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特集 みんなの思いを政策に! 議員提案条例で!

県議会は、県政の様々な課題を解決し、住みよい和歌山県づくりを進めるため、知事が提出した議案を調査・審議するだけでなく、議員自らも政策を立案し条例を提案していきます。
ここでは、今年2月の定例会において議決され、この4月1日から施行された2つの条例を紹介します。

和歌山県防災対策推進条例

(施行日 平成20年4月1日)

自然災害からみんなで守ろう かけがえのない命!

条例の特徴

  • 県民及び事業者による「自助」と、自主防災組織などによる「共助」を明記
  • 「公助」は自助・共助を支援するもの、また、今後、積極的に取り組んでいくものを明記
  • 災害への備えや災害が発生した場合等における、県民、自主防災組織、事業者及び県のそれぞれの役割を明記

基本理念 自助時運の命は自分で守る 共助 地域の人が助け合う  公助 県及び市町村などが行う対策


新潟県中越沖地震による被災の様子


和歌山県津波シミュレーションより

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和歌山県防災対策推進条例のイメージ。  災害への備え、地域防災力の強化。 自助、県民の役割。防災知識の習得等、防災訓練への参加、自主防災組織の結成や参加、災害時要援護者情報の提供。 自助、事業者の役割。防災知識の習得等、防災訓練の実施や参加、従業員等の安全確保と事業継続の手だて。 共助、自主防災組織等の役割。防災意識の普及等、防災訓練の実施や参加、災害時要援護者の避難誘導等。 公助、県(及び市町村等)の役割。防災意識の普及等、防災訓練の実施、自主防災組織への支援、災害時要援護者の避難誘導等への支援、ボランティア活動への支援、防災リーダー等の養成、防災教育の充実。   災害への備え、災害に強い地域社会づくり。 自助、県民の役割。生活物資の備蓄、消火器などの用具の備え、建物の耐震化・家具等の転倒防止。 自助、事業者の役割。資機材や物資の備蓄、地域防災活動への協力、建物等の耐震化など。 共助、自主防災組織等の役割。資機材や物資の備蓄。 公助、県(及び市町村等)の役割。物資等の備蓄、事業者等との協定、公共施設の整備、医療救護体制の整備、情報収集伝達体制の整備。  災害時等の対応、生命・身体・財産の保護。  自助、県民の役割。避難及び避難所の運営、車両使用の自粛。 自助、事業者の役割。災害応急対策の実施。 共助、自主防災組織等の役割。災害応急対策の実施。 公助、県(及び市町村等)の役割。応急体制の確立、緊急輸送の確保、情報連絡体制の確立、県から市町村への応援。

委員長に聞く自分の命を守るため
備えは今から常日頃!

防災・環境問題等対策特別委員長 向井 嘉久藏

条例制定の背景は?
 本県はかつて幾度となく台風等による風水害や地震災害に見舞われてきました。また、近い将来、東南海・南海地震発生の可能性が極めて高いとされている今、防災対策を県民一丸となって積極的に推進することの重要性から条例を制定することとしました。
 
県民や事業者、自主防災組織に期待するものは?
 阪神・淡路大震災で一番多くの人命を救ったのは、県民自らの自助であり、また、地域における共助であります。この条例では、県民や事業者、自主防災組織が行う自助、共助の役割をあきらかにし、家庭や地域、職場などで積極的に取り組んでいただくこととしています。また、県等は、これらの取組が活発に行われるようサポートしていくこととしています。
 
条例、そのココロは?
 自然災害から県民の命を守ることが何にもまして重要です。そのために制定した条例ですので、是非お読みいただきたいと思います。

 

自主防災組織から一言地域住民自ら
考えることが大切

磯の浦地区自主防災会 会長 杉本 慶蔵 さん

 地域における防災活動を充実するには、それぞれの地域の実情に合った活動を、地域住民が自ら考えて、自ら取り組んでいくことが大切だと思います。
 防災活動をするとき、「きっかけ」となるものがあれば、住民もスムーズに参加するのではないでしょうか。行政も、防災講座などを通じ、意識付けを進めていただきたいと思います。
 この条例により、住民や企業の防災意識が向上し、家庭や事業所での取組、地域の防災活動への参加が積極的に進むことで、いざというときの被害が少なくなることを期待します。

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和歌山県未成年者喫煙防止条例

(施行日 平成20年4月1日)

未成年者の喫煙や受動喫煙を防ごう!

小学4年から6年生が回答した受動喫煙の状況
    平成19年度 和歌山禁煙教育 ボランティアの会調べ
    回答者:3,554人
    受動喫煙 なし 38.9%
    たまに 受動喫煙 31.1%
    いつも 受動喫煙 30.0%

条例の特徴

和歌山県未成年者喫煙防止条例のイメージ。  未成年者の喫煙。 喫煙に対する社会の寛容さ、喫煙の影響についての知識が不足、たばこが容易に入手できるという環境から、未成年者の喫煙を防止するための社会環境を整備し、健康の保護、健全な育成へ、みんなで取り組もう。  県は、総合的な施策の実施。 販売業者は、未成年者の喫煙を防止する社会環境整備への自主的かつ積極的な取組。 事業者は、雇用している未成年者の喫煙の防止と受動喫煙からの保護。 県民は、未成年者の喫煙の防止と受動喫煙からの保護。 保護者は、子どもに喫煙を開始させず、受動喫煙からの保護。  喫煙の影響を正しく知らせよう。 1つ目、学校での喫煙防止教育の充実に協力。 2つ目、事業者が行う未成年者の喫煙防止への取組に協力。  クリーンな環境を作ろう。 学校と児童福祉施設の敷地内は禁煙とするよう必要な措置の要求。  たばこを買わせない!! 対面販売。年齢確認の実施、未成年者への購入依頼の禁止。購入希望者は年齢確認への協力。 自動販売機による販売。成年識別機能の付加により未成年者への購入依頼の禁止。成年識別用カードの未成年者への譲渡又は貸与の禁止。  確実な実施に向けて、報告徴収、立入調査、指導・勧告、氏名等の公表。

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委員長に聞く子どもたちには健やかに育って欲しい
福祉環境委員長(当時) 花田 健吉

条例制定の背景は?
 未成年者の喫煙は、補導数が18年度で2000件を超え、また、健康上も大きな課題となっています。これまでも、各方面で喫煙防止対策が取り組まれてきましたが、県民運動としての取組や環境面での対策をより推進するため、福祉環境委員会において専門家などのご意見を参考にしながら制定しました。

条例に期待するものは?
 まず、保護者をはじめ県民の皆さんに、子どもたちの喫煙について真剣に考えていただき、そして、子どもたちを受動喫煙から守るという思いやりも持っていただきたいと思います。また、販売業者の方にも、対面販売での年齢確認や成年識別機能の付いた自動販売機によりご協力をいただいておりますが、条例により、さらにその徹底を期待します。
 
条例、そのココロは? 
 この条例のめざすところは、罰則による強制ではなく、県民一人ひとりが、将来を担う子どもたちの喫煙や受動喫煙の防止に向け、その重要性を理解し、一致協力して取り組んでいただくところにあります。どうか、ご協力よろしくお願いします。

 

専門家から一言全国の模範となる
条例を高く評価

奈良女子大学教授 医学博士 高橋 裕子 さん

 健康意識が高まり、世界中で喫煙対策の推進や禁煙が進んでいます。
 特に、未成年者の喫煙は、違法であるだけでなく、健康上の影響も大人より深刻です。
 また、最近、よく見かける若い両親による子どもたちの受動喫煙も、健康上の大きなリスクとなります。
 このような状況から子どもたちを守るために、和歌山県議会が全国の模範となる条例を制定されたことを高く評価し、今後の条例の展開に期待をしています。

 

たばこを販売される業者の方へ
 
対面販売の場合
 運転免許証等、公的な書類でお客様の年齢を確認することが義務付けられました。
 (20歳以上が明らかである場合を除く)
 
自動販売機の場合
 成年を識別する機能によって未成年者がたばこを購入できないようにしなければなりません。
 
未成年者の喫煙を防ぐために、ご協力よろしくお願いします。

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策定の経過

様々な意見をもとに全て公開の場で検討を進めました。
    委員会
    調査(当事者や専門家からの意見聴取)
    条例素案の検討
    ●パブリックコメント(県民からの意見聴取)
    ●市町村、関係者の意見聴取
    委員会
    条例素案の決定
    条例案の検討・決定
    本会議
    条例案の上程、審議可決

 

政策に関する議員提案条例一覧

政策条例の名称
議決年月日
施行年月日
和歌山県防災対策推進条例
H20. 3.18
H20. 4. 1
和歌山県未成年者喫煙防止条例
H20. 3.18
H20. 4. 1
和歌山県行政に係る基本的な計画の議決等に関する条例
H19. 3. 7
H19. 4. 1
紀の国森づくり基金条例
H17.12.15
H19. 4. 1
紀の国森づくり税条例
H17.12.15
H19. 4. 1

 

条例等については次のホームページをご覧ください

和歌山県議会ホームページ和歌山県防災対策推進条例(PDF)
                    和歌山県未成年者喫煙防止条例(PDF)
和歌山県青少年・男女共同参画課ホームページ和歌山県未成年者喫煙防止条例施行規則

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