など、さらなる利用促進への取組を進めていきます。

施設園芸農家への助成
問 今日の燃油価格の高騰は施設園芸農家の経営を圧迫しているので、県単独事業で助成制度を創設してはどうか。
答 燃油価格の高騰は施設園芸農家に深刻な影響を及ぼしており、国の24年度補正予算で創設された施設園芸セーフティネット構築事業における農家負担割合の軽減や燃油使用量15%以上削減要件、こういうものの緩和等を政府に要望しています。また、県単独事業の野菜花き産地強化事業により、省エネ機器導入費用に対し3分の1を補助しています。今後も国に要望活動を行うとともに、県の支援についても検討していきます。
施設園芸農家…農地をより高度に活用するため、ビニールハウスやガラス温室などの施設内で野菜・花などを栽培する農家。


産業
ものづくり補助金による取組
問 中小企業庁のものづくり補助金は、応募者が多く、経済波及効果も大きい。頑張る県内事業者のために今後どのように取り組むのか。
答 ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金などの事業を活用してもらうよう、早くから事業者向け説明会を開催したほか、産業別担当者による県内企業への情報提供やわかやま産業振興財団のメールマガジンの活用等、様々な周知活動を行っています。この機会を捉え、県独自の提案公募型施策も総動員し、チャレンジを支援するなど、活力あふれる元気な和歌山経済の創造を目指します。


健康・福祉
生活保護行政への取組
問 貧困問題が深刻化し、生活保護制度の利用者がふえているが、県として、餓死事件などが起こらないようにするため、どのような取組をしているのか。
答 生活保護制度の周知徹底を図るため、県ホームページを活用するとともに、実施機関でも、相談窓口に来られた方には「保護のしおり」できめ細かい説明を行っています。また、保護申請の意思が確認できた方には速やかに保護申請書を交付し、申請手続の助言を行うとともに、必要書類が整っていないことで拒否しないよう実施機関を指導しています。

骨髄移植への支援
問 骨髄提供の手術をしたが、移植手術のため4日間の休暇をとらねばならなかった。ドナー休暇制度の導入促進など、積極的に進めていくべきではないのか。
答 ドナーとして骨髄提供を行うには数日間の入院が必要となるので、職場の理解が不可欠となります。県や県内の全ての市町村では骨髄提供時の休暇制度が導入されていますが、民間企業等では一部にとどまっています。今後とも、ドナー登録の機会拡大や普及啓発を行うとともに、休暇制度の導入について県内企業に働きかけていきます。


文化
紀州徳川家創設400年祭の企画
問 徳川頼宣公(よりのぶ)が紀州藩主として和歌山に入り、2019年に400年を迎えるので、民間、市町村の協力を得て「紀州徳川家創設400年祭」を企画してはどうか。
答 今年の伊勢神宮式年遷宮(しきねんせんぐう)から3年連続で大イベントが続くことから、現在、積極的かつ戦略的な観光プロモーションを展開し、誘客拡大に取り組んでいますが、次の目標として「紀州徳川家創設400年祭」の開催について積極的に考え、和歌山市をはじめ、いろいろな方に話を持ちかけたいと思います。

岩橋千塚古墳群の整備
問 岩橋千塚(いわせせんづか)古墳群には800基を超える古墳があり、紀伊風土記の丘園内に約430基が特別史跡として存在しているが、古墳の保護、周辺地域を含む特別史跡の拡充はどうか。
答 岩橋千塚古墳群では平成7年度から11年度に周辺の指定地外の古墳の分布調査と発掘調査を実施し、特別史跡内の古墳と遜色のない貴重な古墳が多数存在していることが判明しています。このうち、天王塚古墳については、昭和40年ごろの学術調査によって首長級の墓であることがわかっています。今後は国の文化財として保護されるよう、県としても積極的に働きかけてまいります。
岩橋千塚古墳群…和歌山市岩橋にある全国最大規模の古墳群。この地区を中心に紀伊風土記の丘が開設されている。


国体
国体応援と観戦への対応
問 国体は、次代を担う子供たちにとってスポーツのすばらしさを感じさせる絶好の機会である。授業の長期休暇への振りかえ、また授業の一環としての応援や観戦についてどう考えるのか。
昭和46年黒潮国体
答 紀の国わかやま国体・紀の国わかやま大会は、児童生徒への教育効果に極めて大きいものがあります。半世紀に一度の貴重な機会を生かすため、教育活動の一環として地元市町村で行われる競技を応援・観戦したり、児童生徒が個々に興味のある競技を県内全域で応援・観戦できるよう、柔軟に対応していきます。


土木
新宮港内の静穏度対策
問 新宮港内の静穏度を向上させ、大型船舶の入出港確率を高めるため、県は今後どのような対策を考えているのか。
答 新宮港は紀南地方の地域振興にとって重要な港であり、現在、船舶の安全な入出港や係留を確保するため、港内静穏度を向上させる防波堤の整備を実施中で、平成27年度完成を目標に取り組んでいます。防波堤が完成すれば所定の港内静穏度は確保されると考えますが、その効果を確認するため、昨年度から港内と港外に波高計を設置して波浪の観測を始めています。


観光
外国人観光客への県産品PR
問 本県を訪れる外国人に対し、県産品を使用した料理を食してもらい、「和歌山はおいしい」と印象づけ、確実な和歌山ファンを獲得していってはどうか。
答 近年、輸出事業に取り組む生産者もふえているので、外国人観光客を受け入れている地元宿泊施設等とのタイアップによる商品PRの手法も生産者に提案していきます。また、和歌山を外国人観光客に強く印象づけるため、JAなどの生産者や地元関係機関とともに、年間を通じて県産品を使用してもらえるよう宿泊施設等に働きかけていきます。

ハラル市場への進出
問 マレーシアのハラル市場への進出可能性と、進出した場合に観光面から期待できることは何か。
答 ハラル市場への対応はこれまで特段行っていませんが、よく勉強して対応できるようにしていきます。マレーシアは昨年の訪日数が過去最高を記録し、今後一層の増加も予想される、大変有望な市場です。今後もマレーシアへのプロモーションを継続・強化し、さらなる誘客に努めていきます。
ハラル…主に、イスラム法で食べてもよいとされている物。イスラム教徒は、ハラル品であると認証されたもの以外の食べ物、飲物は避けねばならない。マレーシアは、世界で唯一、政府による認証が行われている。


くらし
高速道路高架下の開放
問 少年野球や少年サッカーの活動において、雨天練習場の確保に苦労している。南紀田辺インターから南への高速道路の高架下スペースを活用できないのか。
答 近畿自動車道紀勢線田辺~すさみ間の高架下の利用については、関係市町などの意見を聞き、まちづくりの観点から確認し、占用主体が日常的な点検等を的確に行えるかなど道路管理上の観点もあわせ、国において総合的に判断されることになります。県としては、まちづくりなどの面から、関係市町村の意見を踏まえ、有効活用が図られるよう国に働きかけます。

商店街の街路灯改修への支援
問 商店街が整備してきた街路灯で老朽化が進んでいるものがある。国の補助事業は今年度限りであるので、補助事業終了後も県と市町が連携して支援できないのか。
答 街路灯の修繕、維持管理は所有者が行うべきものと考えています。県としては、平成22年度から商店街のコミュニティ機能強化支援事業を実施し、商店街の空き店舗を活用した集客力が期待できる公益的事業に対して補助を行っています。あわせて、担当者が頻繁に商店街に行き、地元関係者とともに活性化への知恵を出し合い、実行する等の活動に取り組んでいます。



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