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県民の友

2026年9月号

No. 1057

知事メッセージ

和歌山県知事 宮﨑 泉

紀伊半島大水害から15年

平成23年9月、未曾有みぞうの豪雨が本県を襲った紀伊半島大水害から、15年の月日が流れようとしています。総降水量が場所によっては2,000ミリに迫る雨量を観測するという、文字通り想像を絶する猛威は、和歌山県に癒えることのない深い傷跡を残しました。改めて、この災害により犠牲となられた方々に深く哀悼の意を捧げますとともに、ご遺族の皆さまに謹んでお悔やみを申し上げます。また、被災されたすべての皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

8,000棟を超える建物が全半壊や浸水の被害に遭い、大切な命や住み慣れた家を失った方々の悲しみ、そして生活再建への苦しみは、今なお計り知れるものではありません。しかし、私たちはこの未曾有の経験を、単なる悲しい過去の記憶として終わらせてはなりません。

県ではこれまで、河川改修や砂防ダムの整備、迅速な防災情報の提供体制などの防災・減災対策を着実に進めてまいりました。しかし、自然災害の脅威に対し、行政の力だけで完璧に防ぐことは困難です。一人一人が災害を自分事として捉え、家族や地域で避難経路を再確認し、日常的に備えるという意識の積み重ねこそが、防災の要となります。

災害はいつか必ずやってきます。あの日得た教訓を風化させることなく次世代へと語り継ぎ、自他の命を守り抜くための備えを続けることこそが、犠牲となられた方々への何よりの供養につながると信じています。

県民の皆さまと共に歩みを進め、これからも安全で安心な和歌山をめざし、全力でまい進してまいります。

和歌山県知事宮﨑 泉