県民の友 3月号トップページへ

掲載内容



知事メッセージ 県民の皆様へ

ニサカ知事の写真

またまた熊野地方が日本一

 昨年12月に発表された「ガイジンポット(GaijinPot)」の2020年に外国人が訪れるべき日本の観光地ランキングで、またまた熊野地方(和歌山県)が日本一に輝きました。しかも2位の東京都を抑えてのことです。このガイジンポットは国内最大級の外国人向け日本情報サイトで、100万人以上の読者がいるとされています。
 熊野地方を含む和歌山県ないし紀伊半島が、世界の権威ある機関から訪れるべき地域として日本一となるのは、2018年の「ロンリープラネット」、2019年のAirbnbに次ぎ、ここ3年間連続です。
 ガイジンポットの熊野地方を紹介するサイトでは、熊野古道や熊野本宮大社、那智の滝と三重塔、神倉神社のお燈(とう)まつりなどを写真で紹介するとともに「スピリチュアルな旅に近年人気が集まっている」とし、「世界中からの旅行者を温かく迎えるおもてなしの精神」を強調しています。
 このように熊野地方、和歌山県は、外国人が訪れる観光地として大いに人気があります。
 しかし、まだ和歌山県全体の外国人観光客宿泊数は48万人にすぎず、人気があり潜在性があることは事実ですが、実際に観光客をお迎えして初めて意味があることなのです。
 圧倒的に遅れていたインフラは随分改善されましたが、まだまだ多くの方々に来ていただくには不十分です。高速道路は、事業化はしていただきましたが、何とか万博までに紀伊半島一周の高速道路が完成までいかないかと運動中です。羽田から一日に3便も直行便のある南紀白浜空港も、和歌山独自の方式で民営化され、大いに期待です。関西国際空港からの連絡も、京都や大阪からの周遊の観光客ももっともっと多くしなければなりません。ホテルも質・量ともに改善していく努力が始まっています。観光トイレの綺麗(きれい)さは世界一クラスだと思っていますが、抜けがあると直さないといけません。フリーWi-Fiも、キャッシュレスもです。おもてなしの心に富む観光関連人材の養成も、外国人にちゃんと理解してもらえるパンフレットや案内看板の表示も、全て一斉に進行中です。このように観光立県をめざして取組中の和歌山県にとって、今回の熊野が日本一というニュースは大変な勇気をいただきました。

和歌山県知事 ニサカ ヨシノブ




▲このページのトップに戻る