特定外来生物「セアカゴケグモ」にご注意下さい

概要

平成8年(1996年)11月に和歌山市内の小学校で、また、平成11年(1999年)9月に共同墓地で、その後平成15年(2003年)10月に橋本市内の公園や住宅地、岩出町(現在の岩出市)の運動公園、和歌山市内の住宅地などでセアカゴケグモが見つかりました。
 

セアカゴケグモは、熱帯地方などに分布するクモで毒を持っています。

国内には生息していなかったクモですが、平成7年(1995年)11月に大阪府高石市内で初めて発見され、その後、大阪府南部の市町村や三重県、奈良県等全国で確認されています。

生態

メスの様子

セアカコケグモの前向き姿の写真 セアカコケグモの右前姿の写真

セアカコケグモの右後ろ姿の写真

体の特徴

  • 成体のメスは約10から15ミリメートルで、全体的に黒色または濃い褐色です。
  • 特に腹部背の部分に赤色の帯状の模様があるのが特徴です。
  • 成体のオスは約3から5ミリメートルで、腹部背の部分に白い斑紋があります。オスによる咬傷事例はないとされています。

生息場所

巣を作るために、日当たりがよく暖かいところ、昆虫などのエサが豊富なところ、適当な隙間があるところが必要です。

例えば

  • 側溝の側面やふたの裏側
  • 墓地の花立てや線香立てなどの隙間
  • 花壇周りの隙間

などがあります。

性格

セアカゴケグモは基本的におとなしい性格で攻撃的ではありません。脅かされると死んだふりをして動かなくなります。
ただ、強い毒を持っていますので、素手では捕まえないようにしてください

素手で触るなどしない限り、特に咬まれることはありません。

駆除方法や咬まれないための対策

駆除方法

セアカゴケグモを見つけたら、市販の殺虫剤をかけるか底の厚い靴で踏みつぶして駆除してください
ただ、卵には殺虫剤の効果が薄いようです。

咬まれたときの対応

セアカゴケグモに咬まれると、針で刺されたような痛みを感じ、その後、咬まれたまわりが腫れ、熱くなり、時間の経過とともに全身に広がります。
悪化すると、四肢の痛みや腹痛、けいれんなどが現れることもありますので、病院で治療を受けることが必要です。

なお、可能であれば、咬まれたクモを病院に持参してください。適切な治療につながります。

咬まれないための対策

  • 野外で作業するときは、手袋をしましょう。
  • 不用意に側溝などの隙間に手を入れないようにしましょう。
  • クモの生息しそうな場所は、こまめに清掃したり整理整頓したりして、クモの住みにくい環境作りをしましょう。

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