
県では、関西広域連合が出展する関西パビリオン内に、“和歌山ゾーン”を設置します。本ゾーンでは、「和歌山百景ー霊性の大地ー」をテーマに、「上質な和歌山」にこだわり、巨大な映像タワーをはじめとしたアーティスティックな「空間」で、和歌山の自然風景や神話、歴史等を表現した「映像」と、美味しいだけでなくアートとも言える「食」を通じて、本県の魅力を発信します。

展示構成 3つのコンテンツにより構成
紀伊山地の巨木を彷彿(ほうふつ)とさせる映像タワー「トーテム」に、和歌山の美しい自然風景や神話と歴史にちなんだシーン等を投影します。

中央にステージを設け、「和歌山の今を生きる人」に焦点を当て、祭り、世界遺産、伝統芸能などの多様なパフォーマンスや展示等を行います。

カウンターバーにて、和洋菓子を中心に、和歌山の森や野山の季節感が味わえる、「美味しい」だけでない「食のアート体験」を提供します。




【空間・和歌山ゾーン構築総合ディレクター】吉本 英樹氏
【食・フードコンテンツ全体監修】加藤 峰子氏
【映像・ベース映像クリエイター】Yusuke Murakami氏
各クリエイターについて詳しくはこちら
“和歌山ゾーン”メイキングムービーはこちら
#1「上質な和歌山を」 #2「受け継がれる営み」

吉本 英樹さん
プロフィール
1985年和歌山県生まれ
東京大学修士課程(航空宇宙工学)、英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート博士課程(デザイン工学)修了
東京大学先端科学技術センター特任准教授
和歌山が持つ自然や歴史、文化、産業、食などの多様な資源は、東京やロンドン、ニューヨークなどの大都市にも引けを取らないと思っています。万博は、こうした和歌山の魅力を、新しい見せ方にチャレンジして国内外に向け発信する良い機会です。
“和歌山百景”は大地の形成や自然の風景だけでなく、和歌山で暮らしてきた人々の過去から現在までの営みについても、和歌山で活動しているたくさんの方々のお力を借りて表現します。
例えば、映像を映すタワー「トーテム」は黒江の紀州漆器で仕上げたり、カウンターバーの天板は紀州材を使用したり、高野口パイルのソファを作ったりしています。また、ゾーン中央のステージエリアでは、和歌祭等歴史的な祭りの披露や、産業、伝統工芸、農業等に従事している方による演出を行います。
携わっていただくそれぞれの方々が専門性を追求・発揮し、圧倒的なクオリティを結集して出来上がった和歌山ゾーンが、訪れる人の予想を裏切るような特別なものにしたいと考えています。
会場内の各催事施設において、本県の地場産業のPRや、歴史・伝統文化を表現した公演、学生による地域の魅力創出に向けた取組内容の発表等を行い、本県の多様な魅力を発信します。
~未来へつなぐ、おどろ“きの国”~
場所:EXPOメッセ「WASSE」
内容:日本酒や梅酒の試飲、県産品の試食販売、産業製品の展示など
場所:EXPOホール「シャインハット」
EXPOアリーナ「Matsuri」
内容:決定次第公表
本県では、高等教育共創コンソーシアム和歌山に所属する学生と振興局が連携し、地域の魅力創出や課題解決に取り組み、会場での発表をめざして活動しています。
日程:審査のうえ今年度末頃決定
場所:TEAM EXPOパビリオン

チーム | テーマ |
海草 | 国道370号の利用促進 |
那賀 | 紀の川エリアサイクリングによる誘客・周遊促進 |
伊都 | 高野山麓地域の周遊観光促進 |
有田 | 有田川町清水地域への誘客促進 |
日高 | 「和食の源流は日高にあり」を世界に発信 |
西牟婁 | 熊野古道大辺路への誘客促進 |
東牟婁 | 移住者受入れ先進地における持続可能な地域づくり |

日高チーム ファティマ アズマンさん
(和歌山大学システム工学部)
マレーシアから日本に留学してきた理由の一つに和食への興味がありました。日高地域周辺は、醤油(しょうゆ)やかつお節等の重要な食材が生まれた、和食の源流となった地域です。ムスリム(※)でも食べられる食材が多く、国内外の観光客にPRできると感じ、日高地域の食文化の魅力を発信したいと思いました。
万博会場では、地域の方々の協力を得て行った食材の調査や農作業体験などの活動を生かし、道成寺の絵とき説法になぞらえて、日高地域の食文化の魅力や特徴を伝えたいと考えています。
※イスラム教を信仰する人々。戒律で豚肉やアルコールなどの摂取が禁じられている。

西牟婁チーム 北林 光さん
(和歌山大学観光学部)
インターンシップで訪れた中辺路は、少しずつ整備され地域にとっても良い形で観光地になっていると感じました。一方で、大辺路は、海沿いの景色や海の幸等の魅力があるのに、整備や情報発信が不足していて、「熊野古道」として観光客からの期待に応えられていないと感じたため、大辺路への誘客を促進する取組に参加しました。
これまでの現地調査等の活動を通して、看板・休憩所などの整備や周遊の仕掛けづくりを進めることで観光客の増加が見込めると思いました。万博はPRの絶好の機会なので、多くの方々に大辺路の魅力を発信したいと考えています。