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掲載内容
コロナ禍を契機に、企業ではテレワークに移行せざるを得なくなったが、あまり生産性を落とさずに済んでいることから、都心に住む必要性が薄れ、東京一極集中から地方回帰の流れができてきました。また、コロナ禍によりサプライチェーンが途切れ、コスト重視で海外に出ていた生産ラインを国内に回帰させようという動きもできてきました。さらに、診療や授業などは、やむを得ずオンラインでやってみたら生産性が上がったり、より便利な手段になる可能性があることもわかってきました。今後、こういった新しい世界に和歌山が適応し、チャンスをものにするための挑戦に取り組んでいきます。
(1) 新しい世界への挑戦

和歌山の強みであるビジネス環境の良さと、安全で快適な生活環境(住宅、教育、医療など)をパッケージにした「職住近接モデル」の提案に加え、最高10億円の奨励金制度を使って大規模オフィスの誘致を促進します。
また、さらなるICT企業誘致に向けた民間事業者によるオフィス整備の促進を図ります。

「ワーケーション=わかやま」の定着を加速化するため、都市圏への積極的なプロモーションに取り組みます。また、官民連携により南紀白浜空港展望広場に新たなワーケーション施設を整備するなど、受入体制の強化を図ります。


移住・定住大作戦
「しごと・くらし・住まい」の3つの側面から移住希望者を全力でサポートします。
サポート体制
■都市部への移住希望者に対するアプローチ強化

◉移住希望者のニーズに合わせた「お試し移住」の機会の提供
◉空き家の活用支援や移住者向け住宅整備支援
大学生をターゲットとした関係人口の創出・拡大
新たに、援農、草刈りやお祭りスタッフなど学生と地域双方のニーズをマッチングするアプリを開発し、地域と学生の継続的な関わりを創出します。


● 県内産業のデジタル化
・デジタル化による県内産業活性化
・県産品の魅力とウェブを活用した販路拡大

● ICT企業の誘致(企業誘致戦略の推進)
● 交通・運輸業のデジタル化(交通・運輸の事業継続支援)
● 農林水産業のスマート化
● 観光産業のデジタル化(観光産業の振興)


「きのくにICT教育」を着実に実施するとともに、県立学校において、優れた学習指導や実験・観察の動画を作成し、授業だけではなく予習・復習などに活用していきます。


さまざまな住民サービスの手続きがオンラインで完結することにより便利で豊かな県民生活を実現するため、県内市町村と連携し、行政手続きのオンライン化を進めます。また、行政データの民間活用を推進するため、全国に先駆け、行政データ提供スキームを構築します。
(2) 和歌山の未来を創る

ロケット初号機の打上げに向けて、発射の瞬間が中継されるパブリックビューイングを設置したプレミア感のある見学場を整備します。
また、打上げ当日には、パークアンドライド等で交通量を抑制するなど交通渋滞を回避するための対策を講じていきます。

企業立地や産業振興、活力ある地域づくりなど将来のチャンスを保障するものとして、また、大規模災害への備えとして、高速道路や県内幹線道路などの早期整備を推進します。


大きな経済波及効果や雇用創出効果が見込まれるIRについて、コロナ収束後の県経済復興のためのエンジンとなるよう、社会的リスクを排除しつつ全力で誘致を推進します。


紀の国わかやま文化祭2021、紀の国わかやま総文2021を開催することで、文化芸術に親しむ機会を創出し、文化芸術活動の充実を図ります。
紀の国わかやま文化祭2021開催

文化芸術活動の発表・共演・交流などを行う国内最大の文化の祭典を開催します。
10月30日(土)〜11月21日(日)
紀の国わかやま総文2021開催

「文化部のインターハイ」と呼ばれる高校生最大の文化の祭典を開催します。
7月31日(土)〜8月6日(金)
和歌山県誕生150年記念
明治4年(1871年)11月22日に、和歌山、田辺、新宮の紀州3県の統合により現在の和歌山県が誕生し、150年の節目となることから、これまでの歴史を振り返るとともに、未来について考えることで、県民の皆さんの郷土愛をより一層醸成します。