森林・林業の未来を支える担い手づくり
持続的に森林を守り育て、林業の成長産業化を図るためには、担い手の存在が不可欠です。県では、人材の育成や担い手の確保に取り組んでいます。
県農林大学校林業研修部(上富田町)
電話0739-47-4141 ファックス0739-47-4150
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林業の担い手を育成する教育研修機関です。木を植え、育て、収穫する林業のサイクルを学び、本県の主要産業のひとつである林業を盛り上げ、活躍できる人材を育成しています。
林業経営コース
林業への新規就業希望者を対象としたコースです。1年間の研修を通じて、林業経営に必要な知識を学び、現場経験豊富な講師陣による安全で効率的な現場作業を学習することができます。

実技研修
徹底した個別指導によるチェーンソーでの伐倒や林業用重機の機械操作等の充実した実習があります。

林業に必要な15の資格などの取得
伐木(チェーンソー)や高性能林業機械(伐木・走行集材・簡易架線)、フォークリフトなど必要な資格等を習得できます。

林業経営を学ぶ
林業経営者や大学等の講師を迎えた座学で、林業経営に必要な知識を学びます。

スマート林業を学ぶ
大型ドローンなど林業の最先端機材を活用した研修も充実しています。
スキルアップコース
林業に従事されている方を対象としたコースで、林業事業体で中核を担う人材の育成をめざします。個々の知識や技術のスキルアップ、更に専門的な資格取得を目的とした研修を実施しています。
高度伐木技術者育成研修

林業経営コース 志田 加奈子さん
昨年参加した農林大学校のセミナーで、教員や在校生、卒業生のお話を聞いて、自然の中で働くことに魅力を感じ、林業を志しました。10〜50代の幅広い年齢層の研修生が集まる和気あいあいとした雰囲気の中で、お互いに支え合いながら技術を学んでいます。
現場での実習が何よりも楽しく、初めて樹木を伐採したときは、自分で木を1本倒せたことに衝撃を受けました。講師の林業従事者から生のお話を聞けることも貴重で、毎日が面白く充実しています。卒業後は、学んだ知識・技術を活かして林業の現場で活躍したいです。
募集情報
詳しくはウェブサイトをご覧ください。
オープンキャンパス
【日時】(1)8月5日(土)、(2)19日(土)10:00〜15:00
【内容】(講義)林業基礎講座、卒業生が語る研修の思い出
(実習)スマート林業体験、チェーンソーでの伐木作業体験
【定員】各回15名
【申込締切】(1)7月28日(2)8月10日
令和6年度
林業経営コース生徒募集
選考試験(後期)【日時】10月21日(土)10:00〜
【募集人員】5名程度
【願書受付】9月26日(火)〜10月10日(火)(17:00必着)
担い手の確保に向けた支援策
県では、新たな担い手の確保に向けた取組をはじめ、
林業事業体への支援などさまざまな事業を行っています。その他の支援策など詳しくはこちら
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新たな担い手をつくる
●高校生向け森林・林業講座
地域産業である林業を将来の就業先のひとつとして考えてもらうため、県内の高校生を対象に、チェーンソーやドローンを使った林業体験や森林を守り活かす林業とSDGsのつながりについて学習する授業を実施します。
チェーンソーを使った伐木体験
林業事業体をバックアップ
●新規林業就業者準備品購入支援
新たに林業就業者を雇用した事業体に対し、新規就業者に支給する安全保護具等の購入を支援します。
(補助率1/2 上限:15万円/人)
補助対象品
イヤーマフ・フェイスガード付きヘルメット、
高視認性上衣、安全ズボン、防振手袋、
安全ブーツ、チェーンソーなど

わかやま林業労働力確保支援センター
電話0739-83-2022 ファックス0739-83-2565
林業への就業を希望される方と、担い手を求める林業事業体とのマッチングを効果的に進めるための講習会や就業相談会を開催しています。
わかやま林業就業サポート講習
森林・林業に興味を持つ方や就業希望者を対象に、林業の作業現場、木材市場や製材所の見学、伐木体験や下刈体験などを実施しています。
林業就職相談会
森林組合や林業会社が出展しており、個別に働き方や仕事内容など就業に向けた相談をすることができます。
紀州材の利用促進
紀州材は、年輪が緻密で強度があり、住宅用等の木材として強度や色合い・目合いの良さなどで高く評価されています。
県では、住宅や市町村等の公共建築物において木材の利用が図られるよう必要な支援を行うとともに、県が整備する施設では、低層(4階未満で床面積3,000平方メートル以下など)の建築物は原則として木造化を図るなど、紀州材の利用を推進しています。

和歌山県ドクターヘリ格納庫(和歌山市)