空の玄関口として発展を続ける南紀白浜空港(愛称:熊野白浜リゾート空港)と、国内外から多くの観光客を迎えるクルーズ客船。この特集では、和歌山の発展のカギとなる空港の利用促進やクルーズ客船の受入に取り組む方の姿、そして県の取組を紹介します。
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地域とともにあゆむ 空の玄関口 熊野白浜リゾート空港
代表取締役社長
岡田 信一郎 さん
熊野白浜リゾート空港ならではの強みは?
熊野白浜リゾート空港の最大の強みは、東京から約1時間で到着できる圧倒的なアクセスの良さです。空港から市街地や観光地まで車で5分、空港自体もコンパクトなので、「飛行機を降りたらすぐ温泉」というほかにはない利便性があります。
空港と地域の関係は?
空港が抱える課題を地元の企業や学生と一緒になって解決を試みるなど、積極的に地域との連携に取り組んでいます。熊野白浜リゾート空港では、空港DXに力を入れており、地元の農機具会社と連携して、自動草刈りロボットを導入するなどの取組を進めています。
ほかにもバードストライク※対策を県立田辺高校の生徒と考えており、これがうまくいけば和歌山発の取組として全国の空港に展開できる可能性もあると思っています。
また今後は、羽田空港との定期便を現在の1日3往復から4往復へ増便することをめざすほか、海外からのチャーター便の誘致も進めることで紀南地域の発展にさらに貢献できる空港をめざしていきたいと考えています。
※航空機へ鳥が衝突すること。
県民の皆さんへのメッセージをお願いします
県民の皆さんには、和歌山の魅力を改めて感じていただけたらうれしく思います。 実際に県民の方とお話しすると、「和歌山には何もない」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、決してそのようなことはありません。 熊野古道をはじめ、温泉や美しい海岸、豊かなフルーツや新鮮な魚介といった食の魅力など、和歌山には世界に誇れる資源が数多くあります。
こうした魅力を、「和歌山は良い所だからぜひ来てください」と、ぜひ県外の方にも伝えていただければと思います。そして、空港を利用して和歌山を訪れる方が、これからさらに増えていくことを願っています。
広がるにぎわいの波 港からまちへ クルーズ船が運ぶ活気
(事務局:和歌山市観光課)
北野 勇貴 さん
クルーズ客船が地域に与える影響は?
クルーズ客船の乗客の方がまちで買い物や観光を行い、公共交通機関等を利用することで、地域での消費促進や外貨獲得につながっています。
また、港では県産品の販売を行い、地元事業者が出店できる仕組みを整えるなど、地域との連携も進んでいます。
クルーズ客船受入の取組内容や課題は?
和歌山を訪れる乗客の皆さんを温かく迎えるため、和歌山下津港では、次の3つの取組を行っています。
1つめは、ボランティアによる観光案内です。 港やシャトルバスの乗降場所において、登録ボランティアの皆さんが英語や中国語での案内を実施するなど、受入体制の充実を図っています。
2つめは、クルーズ客船のお見送りイベントです。 出港時には、高校生の書道パフォーマンスや地元のこどもたちによる合唱イベントで乗客をお見送りしています。
3つめは、和歌山市内での消費促進です。 市内の飲食店や土産物店等を専用チラシで紹介するなど、まちでの消費活性化に取り組んでいます。
乗客へのアンケートからは、和歌山市内での史跡や景観の観光がまだまだ中心となっており、買い物や飲食などの消費については、なお伸びしろがあることが明らかになりました。
県民の皆さんへのメッセージをお願いします
港では県産品の物販や、出港の際のお見送りイベントを行っていますので、県民の皆さんも、ぜひ気軽に港へ足をお運びください。地域全体で歓迎ムードをつくることで、さらに和歌山への寄港が増え、地域の豊かさにつながっていけばと考えています。
熊野白浜リゾート空港の あゆみと進化
県の産業や経済を支える重要な交通拠点となっている熊野白浜リゾート空港。県では、より多くの方にこの空港を利用してもらえるよう、さらに大型の航空機を受け入れるための滑走路の延伸や、定期便化を見据えた国際チャーター便の誘致を進めてきました。
また、貨物輸送の実証実験などの新たな試みにも挑戦し、空港が県の未来を支える拠点になるよう取り組んでいます。
空港の利用者数の推移(人)
※チャーター便含む
熊野白浜リゾート空港のあゆみ
| 1968年 | 「南紀白浜空港」として開港。プロペラ機のみ就航。 |
|---|---|
| 1996年 | 場所を移転し、滑走路を1,800mに延伸。プロペラ機よりも大きなジェット機の就航が可能に。 |
| 2000年 | 滑走路を2,000mに延伸。より大型のジェット機の就航が可能に。 |
| 2019年 | 空港運営を民営化。(株)南紀白浜エアポートが運営を開始。 |
| 2023年 | 国際線ターミナルビルにおいて、国際チャーター便の受入を開始。 |
| 2024年 | 空港の愛称を「熊野白浜リゾート空港」に決定。 |
国内外と和歌山をむすぶチャーター便の広がり
航空会社や旅行会社と連携して、国内外のチャーター便の誘致活動を行っています。海外からの旅行客には、県内を巡って和歌山の自然や文化に直接触れてもらう機会も提供し、和歌山の国際的な知名度向上にもつなげています。
今後もさまざまな地域のチャーター便運航を実現させ、交流人口の拡大や地域の魅力発信を進めます。
地域産品の新しい流通のカタチ
新鮮さと食感が特徴的な地元特産品「モチガツオ」を首都圏へ届ける実証実験を昨年度から開始しました。実験では鮮度を保ったままモチガツオを運ぶことに成功し、今後は協力企業を募るなどビジネス化の実現をめざしています。
また、空輸に適した新鮮なみかんやイチゴ等の農林水産物や精密機器等の工業製品の開拓も進め、空港が「地域産業を支える物流拠点」としても発展できるよう取り組んでいきます。
空港周辺とのアクセスを強化
空港と周辺地域とのアクセスを強化し、空港利用者の利便性向上を図るため、空港と近隣の主要スポットを結ぶ連絡バスを実証運行しています。
- 運行本数
- 1日3往復 計6便
- 停車場所
- 紀伊田辺駅(田辺市)、朝来駅周辺(上富田町)、白浜駅(白浜町)など計14か所
「熊野白浜リゾート空港サポーターズクラブ」がリニューアル!
熊野白浜リゾート空港に興味・関心のある方、空港を応援してくださる方に空港の魅力を知ってもらい、発信してもらうことを目的として、「熊野白浜リゾート空港サポーターズクラブ」をリニューアルしました。会員の方は、最新のキャンペーン・イベント情報の取得や空港内コワーキングスペースが無料で利用可能になります。
クルーズ客船寄港で 生まれるにぎわい
近年、和歌山県に寄港するクルーズ客船が増えています。2025年には過去最多の39隻の寄港を記録しました。寄港地域での誘客の取組も活発化し、訪れた人と地域住民との交流も増えています。
主な受入港
( )内は昨年の寄港数| 和歌山下津港(18回) | 和歌山市内や高野山方面への旅行客が多く訪れます。 |
|---|---|
| 日高港(1回) | 能の演目で有名な道成寺をはじめ、歴史的な観光スポットへのアクセス良好。 |
| 新宮港(18回) | 熊野古道などを周遊でき、自然や文化を求める旅行者に人気。 |
さらなる受入拡大
クルーズ客船の寄港が増えている一方で、港では貨物船も受け入れているため、スケジュールに十分な余裕がないことが課題となっています。県では、さらにクルーズ客船を受け入れるために、大型船が直接着岸できない港湾や漁港でも、小型の船に乗り換えて上陸するなどの取組を地元と調整しながら進めています。
今後の寄港予定の例
| 7月1日(水) | 和歌山下津港 | 三井オーシャンフジ |
| 8月18日(火) | 和歌山下津港 | ダイヤモンド・プリンセス |
| 9月21日(月) | 日高港 | 三井オーシャンサクラ |
| 10月4日(日) | 新宮港 | スター・シーカー |
ダイヤモンド・プリンセス