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令和7年 9月定例会号 主な記事

9月定例会の概要 会期 会期:9月9日から9月26日までの18日間
▼ 一般質問議員 16人
 9月16日(火)
鈴木  德久
新島   雄
山下  直也
浦口  高典
 
 9月17日(水)
中本  浩精
玄素  彰人
中尾  友紀
藤本眞利子
 
9月18日(木)
三栖  拓也
上山  寿示
片桐  章浩
北山  慎一
 
 9月19日(金)
尾﨑  太郎
岩永  淳志
中西   徹
坂本   登

会期中の主な動き
▼ 特別委員会の開催
防災・国土強靱化対策特別委員会…9月16日
人権・少子高齢化問題等対策特別委員会…9月17日
半島振興・地方創生対策特別委員会…9月18日
行政改革・基本計画等に関する特別委員会…9月19日
▼特別委員会の設置
決算特別委員会を設置し、委員を選任…9月26日
議決結果・意見書等
項目 件数 概要 結果
予算案件
(知事提出)
1件 令和7年度和歌山県一般会計補正予算 可決
条例案件
(  〃  )
6件 職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例 等 可決
決算案件
(  〃  )
2件 令和6年度和歌山県歳入歳出決算の認定について 等 継続 審査
人事案件
(  〃  )
8件 和歌山県教育委員会の委員の任命につき同意を求めるについて 等 同意
その他案件
(  〃  )
9件 令和7年度建設事業施行に伴う市町村負担金について 等 可決
意見書 1件 男性へのHPVワクチンの定期接種化に関する意見書 可決

主な質問とこれに対する知事や関係当局の答弁は、次のとおりです。(要約)

インターナショナルスクールの開校に向けて
2027年県内に開校予定のゴードンストウン・スクールの日本校について、開校までのスケジュールを伺う。
最初の受験時期や学校説明会などの具体的な時期については、未定と聞いています。
 2027年9月に開校予定の場合は、本年11月末までに各種学校の設置計画書を県に提出してもらいます。県が計画の承認をした場合は、2026年4月末までに設置認可申請書を県に提出してもらい、認可、不認可を決定することとなります。
ヤングケアラー
ヤングケアラーへの支援体制の整備・強化について知事に伺う。
ヤングケアラーには様々なケースがあり、まだまだ十分に理解されていない部分が多くあると考えます。ヤングケアラーへの支援を進めるに当たり、ヤングケアラーの元当事者や専門家、市町村、学校などが問題解決に向けて意見交換することは非常に有意義なことだと思っており、そのような場の設置も考えたいと思います。
用語解説
ヤングケアラー
…家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められるこども・若者のこと(子ども・若者育成支援推進法)
林業振興
林業振興に向けた知事の考えについて伺う。
植林をするイラスト「木を伐(き)って、使って、植えて、育てる」という森林の循環利用の促進を図ることが重要だと考え、本年3月に策定した林道整備計画に基づき、林道整備の加速化に取り組んでいきます。  
 また、機械化やデジタル技術の導入、公共建築物や民間非住宅建築物における積極的な紀州材の活用、林業従事者の所得向上などを推進し、和歌山「木の国」の循環型林業の実現に積極的に取り組んでいきます。
外国につながりのある児童生徒への支援
母国の文化や知識、経験を尊重し、支援に生かしていくことが必要と思うが、どうか。
外国につながりのあるこどもが安心して学校生活を過ごすためには、学校全体で寄り添い支える体制の整備に加え、来日した理由や、母国の文化などを共通理解した上での配慮や支援が必要です。
 県教育委員会では、受入体制や支援の在り方を学ぶ研修会等を行っており、今後も、このような研修会等を通して、学校全体での支援体制や個々の状況に応じたきめ細やかな支援の充実を図っていきます。
スポーツ拠点施設の在り方
老朽化が進む県立体育館、紀三井寺公園陸上競技場・野球場は、県内のスポーツ活動の拠点であるが、今後の拠点施設の確保に向けた取組について知事に伺う。
紀三井寺公園陸上競技場・野球場
紀三井寺公園陸上競技場・野球場
いずれの施設も長く県民から親しまれてきました。建築から60年が経過しているものの、紀の国わかやま国体を前に大規模改修を行うなど、拠点としての機能確保に努めています。
 人口減少のもとで資源に制約がある中、まずは県有スポーツ施設の状況を再確認するとともに、利用者ニーズの把握や他の都道府県の整備状況の調査などを行い、拠点施設の在り方について検討していきます。
女性用トイレの整備・改善
女性用トイレの行列問題に関して、県の対応と施設改修を含めた今後の方針を伺う。
国土交通省では、トイレ設置数の統一的な基準を来年度には策定するという方針が示されています。既に県有施設では女性用トイレに行列が発生しないよう運用上の工夫をしながら、混雑緩和に努めています。
 国基準策定後には、県有施設以外の関係機関等にも女性用トイレの混雑緩和を働きかけるとともに、県有施設を改修する場合は、国の基準を踏まえて改善を図るよう検討を進めていきます。
重度心身障害児(者)医療費助成制度
助成対象を精神障害者手帳2級まで拡大してはどうか、知事に伺う。
障害のある方が安定した生活を送るためには、適切な医療の継続により病状の悪化を防ぐことが必要なため、本制度は他人の介助を受けなければ日常生活がほとんどできないほどの障害の状態で、医療費の負担が多い重度障害のある方を対象としています。
 当医療費助成は、国において等しく受けられる制度とすべきであり、今すぐに県での対象者拡大は困難ですが、全国知事会など様々な機会を通じて国に制度化を要望していきます。
有田・下津地域の石積み階段園みかんシステム
世界農業遺産認定に対する所感と、認定を契機とした農産物の販売促進や観光振興について知事に伺う。
石積み階段園の画像
石積み階段園
県内で2例目の認定であり、県としても世界に誇れるものがまた一つ増えたと大変喜ばしく思っています。
 県産みかんの価値を広く国内外に発信する絶好の機会として、みかんや関連商品の付加価値向上につなげていきたいと考えています。
 また、認定地域には魅力ある観光資源も多く、積極的に観光誘客に努めていきます。
表層型浮魚礁の整備
浮魚礁の整備効果と今後の整備拡充について伺う。
表層型浮魚礁
表層型浮魚礁
県では、漁業者からの要望を受け、表層型浮魚礁を枯木灘側に4基、熊野灘側に2基配置しました。
 浮魚礁設置数の増加とともに、県内のカツオやマグロの漁獲量も増加し、設置前の2014年から5年間の平均が825トンだったものが、設置後の2019年から5年間の平均では1777トンと約2倍になっています。
 今後も、増設に向けた取組を進めるなど、漁業の振興に努めます。
用語解説
浮魚礁
…海の表層または中層に配置した人工物であり、回遊魚が漂流物に集まる習性を利用して魚を集めるもの
県立博物館における展示
本物を見たいというのが人情であるが、レプリカの展示はどのような見解で行っているのか。
常設展の展示物約550点のうち約40点は実物を所有しておらず、鑑賞の幅を広げ学習効果を高める観点からレプリカを展示しています。また、約10点は、実物はあるものの、照明や湿度、温度に敏感で長期の展示が難しいため、レプリカで代用しています。なお、いずれの場合も展示物にはレプリカである旨を表示しています。
 企画展などを通じて実物を公開できるよう努めていますが、より多くの方々に本物の文化財が持つ魅力を体験してもらえるよう検討していきます。
県経済回復への取組
停滞している県経済を回復させるため、どう対応していくのか、知事に伺う。
本県は、世界的な潮流を促えて、いち早く変化に対応できれば、成長投資を取り込み、脱炭素先進県へ飛躍する可能性を秘めています。
 県では、「わかやま成長産業開拓ビジョン」を取りまとめ、将来の和歌山を担う成長産業の候補を示すとともに、脱炭素社会の中心県という評価を得て、和歌山で働き、暮らし、育つ人にとって、誇りと希望を持てるまちとなる将来を、ありたい姿として示しています。
 ビジョンに基づき選定した成長産業の開拓・集積を何としても実現させる覚悟で、投資意欲の高い企業へのアプローチに引き続き努めていきます。
本県の教育行政
自ら考え行動し、世の中や人のためになる人材を育てることが重要だと思うが、教育について知事の所信を伺う。
時代を生き抜く力を培うためには、主体的に学ぶ姿勢と基礎的な学力を身に付けることが大切です。
 また、ICT技術などを活用した個々の状況に応じた学びの環境づくりや、そして何より、一人一人の個性を存分に引き出して、誰もが活躍できる社会を作っていくことが大切です。
 こどもたちにとって何が最適かを常に考え、教育委員会と方向性を共有しながら教育の改革を着実に進めていきます。
ひきこもり支援事業
県内のひきこもり者の現状と、県の支援について伺う。
2022年度の内閣府調査から、15歳から64歳の狭義のひきこもり状態にある方は、県内に約6千人と推計されます。
 県ひきこもり地域支援センターでは、当事者や家族からの相談に応じているほか、サポーターの養成事業も実施しています。また、県や市町村のホームページや広報紙への掲載、民生委員、児童委員向け研修会等でのリーフレット配布などにより、ひきこもり相談窓口の周知を図っています。
道路の逆走防止
一般道と高速道路や高規格幹線道路の接続部における逆走防止対策の取組について伺う。
大型警告看板
逆走を知らせる大型警告看板
高速道路等への接続部分には、各道路管理者と連携し、進入禁止等の標識や誘導標示に加えて、誤進入のおそれがある場所にカラー舗装を行い、視覚的に分かりやすい対策を実施しています。万が一、逆走が発生した場合に備え、運転者に逆走を知らせる大型警告看板なども設置しています。
 また、夜間や雨天時でも視認性の高い自発光式矢印板やLED式誘導標示を導入しており、今後も順次増設していく予定です。
公立学校体育館の空調整備
県として、県立学校だけでなく市町村の小中学校も含めてどのような方針で空調整備を進めていくのか。
県教育委員会としては、平時においても、熱中症から児童生徒を守るには冷房設備が必要と考えており、市町村教育委員会に対して空調設備整備臨時特例交付金など国の制度の更なる活用を促し、整備が進むよう、連携していきます。
 また、県立学校では整備に時間を要しない大型冷風機を全ての学校に設置したところですが、冷房設備の整備も学校の改修時期等を考慮しながら検討していきます。
米づくりの支援とほ場整備
米づくりの国庫補助事業の採択状況と、ほ場整備の取組について伺う。
農地利用効率化等支援交付金は、前身の事業を含め、2019年度から現在まで、本県で10地区12経営体から事業申請があり、このうち3地区3経営体で事業が採択され、トラクターや田植え機が導入されています。
 ほ場整備の取組としては、営農の効率化や省力化などの地域の要望を踏まえた働きやすい農地づくりを進めており、県内6地区において、約94ヘクタールの整備に着手しています。
用語解説
農地利用効率化等支援交付金
…地域計画(地域農業の将来設計図)の早期実現のため、経営改善に必要な農業用機械等の導入を支援する事業

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