平成21年度当初予算を可決
知事説明要旨
新年度においては、現下の厳しい社会経済情勢に対応した緊急対策を進めながら、あわせて和歌山県長期総合計画がめざす将来像「未来に羽ばたく愛着ある郷土 元気な和歌山」の実現に向け、一歩一歩着実に前進してまいりたい。
また、高齢化の急速な進展や県民生活の先行きに対する不安感の解消のため、「安心医療県 和歌山」の確立や高齢者が安心して地域で暮らせるための取組、防災対策や食の安全・安心対策など、生活の不安感を払拭する「安全安心施策」にも積極的に取り組んでまいります。

2月 |
24日(火)本会議
25日(水)議案調査
26日(木)本会議・常任委員会
27日(金)議案調査 |
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3月 |
2日(月)議案調査
3日(火)議案調査
4日(水)議案調査
5日(木)本会議(一般質問)
6日(金)本会議(一般質問)
9日(月)本会議(一般質問)
10日(火)本会議(一般質問)
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11日(水)本会議(一般質問)
12日(木)予算特別委員会
13日(金)予算特別委員会
16日(月)常任委員会
17日(火)常任委員会
18日(水)本会議・予算特別委員会
19日(木)本会議 |
会期中の主な動き
- 特別委員会の開催状況
●行政改革・基本計画等に関する特別委員会(2/24)
●議員定数等検討特別委員会(3/9)
- 観光振興に係る条例案検討会の開催状況
●第2回検討会(2/26)
●第3回検討会(3/18)
- 議員の辞職
●玉置公良議員(3/19)
議案等の議決結果
項目 |
件数 |
概要 |
結果 |
予算案件
(知事提出)
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31件
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平成21年度和歌山県一般会計予算 等
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可決
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条例案件
(議員提出)
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1件
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議会の議員の議員報酬の特例に関する条例の一部を改正する条例
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可決
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条例案件
(知事提出)
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47件
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和歌山県文化芸術振興条例 等
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可決
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その他案件
( 〃 )
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21件
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工事請負契約の締結について 等
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可決
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人事案件
( 〃 )
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2件
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和歌山県副知事の選任につき同意を求めるについて 等
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同意
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請願 |
1件 |
教育改革についての請願
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継続審査 |
意見書 |
1件 |
北朝鮮による日本人拉致問題の解決のため経済制裁の延長などを求める意見書 |
可決 |
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一般質問議員(18名)
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3月5日(木) |
坂本 登 |
原 日出夫 |
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3月6日(金) |
中村 裕一 |
多田 純一 |
野見山 海 |
向井嘉久藏 |
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3月9日(月) |
奥村 規子 |
泉 正徳 |
片桐 章浩 |
須川 倍行 |
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3月10日(火) |
山本 茂博 |
雑賀 光夫 |
藤本眞利子 |
藤山 将材 |
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3月11日(水) |
山下 大輔 |
藤井健太郎 |
中 拓哉 |
吉井 和視 |
主な質問とこれに対する答弁は次のとおりです(要約抜粋)
当初予算編成の基本的な考え方
地域経済や雇用情勢を踏まえ、元気な和歌山をつくるため、どういう考え方で21年度予算編成に取り組んだのか。
中小企業への制度融資の充実や就業機会の創出などの緊急対策、わがまち元気プロジェクトの推進などの底力を蓄える施策、高齢者が安心して暮らせるための取組などの安全安心対策の3つを柱として予算編成を行った。当面の景気対策を第一とし、新施策を積極果敢に展開したい。
南海高野線の運転時間短縮
橋本〜なんば間の時間を短縮することができれば、自動車通勤の減少につながり、造成済み宅地が多く残っている現状を打破でき、橋本市の人口増にもつながるのではないか。
さらなる時間短縮のためには、一層の曲線改良や停車駅減などの課題があるが、沿線人口の増加や企業誘致の促進などにつながるものと考えるので、地元自治体と連携しながら南海電鉄に働きかけを行っていきたい。

南海高野線

渋滞する岩出橋付近
公共調達制度の実績評価
総合評価方式で、企業の実績評価を廃止し、技術評価加算点を半分以下に圧縮した。品確法では、企業能力を審査することになっているが、どう考えるか。
企業の能力については、資格審査として新業者評価制度により既に評価していることから、総合評価方式で項目から外しても品確法の趣旨に反するとは考えていない。今後も、県議会をはじめ、県民、事業者等の意見を幅広く聞き、よりよい制度となるよう取り組んでいきたい。
用語解説
品確法
「公共工事の品質確保の促進に関する法律」の略。基本理念や国の責務などを定め、公共工事の品質確保を促進することを目的とする。
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泉佐野岩出線の整備
岩出橋は通行量が多く、特に朝は備前から和歌山、貴志川に向かう車で渋滞する。都市計画決定されてから19年たつが、備前以南の今後の整備計画はどうなっているのか。
国道24号備前交差点〜岩出橋〜船戸間は4車線で都市計画決定されている。現在、特に船戸交差点での渋滞が著しく、早急な整備が必要である。今後、岩出市に地籍調査を早急に完了していただき、地元の協力が得られ次第、事業に着手していきたい。船戸からの南進については、京奈和自動車道と備前〜船戸間の整備の進展を見ながら検討したい。
海南市内の道路整備
沖野々〜阪井間の渋滞は耐えがたいものがある。その早期解消のため、地元住民の意見を十分聞き、できるところから進めていくべきであるが、国道424号木津バイパスの事業化、阪井バイパスの東側からの整備に対する考えはどうか。
阪井バイパスはこれまで西側から事業推進を図ってきており、用地取得率は約5%である。現在、逆側からも事業を進めるため、東側部分の物件調査等の準備を行っている。今後は、阪井バイパスの事業の進捗に合わせ、木津バイパスも早期事業化されるよう国に要望し、事業を推進したい。
雇用状況の認識と対策
雇用問題が深刻さを増す中、県民生活を守る視点と県内の活性化を図る視点が必要である。県内の雇用状況に対する認識とその対策はどうか。
県内の雇用状況は全国に比べると緩やかな下降傾向であるが、今後は厳しくなっていく感じがあるので、ふるさと雇用再生特別基金は雇用の安定化を、緊急雇用創出事業臨時特例基金は一時的な就労創出を目的に活用を考えているが、早期の事業実施が必要なため、第一弾として年度内をめどに事業を取りまとめて公表したい。
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介護保険制度の改善
介護報酬が3%引き上げられるが、介護職の処遇改善に結びつくか疑問に思う。県はどのように考えるか。
介護職員の人材確保のためには、給与を含めた労働条件や処遇の改善が必要不可欠であると認識している。「和歌山で介護の仕事をしませんか!」プロジェクトを立ち上げ、就職相談会の開催や国の助成金を活用した介護人材確保支援などにより介護職員の確保に努めていきたい。
精神疾患の実態把握と支援
早期発見・早期治療のため、相談窓口を開設し、広く周知することが必要である。地域・家庭に出向いて軽度のときから相談に乗ることが大切であるが、精神疾患の実態をどう把握し、どう支援していくのか。
精神保健福祉センターや保健所でご本人やご家族から状況を聞くなど、あらゆる機会を通じて実態把握に努めている。相談に来られない方のニーズは、市町村の障害者相談支援事業と連携し、アンテナを高くして把握に努めていきたい。支援策としては、保健所でのデイケア、障害者自立支援法に基づく障害福祉サービスの提供や医療費の負担軽減、事業所での社会適応訓練等を実施している。
NPOサポートセンターの役割
今後、NPO活動は地域にとって重要となり、それを支えるNPOサポートセンターの役割も大きくなるが、知事の認識はどうか。
NPOサポートセンターについては、県民の皆さんより多くの意見をいただき、さまざまな観点から議論を進めた結果、行政の関与は見直すが、自主的な社会貢献活動を支援するという設置目的は大事であるので、スペースを広げて引き続き運営していく。
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失業者の生活保護
失業者には、住居や労働能力で生活保護申請の受付を拒否するなど申請権を侵すことなく、速やかな審査と可否の決定を行うことが求められるが、どうか。
失業者から生活困窮の相談がある場合、懇切丁寧な情報の提供と支援を行い、相談者の生活保護の申請権を侵害することなく、また侵害していると疑われるような言動は厳に慎むよう福祉事務所に指導してきた。生活保護の適用に当たっては、申請者の状況に応じ適切な処理に努めるよう、引き続き周知徹底を図っていきたい。
過疎法延長に向けた取組
過疎地域に残された課題は多いが、誇りある地域づくりを進めるため、過疎地域自立促進特別措置法の延長に向けて今後どのように取り組むのか。
過疎地域は、国土保全や地球温暖化防止など国家的・公益的機能を有し、農林水産業及び観光産業面で可能性が広がる重要な地域である。県としては、地域の実情や住民の意向を踏まえ、過疎地域が自立・持続できるための施策や集落維持対策などが新たな過疎法に盛り込まれるよう、国に強く働きかけていきたい。
観光振興条例への期待
県議会では、県民総参加で観光立県をめざすため、観光振興条例の制定を考えている。昨年12月から検討会を設置して議論を深めているが、この条例にどんな期待をするか。
県民総参加の視点は大変重要で、元気な和歌山づくりのため積極的に観光振興に取り組んでいる立場から大いに賛意を表したい。条例の制定により、県民のすべてが県勢浮揚には観光振興が不可欠との認識を持ち、一人一人が観光振興に積極的にかかわっていく機運ができていくものと期待している。
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国体と観光振興
平成27年に開催予定の和歌山国体では数種目が県外で開催されると聞くが、今後の方針はどうか。また、観光立県と教育委員会のかかわりはどうか。
競技会場地市町村の第一次選定では、すべての正式競技の県内開催をめざしたが、市町村の希望、大会運営への協力体制等を踏まえ、既存施設の有効活用に努めた。今後も引き続き協議を重ねていく。観光立県については、貴重な文化財の保存と活用を進めながら、「紀伊山地の霊場と参詣道」等、本県の持つすばらしさを改めて発信していきたい。
南紀スポーツセンターの改修
観客席は老朽化し、グラウンドは陸上競技大会の公認を得られない現状である。次期国体に向け、関係諸団体と設計について十分話し合って改修することが必要ではないか。
次期国体ではサッカーとボクシングの会場として予定しているが、競技施設基準に合致しておらず、老朽化も進んでいることから、改修が必要と考えている。紀南におけるスポーツ振興の拠点として、紀南全体の活性化にもつながるよう、地元の田辺市とも連携して計画を進めていく。

南紀スポーツセンター
高校入試制度変更の総括
平成20年度の途中で入試制度が変更されたが、制度変更に伴う準備から出願までの、現時点での総括と来年度に向けた取組を聞きたい。
各中学校では、進路説明会や三者懇談会で新制度への理解と周知に取り組み、本出願に向けての志願先変更等、丁寧な対応によって円滑に進めることができたと考えている。今後も、生徒・保護者や学校関係者から幅広く意見を聞き、新制度がよりよいものとして定着するよう努めていきたい。
メガソーラー発電所の誘致
低炭素社会の実現は、我が国の国際公約である。環境先進県をめざす県としてメガソーラー発電所建設を誘致すべきだと考えるが、どう考えるか。
太陽光発電は日照時間が長い本県の特徴を生かせるものであり、温室効果ガスを発生させない自然エネルギーの利用として、その導入に積極的に取り組んでいる。メガソーラー発電所についても、今後、状況をフォローしながらチャンスを見て実現できるよう引き続き努力していきたい。
用語解説
メガソーラー発電所
出力1メガワット(=1,000キロワット)以上の大規模な太陽光発電所。大阪府堺市の臨海部では28メガワットの計画が進められている。
農水産物の海外販路開拓
経済水準の高い先進国への県産果実の販路開拓は、大変重要である。農水産物の海外販路開拓の将来展望についての考えはどうか。
本県の将来の農業振興を考えると海外は大きな魅力ある市場で、農水産物の輸出促進に努めており、桃・柿・ミカンの輸出実績が右肩上がりに伸びてきている。21年度においても、東アジア諸国や欧米はもとより、中東などの新興市場へ「おいしい和歌山」の販売促進に積極的に取り組んでいきたい。

ドバイ(アラブ首長国連邦)における和歌山県産果実フェア
農林水産業の総合対策
県の新農林水産業戦略プロジェクト推進総合対策の目的と総合事業についての考え方、また地域振興・再生という総合的視点を踏まえての考え方はどうか。
農林水産業は本県の重要産業であり、地域課題に対応する戦略プロジェクトには県もコーディネーター役として参画し、生産・加工・流通・販売対策、また担い手育成や優良農地づくりなどの対策を総合的に推進する。
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