

▼ 一般質問議員 18人
3月4日(火)
濱口 太史
岩井 弘次 |
3月5日(水)
玄素 彰人
中西 徹 坂本 佳隆 片桐 章浩 |
3月6日(木)
岩田 弘彦
林 隆一 三栖 拓也 藤本 眞利子 |
3月7日(金)
佐藤 武治
川畑 哲哉 上山 寿示 浦口 高典 |
3月10日(月)
浦平 美博
谷口 和樹 中村 裕一 山下 直也 |
会期中の主な動き
▼ 特別委員会の開催
防災・国土強靱化対策特別委員会…3月4日人権・少子高齢化問題等対策特別委員会…3月7日
行政改革・基本計画等に関する特別委員会…3月10日
議決結果・意見書等
項目 | 件数 | 概要 | 結果 |
---|---|---|---|
予算案件 (知事提出) |
31件 | 令和7年度和歌山県一般会計予算 等 | 可決 |
条例案件 (議員提出) |
1件 | 和歌山県議会の保有する個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例 | 可決 |
条例案件 (知事提出) |
38件 | 刑法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理等に関する条例 等 | 可決 |
人事案件( 〃 ) | 17件 | 和歌山県教育委員会の教育長の任命につき同意を求めるについて 等 | 同意 |
その他案件 ( 〃 ) |
15件 | 令和7年度建設事業施行に伴う市町村負担金について 等 | 可決 |
請願 | 1件 | 加太漁業協同組合の共同漁業権の区域内での小型機船底びき網漁業の操業禁止を求める請願 | 継続 審査 |
意見書 | 2件 | 刑事訴訟法の再審規定の改正を求める意見書 | 可決 |
東京一極集中の是正に向けた抜本的な改善策を求める意見書 |
主な質問とこれに対する知事や関係当
局の答弁は、次のとおりです。(要約)
和高専への新学科設置の働きかけ | |
問 |
理系人材を増やすため、和歌山工業高等専門学校へ新学科設置などを働きかけてはどうか。 |
答 |
本県の将来を担う成長産業を開拓し、産業集積を成し遂げるには、理系人材の育成、確保が必要であると認識しており、同校は極めて重要な存在です。 これまでも同校とは、協力して様々な取組を実施してきましたが、成長産業分野におけるキャリア教育を実施すべく、まずは、蓄電池分野のカリキュラム導入に向け、企業も交えながら検討しているところです。 |
保育士養成施設の減少 | |
問 |
和歌山信愛女子短期大学の学生募集停止により、県内の保育士養成施設が減少する影響について伺う。 |
答 |
保育士人材確保には、保育士養成施設の役割は重要であり、施設が減少する影響は大きいと考えています。 共働き世帯の増加等により、保育所の利用希望が増えていることから、今後も保育士の需要は見込まれており、人材確保は喫緊の課題であると認識しています。 今後は、県内の保育士養成施設や保育現場、関係機関等と新たに協議の場を設け、保育士の人材確保について検討を進めます。 |
災害関連死の防止 | |
問 |
避難訓練などで、感染症予防のための口腔ケアや、エコノミークラス症候群を防ぐための講習を実施してはどうか。 |
答 |
近年、被災時における口腔ケアの重要性が認知され、非常用持出袋に歯ブラシ等を入れることも推奨されています。また、避難所や車中泊では、エコノミークラス症候群への対策が重要であり、運動や水分補給について、周囲からの働きかけも必要です。 県としては、それらの予防の重要性を知ってもらえるように、市町村と連携し、様々な機会を捉えて啓発に取り組みます。 |
ENEOS和歌山製造所におけるSAFの製造 | |
問 |
ENEOSから、SAFの製造が2年程度遅れて2028年度以降になると発表されたが、進捗状況に問題はないのか知事に伺う。 |
答 |
遅れは、技術者不足の影響が大きいと聞いていますが、引き続き無害化工事やタンクの撤去工事は継続され、地元の雇用への影響には配慮が行われるとのことです。 県としては、国の支援が決定したこともあり、SAF事業ができるだけ早期に開始され、合成燃料など、他のGX事業も実施してもらえるよう、引き続き全面的に協力していきます。 |
大阪・関西万博を起爆剤とした産業振興 | |
問 |
万博を起爆剤に、成長産業の県内進出や、先進技術を本県へ波及させる取組について、知事に伺う。 |
答 |
県では現在、「空飛ぶクルマ」の誘致に向けて関係企業と連携協定を結び、県内での実用化に取り組むとともに、大手企業や技術力のある企業と連携を図り、先進技術の和歌山への波及にも努めています。 今後も大手企業などに対して、県内への進出を働きかけるなど、県内で産業振興の好循環が生まれるよう取り組みます。 |
華岡青洲の顕彰 | |
問 |
和歌山の偉人、華岡青洲の功績を広く発信することについて、知事の所見を伺う。 |
答 |
![]() 華岡青洲肖像 (提供元:紀の川市) 一方で、全国的には華岡青洲は有名ですが、県民やこども達には案外知られていません。「わかやま何でも帳」を活用した学校での教育など、今後とも華岡青洲を筆頭とした和歌山の偉人先人の顕彰をしっかりやっていきます。 用語解説
わかやま何でも帳
…郷土の先人や歴史、文化などへの理解を深めるために県教育委員会が発行している教材 |
令和7年度当初予算 | |
問 |
知事は、どのような方針で予算案を編成したのか。 |
答 |
令和7年度当初予算案は、県政をさらに前に進めるための重点施策として、「こどもまんなか社会の推進」、「成長産業の創出」、「農林水産業、観光産業をはじめとする地域産業の強化」、「人口減少下におけるまちづくり」、そして「安全安心で心豊かに暮らせる社会づくり」といった五つの柱を置き、県民が夢と希望を持って暮らせる和歌山県を目指したものとしています。 |
安心して搾乳できる環境づくり | |
問 |
授乳室でも搾乳しやすい環境づくりの取組について伺う。 |
答 |
まずは、県庁や振興局等の授乳室に、搾乳での利用もできることを表示します。 また、市町村や大型商業施設等の授乳室においても、同様の表示をしていただくよう働きかけるとともに、県ホームページやSNS等で情報発信し、搾乳に対する県民の理解を広め、出産した女性が安心して子育てできる環境づくりに取り組みます。 |
県立中学校の学校給食 | |
問 |
県立中学校での給食の実施について、知事に伺う。 |
答 |
教育委員会で県立中学校の現場確認や、聞き取り調査を行った結果、配膳室を設置するためのスペースの確保や、教室へ衛生的に給食を運ぶための経路の確保が困難であるなどの課題を確認した段階です。 引き続き、関係機関等と協議を行い検討します。 |
熊野白浜リゾート空港の利用促進 | |
問 |
滑走路延伸に向けた利用促進の取組について、知事に伺う。 |
答 |
令和7年度度予算において、旅行商品造成や閑散便の搭乗客への助成、市町村による空港振興事業への助成、国際定期便運航に向けたチャーター便の運航経費の支援、プロモーション等の経費を計上しています。 これらの事業にオール県庁で取り組み、トライアンドエラーで様々な努力をしていきたいと思っています。 |
マイナ免許証の更新 | |
問 |
マイナ免許証のみを保有する者が、マイナンバーカードを更新した場合、交通センターなどに車を運転して行くことは可能か。 |
答 |
市町村役場の窓口で、マイナンバーカードの更新や再交付を受けた場合は、新しい免許情報が記録されておらず、仮に、その状態で車を運転すれば免許証不携帯の違反となります。 そのため、有効な運転免許証を持つ方に運転してもらい、交通センターなどで手続を済ます必要があります。 |
藻場造成とJブルークレジット | |
問 |
磯焼けが進む中で、藻場の造成を行えば、Jブルークレジットとしても活用でき、県産魚介類のブランド確立にもつながると思うがどうか。 |
答 |
大規模な藻場造成を行い、安定的な藻場の再生ができれば、カーボンクレジットとして活用でき、県産魚介類の付加価値の向上にもつながるものと考えます。 県としては豊かな海を取り戻すため、藻場の再生に全力で取り組みます。 用語解説
Jブルークレジット
…海草や海藻などの海洋植物によって取り込まれ蓄積された炭素を、売買の対象とする仕組み |
県人会子弟の人材受入れ | |
問 |
本県と親和性の高い県人会子弟の受入れについて伺う。 |
答 |
2025年度、和歌山県人会の将来を担う子弟を招聘し、県内の学生との交流や外国人が働いている県内企業への訪問を通して、将来の選択肢の1つとして和歌山県への留学や就労を考えてもらう機会を創出する事業を実施する予定です。 引き続き、在外の県人会との密な交流を通じて、本県を身近に感じてくれる優秀な外国人材の受入れに努めます。 |
IR誘致 | |
問 |
本県の産業振興のため、IRの誘致を積極的に行うべきだと思うが、知事の考えを伺う。 |
答 |
IRが県内に整備されると、一般論として県の活性化につながる可能性がある一方、根強い懸念もあると認識しています。さらに、IR区域の整備に関する計画を国に申請するにあたり、過去に県議会において否決されたことを踏まえると、今後、新たな計画を申請する場合は、十分な検討が必要と考えています。 引き続き、IRに関する情報収集に努め、仮に国による再公募があれば、IR誘致の賛否についてゼロベースから時間をかけて、県民全体でオープンに議論をしたいと考えています。 |
青少年の家 | |
問 |
今後の青少年の家の在り方について、知事の所見を伺う。 |
答 |
県内に3施設ある青少年の家は、いずれも老朽化が進み、バリアフリー化にも十分対応できておらず、少子化等で利用者も減少傾向にあります。 県としては、施設規模の見直しや冬の閑散期の利用などの課題について、こどもの声を第一に、利用者、教育現場、市町村からの意見も聞きながら、例えばPFIの活用など、民間の知恵、お金、活力を使っていくということも含め、今後の青少年の家の在り方について、検討を進めます。 用語解説
PFI
…公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う手法 |
政府関係機関の地方移転 | |
問 |
政府関係機関の地方移転は、一部実現したものの、再度、トライする必要があると思うが知事の所見を伺う。 |
答 |
総務省統計局などの一部機能が2018年4月、本県に移転し、全国でも数少ない政府機関の地方移転が実現しました。 これに対応し、県でもデータ利活用推進センターを開設し、国の機関との共働を進めています。 今後も、新しい機関を誘致する機会があれば、じっくりと取り組みます。 |
保育施設の物価高騰対策 | |
問 |
物価高騰に対する保育現場への支援策について伺う。 |
答 |
保育所等の運営費については、保育材料費や光熱費などを含めた公定価格を国が定めており、物価高騰による影響についても、公定価格に反映されるべきと考えています。 これまで、国の交付金を活用した物価高騰対策は、公定価格に反映されにくい医療、介護、障害福祉分野への支援を実施していましたが、保育所等についても影響が大きいとの声もあることから、物価の状況などの動向を踏まえ必要な支援を検討します。 |
田辺産業技術専門学院の訓練生確保 | |
問 |
自動車工学科の訓練生確保に向け、どう取り組んでいるのか。 |
答 |
![]() こうしたことから、2026年度の入学選考試験から高校生の募集活動を前倒しするとともに、試験の回数を増やすなど、引き続き、応募者増に向けて取り組みます。 |