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県民の友

2026年8月号

No. 1056

特集1

人がつながり、地域が輝く

地域の住民や地域の外からの人など、さまざまな人が地域との関わりを深めることが活力ある地域を実現するためには必要です。今回の特集では、地域づくりの現場で活躍する方々の思いと、その挑戦を後押しする県の取組について紹介します。

問い合わせ
地域振興課
電話
073-441-2371
ファックス
073-441-2377

地域の魅力を伝え、
つなげる

髙濱 愛さんの写真
すさみ町
地域おこし協力隊
たかはま あい さん

豊かな自然に魅了され

以前は大阪市に住んでいて、知人の紹介ですさみ町を訪れたことが移住のきっかけです。実際に遊びに来た時に空気のおいしさや風景の美しさなど「めちゃくちゃいい町だな」と感動しました。その後、役場の2週間の移住体験に娘と参加したところ、娘も町をとても気に入り、それが移住の決め手になりました。

地域おこし協力隊員として

今年の4月から地域おこし協力隊として活動を始めました。現在は、すさみ駅前の地域交流拠点「C-port」のオープン準備や、高齢者の方の集まりに参加して、地域の方に顔を覚えてもらうなど、町のいろいろな場所に出向いています。 その集まりではことを演奏したのですが、92歳の参加者の方が「生で箏の演奏を聴いたのは人生で初めて」と喜んでくださいました。その方の長い人生の中で新しい「初めて」を提供できたことが本当にうれしかったです。また準備を進めているC-portは、地域の方も地域外の方もフラッと立ち寄れる交流の場としていきたいと考えています。

移住だけではないつながり

地域との関わり方は移住だけではないと考えています。大切なのはこの地域の魅力を多くの方に知ってもらうことです。

まずは「こんな素敵な場所があるよ」「気軽に遊びにおいでよ」と自分の周りの人たちへ伝えたいと思います。 遊びに来た人が、また別の誰かに伝えてくれる。そんなふうに、口コミが少しずつ広がってつながりが生まれていけばと思います。

地域おこし協力隊員と地域の方が談笑している様子 地域おこし協力隊員と地域の方々の交流会の様子 箏の演奏会の様子
地域おこし協力隊員と地域の方々が親睦を深め、和やかな雰囲気に包まれた交流のひととき

「ファン」に
支えられる地域

水上 力仁さんの写真
すさみ町地域未来課
みずかみ ちかと さん

これからの地域づくりに必要なのは、地域を応援してくれる「ファン」を増やしていくことだと思います。地域に定住する人口を増やすだけではなく、地域の外の方とゆるやかな関係性を築くことをめざしています。

例えば、教育旅行で町を訪れた学生に地域住民が「魚のさばき方」を教える。すると、教えたおじいちゃんが「次はいつ来るんかな」と次回を心待ちにする。こうした交流が「役割と出番」を生み、住民の日々の生きがいへとつながっています。

地域おこし協力隊員には、この町で自分の「好き」を突き詰めて活動してほしいです。その活動を通して、地域の住民と地域の外の方との「すき間」を埋め、つないでいく存在になってほしいと思います。

関係人口の創出をめざしています!

魅力ある地域づくりのためには、地域外に住みながら、継続的に地域と多様に関わる人々(=関係人口)が重要になっています。県では関係人口を創出するため、地域で活躍する人のネットワーク作りや交流拠点の整備などを支援しています。詳しくはこちらで紹介!

地域おこし協力隊とは?

都市部から移住し、地域のブランド作りや農林水産業のサポートなどの活動を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組です。

わかやま地域おこし協力隊(新しいウィンドウで開きます)

地域づくりの挑戦を
サポート!

県では、関係人口を創出するためのWEBサイト「わかやまFUNBASE」を運営し、県内で地域づくりに取り組む魅力的な方々の情報を発信しています。 地域の人や団体が「手伝ってほしい」と考えるプロジェクトなどの情報を掲載し、地域と関わりたい人とつながる機会を提供することで、関係人口の創出と、継続的な交流による関係の深化をめざしています。

わかやまFUNBASE(新しいウィンドウで開きます)

わかやまFUNBASEの仕組み

わかやまFUNBASEの仕組みを説明する図。「一緒に取り組む仲間を募集中!」と考えている地域の人・団体(地域団体・事業者)と、「和歌山のプロジェクトに参加したい!」と考えているサポーター(地域と関わりたい人)が、わかやまFUNBASEでマッチングする仕組み。

利用した方の声を紹介!

新たなつながりのきっかけに

私たちは本宮で生産している『おとなしちゃ』を地域のブランドとして守るための活動をしています。活動を通して、若い方に「リアルな田舎暮らし」を知ってほしい、何かの「きっかけ」となる体験をしてほしいという思いからボランティアを受け入れています。 来てくれた方には宿泊場所を格安で提供し、茶畑の作業などを一緒にしてもらっています。継続的なつながりも大切にしたいと考えていて、「家でもお茶を飲む習慣ができた」と、その後、連絡をくれる方もいます。

今後は、お茶の産地として地域を盛り上げてくれる仲間に「わかやまFUNBASE」を通じて出会えることを期待しています。 皆さんにも、ぜひ一度本宮を訪れて『音無茶』を飲んでもらえればとてもうれしいです。

音無茶を生産している様子
倉谷 夏美さん、倉谷 ジョーダンさんが並んでいる写真
Natsumi Chatsumi
代表 倉谷 夏美さん(右)
共同代表 倉谷 ジョーダンさん(左)

地域のにぎわいを創る拠点整備

人口減少が進む中でも、住民が安心して暮らし続けられる魅力ある地域を実現するため、県では、鉄道駅や空き家・空き店舗などを活用し、地域内外の人々が集い交流できる「にぎわい拠点」の整備に取り組む市町村を支援しています。

C-portの内観
C-portの外観
古民家を交流拠点として整備
※写真は「C-port」(すさみ町)

わかやま地域デザインカレッジ

専門家による講義や参加者同士のグループワークにより、地域づくりのための新たな事業の企画提案について学ぶ講座を開設します。地域づくりを実践する人材の育成や地域内外の人材マッチングを促進し、地域課題を解決する新たな事業の創出を図ります。

わかやま地域デザインカレッジ公式Instagram(新しいウィンドウで開きます)でも情報を発信中!

このような方におすすめ!

  • 地域の課題を解決したい方
  • 空き家・空き店舗などを活用した事業を行いたい方
  • 同じおもいを持った仲間とつながりたい方
写真:昨年度のデザインカレッジの様子
昨年度の
デザインカレッジの様子

地域と学生の交流 わかやま地域クエストプロジェクト

2025年に開催された大阪・関西万博では、県と高等教育共創コンソーシアム和歌山(※)が協働し、地域の課題について、「共創チャレンジプログラム」として発表や展示を行いました。万博をきっかけにしたつながりを継続するため、「和歌山地域クエストプロジェクト」として引き続き地域と学生の交流に取り組みます。

※県内の10大学等からなる組織

わかやま地域クエストプロジェクト(県WEBサイト)(新しいウィンドウで開きます)

今年度の交流テーマはこちら!

  • 冒険感動体験、ツリーハウスで始まる「こどもの森」わくわくプロジェクト(和歌山市)
  • 空き家再生学生交流プロジェクト ~DIYやPR活動による『まちづくり』~(橋本市)
  • みのしまラボ~地域とつながる14日間の協働まちづくりキャンパス(有田市)
  • 廃校跡地を利用したキャンプ場の利用促進および過疎地域の賑わい創出(日高川町)
写真:地域と学生の交流の様子
地域と学生の交流の様子