現在の位置:トップページ > 県議会からのお知らせ > 県議会だより >12月定例会号>平成29年12月定例会概要


わかやま県議会だより トップへ 和歌山県議会トップページへ

平成29年 12月定例会号 主な記事

12月定例会概要

一般質問議員(16人)
12月8日(金) 12月11日(月) 12月12日(火) 12月13日(水)
山田 正彦 坂本  登 長坂 隆司 中西 峰雄
中  拓哉 岩田 弘彦 菅原 博之 川畑 哲哉
中本 浩精 奥村 規子 雑賀 光夫 前芝 雅嗣
秋月 史成 片桐 章浩 堀  龍雄 尾崎 要二

会期中の主な動き

■特別委員会の開催    
  ●行政改革・基本計画等に関する特別委員会 ……………………………… (12/13)

議案等の議決結果

項  目 件数 件   名 結 果
予算案件(知事提出) 2件 平成29年度和歌山県一般会計補正予算 等 可決
条例案件(議員提出) 1件 和歌山県手話言語条例
条例案件(知事提出) 6件 和歌山県個人情報保護条例及び和歌山県情報公開条例の一部を改正する条例 等
決算案件(  〃  ) 2件 平成28年度和歌山県歳入歳出決算の認定について 等 認定
その他案件( 〃 ) 19件 平成29年度建設事業施行に伴う市町村負担金について 等 可決
専決処分報告( 〃 ) 1件 平成29年度和歌山県一般会計補正予算 承認
意見書 4件 和歌山県の国土強靱化及び地方創生に資する社会資本整備に必要な予算の確保等を求める意見書 可決
計画的かつ着実な道路整備に必要な予算の確保を求める意見書
紀の川沿川の内水等浸水被害の軽減を求める意見書
長時間労働による過労死・過労自殺の根絶を求める意見書

 

平成28年度決算議案を認定

平成28年度決算議案を認定

 決算特別委員会では、平成28年度一般会計決算(歳入額:5540億余円、歳出額:5457億余円)のほか12特別会計の決算、及び県立こころの医療センター事業会計など3事業会計に係る公営企業決算について、平成29年10月16日から18日まで審査を行い、審査の結果、両決算議案とも認定すべきものと決しました。12月18日の本会議において、前芝雅嗣委員長から決算特別委員会における審査の経過・結果について報告を行い、採決の結果、決算議案を認定しました。

決算特別委員会(定数13人)
◎前芝 雅嗣 川畑 哲哉 吉井 和視 谷口 和樹
○泉  正徳 玉木 久登 堀  龍雄 岩井 弘次
井出 益弘 冨安 民浩 新島  雄 奥村 規子
宇治田栄蔵 ◎委員長 ○副委員長

 

主な質問とこれに対する知事や関係当局の答弁は、次のとおりです。(要約)

IR誘致の方針

問 知事が懸念するギャンブル依存症対策について、政府が示す対策に加え、今後予防の観点から本県独自の対策を検討するなどした上で、事業者として足かせとなる「外国人専用カジノ」という方針を転換してはどうか。
答 IR「外国人専用カジノ」の見直しは、今後上程されるIR実施法案において国民が納得できるような依存症対策が確立されているかどうか、慎重に見極めていきたいと思います。それまでは、日本人はカジノ施設に入場させないという方針も、まだ意義を失ったわけではないと思っています。

がん先進医療体制の整備

問 手術不可能ながんが粒子線治療で劇的に改善した例があるが、本県でも粒子線治療の体制を整備すべきではないか。
答 近畿の粒子線治療施設は、平成30年度で6施設となる予定です。仮に県立医科大学附属病院に整備する場合、運営収支が赤字になるため現在まで整備に踏み切れていません。今後は、近隣施設との連携を進めるとともに、粒子線治療の有効性や技術革新によるコストダウンの状況も見極めながら整備の可能性を探り、チャンスと判断した場合には積極的に対応していきます。

熊野牛の増頭に向けた取組

問 熊野牛の販売数を増やしていくべきと考えるが、増頭に向けた取組について伺いたい。
答 熊野牛の増頭に向けた取組農家の高齢化等により全国的に子牛生産が減少しています。このため、県では繁殖雌牛の増頭支援や受精卵移植技術の活用による子牛の増頭に取り組み、また、ブランド力を高めるため、親牛の能力をデータ化し、農家が活用することによる肉質向上に向けた取組も行っているところです。今後も各種補助事業や試験研究の実施に加え、品質向上の取組により熊野牛の増頭を支援していきます。

国道370号の整備

問 国道370号の九度山町九度山交差点から高野町矢立交差点までの現在の整備状況と今後の整備はどうなっているのか。
答 九度山町域で特に狭隘(きょうあい)であった赤瀬橋の架替工事が平成29年3月に完了し、現在、取付護岸等の工事を行っています。高野町域では6カ所を事業化し、用地取得が完了した箇所について今年度から路側工事等に着手しています。今後も、大型観光バスの対向が可能となるよう、特に交通の支障となる箇所を優先した整備を検討していきます。

空き家対策

問 空き家を取り壊す意思があっても経済的理由などのため取り壊すことができない相続人のために、取り壊し費用等の支払方法に対する提案ができないか。
答 市町村では、空き家の相続人等に対して必要な措置をとるよう助言・指導等をする際、みずから助成制度を設けている場合には、その活用を助言するほか、空き家の相続時の譲渡所得控除等の税制優遇措置や解体工事に係る金融機関の融資制度を情報提供しています。今後とも市町村や関係団体と連携しながら、空き家所有者みずからがその対策に取り組みやすいよう、相談体制の充実など環境整備に努めます。

日本遺産の認定

問 道成寺やそれを取り巻く歴史、伝統が日本遺産の認定を受けるための地元で行っている取組に対する知事の所見はどうか。
答 道成寺の三重塔(日高郡日高川町)現在、道成寺を中心とした日本遺産の認定に向け、県では地元日高川町と一緒になり、文化庁との間で協議中です。安珍・清姫の物語でゆかりのある熊野古道沿いの地域も巻き込み、広域的な地域で日本遺産として認定されれば、さらに地域の魅力が増幅するものと考えています。

アニメ・ゲームで聖地化している県内素材の利用

問 アニメやゲームの登場人物の活動地などは「聖地」化され、ファンが大勢訪れている。観光やまちおこしの素材としてどう活用していくのか。
答 アニメのような風景「友ケ島砲台跡」アニメやアイドル、コスプレなどへの関心が高い若年層に対して、専門誌への聖地巡り記事の掲載やアニメ実写化のフィルムコミッション活動など、積極的に取り組んでいます。今後とも、女性を中心とする若年層の嗜好の変化や動向を注視し、ニーズに合わせた施策を実施して積極的な誘客に努めていきます。

サイクリングの活用による観光振興

問 広域的な楽しみ方ができるサイクリングを活用して、近隣府県と連携した観光振興につなげてはどうか。
答 本県の「紀の川サイクリングロード」と奈良の「ならクル吉野川ルート」をつなぐ推奨ルートができており、協働で自転車周遊マップを作成しています。最近では、大阪府岬町から和歌山市加太へのサイクリストも増えていることから、自転車を活用した誘客を積極的に行っている近隣府県や市町と連携していきます。

国民健康保険の構造的問題

問 構造的に問題のある国民健康保険について、国が責任を持って解決を図るべきだと考えるが、知事の所見はどうか。
答 国民健康保険の構造的問題高年齢化により医療費が高く、所得水準が低いために保険負担が重くなるという構造的問題があります。医療費の増加が見込まれる中、国民健康保険制度を持続可能なものとすることは、国の責任だと思います。そのため、全国知事会では、繰り返し国庫負担金の増額など財政支援の拡充を国に要望しており、今後も、被保険者の負担軽減が図られるよう、要望していきます。

朝鮮半島有事の際の難民対処

問 半島有事の際には難民への対処が必要となる。過去に県南部沿岸に中国本土から不法入国者が上陸し、混乱を招いたという教訓もあるが、難民にどう対処していくのか。
答 半島有事の際に想定されるような多数の難民への対処方針を国が示していないため、全国知事会から要請を行っているところです。今後、国から方針が示された段階で、県として適切に対応し、県民の安全・安心を守っていきます。

メガソーラー計画の地元同意

問 海南市重根で計画されているメガソーラー発電における「地元同意」についての考え方を伺いたい。
答 森林法と県の林地開発許可制度事務取扱要領に基づき、開発区域内の権利者や開発行為に対する利害関係者の同意を「地元同意」としています。利害関係者の範囲は、開発地に隣接または下流域の直近に位置し、開発の影響を受けるおそれのある単位自治会と権利関係者と考えています。なお、同意書には、自治会総会などで関係者の合意形成を図った経緯が確認できる書類の添付を求めています。

子育て家庭への経済的支援

問 国においては「人づくり革命」の実現に向けて保育料の無償化等が検討されているが、県として、今後の子育て家庭への経済的支援についてどう考えているのか。
答 今後、少子化対策を一層推進していくためには、子育て世帯への経済的支援の拡充が不可欠だと考えており、具体的には、一定の所得制限のもと、第2子を育てる家庭や在宅で育児を行う家庭への支援を検討しています。県や市町村の財政負担の課題がありますが、国の動向にも注視しながら、実施に向けて検討していきます。

小田井(おだい)用水路の世界かんがい施設遺産登録

問 世界かんがい施設遺産に登録された小田井用水路と、これを完成させた大畑才蔵(おおはたさいぞう)と井澤弥惣兵衛(いざわやそべえ)の業績をより多くの人に知ってもらうために、どのような取組を考えているのか。
答 川の上を横切る小田井用水路の水路橋「龍之渡井」(紀の川市西野山−かつらぎ町高田)地元とも協力して、水路の必要性、重要性や二人の功績を県内外に発信し、この貴重な施設を観光や教育の材料として活用していきます。

補助金の不適正処理

問 県フェンシング協会における補助金の不適正な事務処理に対する反省と再発防止策について伺いたい。
答 教育委員会としては、今回の事案は誠に遺憾であり、事務局職員に対し、法令を遵守すべき公務員としての立場を十分に自覚するとともに服務規律の厳守を徹底するよう厳しく指導しました。また、県体育協会には事務改善の指導を行っているところです。

紀の川の治水対策

問 台風21号による紀の川流域での水害は、紀の川の水位が上昇し、内水の行き場がなくなったことによる浸水被害である。ゲートポンプの設置を国に強く求めるとともに、市町によるポンプ車や排水ポンプ設置時の国や県の支援をお願いしたいがどうか。
答 紀の川本川の河川整備は時間を要することから、国、県、市町において排水ポンプ車を配備するなど、様々な手段を用いた内水被害の軽減に努めているところです。関係者による排水対策の検討結果を踏まえ、必要に応じて支援を国に働きかけるとともに、市町に対して助言や支援を行っていきます。

ロケット射場の誘致

問 誘致実現に向け、企業への働きかけのほか、候補地と考える串本町との連携も重要と考えるがどうか。
答 ロケット射場の誘致誘致実現に向け、引き続き、新世代小型ロケット開発企画株式会社が進める射場候補地の情報収集に積極的に協力するとともに、串本町と連携し、当該誘致が実現するよう頑張っていきます。

↑ページの先頭に戻る