スポーツ偉人伝 髙嶋 仁

高嶋さん

氏名   髙嶋 仁(たかしま ひとし)

生年   1946年(昭和21年)生

競技   野球

区分   指導者

 昭和21年5月30日長崎県福江市(現五島市)で生まれる。

 長崎県海星高校時代は外野手として活躍。昭和38年、39年と2年連続で夏の選手権大会に出場した。同校卒業後日本体育大学に進学、外野手として活躍し、4年時には主将を務めた。昭和45年4月同大学卒業後すぐに奈良県智辯学園高校に赴任、3年間のコーチの後、同校野球部監督に就任、春2回、夏1回の計3回同校を甲子園出場へと導いた。その後昭和55年4月に智辯学園和歌山高校に赴任し、ただちに同校野球部監督に就任、以後選抜大会に12回、選手権大会に23回の計35回、同校を甲子園出場に導き、平成6年春、平成9年夏、平成12年夏の計3回、全国制覇を成し遂げた。また平成8年春、平成12年春、平成14年夏、平成30年春の計4回は準優勝という成績も収めて同校を全国屈指の強豪に育て上げた。

 平成13年に台湾で開催された第4回アジアAAA野球選手権大会では、全日本高校選抜チームの監督を務め、準優勝の成績を収め、その他平成9年夏のブラジル遠征、平成12年のアメリカ遠征でも全日本高校選抜チームの監督を務めている。これらの実績を認められ、平成19年に和歌山県スポーツ栄誉賞を受賞。監督としての春・夏の甲子園通算勝利数は68勝で歴代最多勝利監督となり、名実ともに全国屈指の高校野球指導者となった。

 2018年第90回記念選抜高等学校野球大会では監督として春夏通算37度目の出場を果たし、歴代最多出場を達成。また同大会で監督通算100試合目の出場を果たした。同年の第100回全国高等学校野球選手権大会へ通算38度目の出場を果たし、大会後に同校硬式野球部監督を勇退した。

 現在は智辯学園、智辯和歌山両校の硬式野球部名誉監督。第103回全国高等学校野球選手権大会では史上初の決勝戦兄弟校対決を甲子園球場で見届けた。