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活動する常任委員会!
秋津野ガルテン(旧上秋津小学校)

県議会では、議員で構成する6つの常任委員会を設置し、提案された議案を専門的な見地から審査をしたり、今後の政策形成のため様々な調査を行っています。
前号に引き続き、3つの委員会の活動を紹介します。

農林水産委員会
美山村森林組合の作業現場


 農林水産委員会では、本格的な柿の収穫時期を迎えた昨年10月、果樹試験場かき・もも研究所の研究成果等について調査し、試験場のあり方や産地の課題解決に向けた取組などについて意見交換を行い、試験研究の一層の充実・強化を求めました。
 12月には、11月1日にオープンしたグリーンツーリズム施設「秋津野ガルテン」を調査しました。豊かな地域資源を活用したこの施設は、住民が長年にわたって地域づくりに取り組んできた成果であり、これを契機として都市農村交流活動を通じた地域の大きな活性化が期待できます。 
 また、同日、低コスト林業に取り組む美山村森林組合の作業現場を調査するとともに作業員と懇談を行いました。当組合では、県が推進する「紀州材生産販売プラン」に基づき、間伐材の増産を目的とした経営を行っており、県議会としても森林の有する多面的な機能の発揮と林業の持続的かつ健全な発展に取り組んでまいります。

解説【グリーンツーリズム】
都市に暮らす人々が農山漁村に滞在し、豊かな自然や文化に触れ、その地域の自然に調和して営まれる農業体験等を通じて、地元の人々と交流を楽しむ旅


文教委員会
中高合同の部活動(田辺高等学校剣道場)

 文教委員会では、昨年10月に紀南地域2カ所で調査を行いました。
 まず、平成18年度から併設型の中高一貫教育校となった田辺高等学校を訪問しました。中高一貫教育は、6年間を通して子どもたちが主体的に判断できる資質を育成し、一人ひとりの能力や個性を伸ばせる教育として期待されています。今回は、併設中学校との連携方法や中高一貫教育の実施前と実施後の変化など、学校の現状を調査しました。
 次に、県教育センター 学びの丘を訪問し、ゆとり教育からの転換、学力の向上、いじめや不登校の問題、学校に対し理不尽な要求をする保護者の存在など、教育現場の山積した課題に対処していく教職員の研修体制と今後のセンターのあり方について調査しました。
 今後も子どもたちの教育環境をよりよくするために、現場の状況の把握に努め教育行政を点検してまいります。


経済警察委員会
かつらぎ警察署射撃場

 経済警察委員会では、昨年10月に2カ所で調査を行いました。
 まず、和歌山県工業技術センターでは、農産物の新しい加工技術等による付加価値の高い製品を創出し、地域の特性や強みを活かした新産業の形成支援に取り組んでいる食品開発室の現状を調査しました。様々な種類の研究・技術開発に取り組むことは生産者にとっても励みになるため、将来的には農産物だけでなく水産物に対する技術開発にも取り組むよう要望しました。
 次に、昨年3月に新築移転したかつらぎ警察署を訪問し、県内の警察署では初めて設置された射撃場を視察するとともに、管内情勢や重点課題、署独自に実施している施策などを調査しました。

 

決算特別委員会
不適正経理の再発防止を県当局に強く要請!

 平成20年10月に決算特別委員会を開催し、平成19年度決算の審査を行いましたが、18年度以前の補助金について、会計検査院から不適正経理の指摘を受けていたことが明らかになり、19年度も同じような処理がされているのではないかという疑いが生じたため、当局に対して改めて詳細な調査を求めました。
 12月の再審査では、19年度においても一部で不適正経理が行われていたことが当局より報告され、併せて「職員の意識改革」、「予算措置と執行システムの改善」、「内部牽制によるチェック機能の強化」などを柱とする具体的な再発防止策が示されました。
 使途不明金や私的流用などがなかったとはいえ、正規の会計事務手続に対して厳正に対処する意識が欠如していたことは、極めて遺憾であり、県民の信頼を大きく損ねた結果となりました。
 このことを知事はじめ職員一人ひとりが厳しく重く受け止め、再発防止策を厳正かつ確実に実施し、二度とこのようなことを発生させないよう、議会として当局に強く求めて、19年度決算を認定しました。

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