

県では、今年3月、「すべての県民が健やかで心豊かに生活できる持続可能な社会の実現」を目標とした「第四次和歌山県健康増進計画」を策定しました。本計画では、本県の健康づくりに関する取組目標を定め、県民の健康寿命※の延伸を図ることとしています。
健康づくりは、県民の皆さん一人ひとりが主役であり、「健康は自らつくり育てるもの」という意識を持ち、主体的に取り組むことが重要です。
生涯にわたって生き生きと過ごしていくために、できることから取り組んでみませんか。

健康の保持増進のためには、食事、運動、休養の調和のとれた生活を続けることが大切です。
規則正しい生活は、がんや心臓病、脳卒中、糖尿病等の生活習慣病やうつ病等の発症リスクを減らすことにもつながります。
食事量が減ると、体に必要な栄養が不足しがちになります。1日3食、主食・主菜・副菜を組み合わせて、適切な量の食事をバランスよくとることが健康の基本です。
また、体重は健康と栄養状態を把握する目安になります。自身の適正体重を知り、適切な体重管理で健康づくりをしましょう。

食卓を囲む団らんの場で、こどもは正しい食生活や食事のマナーを学び、コミュニケーション能力を育みます。
一方で、一人で食事をすると、食べるものが偏ったり、早食いになり食べ過ぎたりしてしまいます。
こころと体の健康のためには、家族や仲間と一緒に食事をする「共食」を取り入れましょう。

自動車の利用者が多い本県では、日常生活での歩数が全国平均より少ない傾向にあります。意識的に身体活動※量を増やすことを心がけ、質の良い睡眠で心身を休めましょう。睡眠時間は短すぎても長すぎても病気等の発症リスクが高まるため、適切な時間にとどめることがポイントです。
推奨睡眠時間
出典:
厚生労働省
「健康づくりの
ための睡眠ガイド2023」
小学生 | 9〜12時間 |
中学・高校生 | 8〜10時間 |
成人 | 6時間以上 |
※身体活動…「生活活動(家事・労働・通勤・通学等)」+「運動(意図的に実施し、継続性のある活動)」

女性は、ライフステージごとにホルモンの分泌量が大きく変化し、その影響でさまざまな健康課題が生じやすくなります。
正しい知識や情報を入手し、その時々で自身のこころと体を見つめることが大切です。
骨量は20歳頃にピークを迎えるため、若い時期から適切な食事・運動で骨量を高めておくことや、骨粗しょう症検診の受診が重要です。

妊産婦の飲酒や喫煙は、胎児や乳児の発育に大きな影響を及ぼします。妊娠中・授乳中のお酒とたばこは控えましょう。
また、受動喫煙を防ぐには、妊産婦本人だけでなく、家族等周囲の理解と協力も必要です。
・自然流産、早産、子宮外妊娠などの妊娠合併症
・低出生体重児(2,500グラム未満)の出産
・乳幼児突然死症候群(SIDS)